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英語教材ラボ

活動と指導法話す・やり取り

インフォメーションギャップ

information gap

ペアの片方だけが知っている情報の差を作り、それを埋めるために英語でやり取りさせる仕組み。「聞く必然」の作り方。

インフォメーションギャップとは、ペアの片方だけが知っている情報の差を作り、それを埋めるために英語でやり取りさせる活動の仕組みのことです。出どころ(コミュニカティブな言語教授法)、A・Bシートの作り方、道案内・買い物・時間割で作る例、ギャップが無い活動との違い、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの活動集までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

インフォメーションギャップは、ペアの片方だけが知っている情報(差=ギャップ)を作り、それを埋めるために英語で質問と答えをさせる活動の仕組みです。Aさんは地図の店の場所を知っていて、Bさんは知らない。Bさんが尋ねないと分からないので、質問が「練習」ではなく「必要」になります。

出どころ

1970年代以降のコミュニカティブな言語教授法(CLT)で、言語活動の条件として整理された考え方です。学習指導要領(外国語)の解説が言語活動に求める「目的や場面、状況」の設定を、いちばん小さな形で満たす仕組みで、教科書のペア活動の多くがこの形で作られています。

授業での実際の使い方

作り方は3手順です。

  1. 同じ形式のシートを2枚(AとB)作り、書いてある情報を半分ずつ空所にする。Aに書いてある部分がBでは空所、その逆も同じ。
  2. 空所を埋めるために必要な質問文を、シートの上に1つ書いておく(例: What time does the store open?)。
  3. 「相手のシートを見ない」を最初に言う。見えると質問が要らなくなる。
場面Aが持つ情報Bが持つ情報使う文法
時間割月・水・金の時間割火・木の時間割What do you have on Monday?
道案内地図に店の位置が3つ別の店の位置が3つWhere is the post office?
人物紹介名前・出身・好きなもの年齢・できること・ペットWhere is she from? Can he swim?

先生が言う言葉は「見せないで、聞いて」の一言です。終わったら2人でシートを合わせて、埋めた答えが合っているかを確かめさせます。この答え合わせがあると、聞き取れなかった生徒が「もう一度言って」と言うようになります。

よくある誤解

  • 質問と答えの練習なら何でもインフォメーションギャップ、ではありません。2人とも答えを知っている質問(教科書の絵を見て What is this?)にはギャップがなく、生徒は聞かずに答えます。
  • 難しい文法は要りません。ギャップの作り方が本体で、文法は既習の1つで足ります。
  • 情報の差だけでなく、意見の差(オピニオンギャップ)や理由の差(リーズニングギャップ)でも同じ仕組みが作れます。高校では意見の差のほうが使いやすくなります。

校種別の違い

校種
小学校絵カードの裏表。「持っているカードを当てる」「ほしいものを聞いて集める」
中学校A・Bシートの空所埋め。文法ごとに1枚作れる
高校意見の差・理由の差で作る。資料の食い違いを埋める形はジグソーに近づく
1対2の個別で、2人に別の情報を渡して確認テストの答え合わせをさせる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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