三単現の導入を「主語が三人称単数のとき、動詞にsをつけます」という宣言から始めると、生徒には「またルールが増えた」としか映りません。この授業案は順番を逆にします。sつきの文を大量に聞いて人物を当てるクイズで先に音とパターンを溜め、「なんで全部sがついてるの?」という違和感を生徒の口から言わせてから、ルールの名前を与えます。
この教材で解決できる悩み
- 三単現を教えた直後から I plays / He play の混乱が始まる
- 「三人称単数」という用語の説明で1年生の集中が切れる
- 導入日に生徒が受け身(聞くだけ)で終わってしまう
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(NEW CROWN 1 Lesson 5) |
| 文法項目 | 三人称単数現在(肯定文) |
| 形式 | 授業案A4(クイズヒント集6問と、ミニ産出の型つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 印刷のみ(Premiumの投影版スライドを使えば導入クイズは準備ゼロ) |
授業の流れ(50分)
導入: ヒミツの紹介クイズ(15分)
「今からある人物を紹介します。だれのことか当ててね」と、sつきの文だけでヒントを出します。
- He lives in the future... and now in Tokyo.
- He loves dorayaki.
- He has a time machine.
答えは国民的ネコ型ロボット。続いて下のヒント集か、学校の先生の紹介で3問。正解発表のたびにヒント文を板書に残すのがポイントで、10文ほどのsつき文が黒板に溜まります。
気づき: 「s」の正体(10分)
板書を指して「全部の動詞に何かついてない?」と問います。lives / loves / has に○がつき、「誰かを紹介するときはsがつくっぽい」と生徒の言葉でルール化されたら、そこで初めて「三人称単数」という名前を与えます。ルールの発見者は生徒、命名者が教師、の役割分担です。hasだけは「単語ごと変身する特別選手」として紹介します。
展開: 推し紹介クイズを作る(20分)
下のミニ産出の型で(ノートか小さな紙に)、自分の「推し」(家族・キャラ・有名人)のヒミツ紹介クイズを2文作ります。動詞バンク(plays / likes / eats / watches / has など)から選んで書けるので、導入日でも手が動きます。ペア→グループで出題し合い、盛り上がった問題を全体で2〜3問再演します。
まとめ(5分)
今日の板書から「お気に入りのsつき文」を1つノートに写して終了。疑問文(Does 〜?)は「次回、クイズの質問側に回るときに必要になる道具」として予告します。次の時間の授業案は『プレゼント作戦会議』(Does ~? と doesn't で贈り物を決める)です。
クイズヒント集(6問)とミニ産出の型
ヒントはすべて s つきの文で、3文目で決まる順に並べてあります。主語は he・she から it へ広げます(he と she は自校に合わせて入れ替えてかまいません)。
| 問 | ヒント1 | ヒント2 | ヒント3 | 答え |
|---|---|---|---|---|
| 1 | She comes to school very early. | She talks at the school assembly. | She has her own room in our school. | 校長先生 |
| 2 | He works at our school. | He helps sick students. | He stays in the nurse's office. | 保健室の先生 |
| 3 | She gets up at four every morning. | She makes bread. | She sells it in her shop. | パン屋さん |
| 4 | He rides a motorbike. | He brings letters to our houses. | He works for the post office. | 郵便配達の人 |
| 5 | It lives in China. | It eats bamboo. | It has black and white fur. | パンダ |
| 6 | It comes up every morning. | It gives us light. | It goes down in the evening. | 太陽 |
| 行 | 型 | 例 |
|---|---|---|
| ヒント1 | He / She ___s ___. | She plays the piano every day. |
| ヒント2 | He / She ___s ___. | She likes cats very much. |
| 答え | Who is it? ― It's ___! | It's my sister! |
| 動詞バンク | plays / likes / eats / watches / has / lives / goes / loves / studies |
定着への接続
翌時の帯活動は、今日の生徒作クイズを教師が読み上げる「復習クイズ」から始めると接続が滑らかです。定着用のワークシートは当サイトの『友だち紹介インタビュー』(変化表→書き換え→産出の段階練習)がそのまま続きになります。
投影版パワーポイント(Premium)
この授業案には、導入15分の「この人だれ?クイズ」をそのまま投影できるパワーポイント(全27枚)が付属します。ドラえもん・大谷翔平・マリオ・サザエさん・コナン・ピカチュウの6問で、スライドを進めるたびにヒントが1枚ずつ増え、もう1回進めると正解がめくれる構成です。ヒント英文はすべて三単現の実例(plays / has / goes / watches / studies / says と変化形を網羅)で、主語も he → she → it へ計画的に広がるため、クイズを楽しんでいるあいだにsつきの音が10文以上たまります。
各スライドの発表者ノートに、正解発表のたびに板書へ残す文・気づきの声の拾い方・自校の先生バージョンの作り方(3文差し替えるだけ)まで書いてあるので、人物写真の自作は不要です。ダウンロードはPremium特典です。
