三単現の -s は「ルールは知っているのに落ちる」文法の代表です。He play tennis. はもちろん、Does she plays music?(-s を does に引っこしたのに動詞にも残る)、He don't eat natto.(3人称単数の否定に don't)——どれも原因は同じで、主語を見る前に動詞を書き始めていることです。このワークシートの合言葉は「主語を指さしてから動詞を決める」です。
目印さがしの決め手は「My sister=1人」「friends=複数」「doesn't」のように書きます。答えの -s ではなく、-s を決めた主語を書かせることで、判断の順番が体に入ります。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(三人称単数現在の肯定・否定・疑問を学んだあと。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
I have a cat. と My sister has a cat.——主語がちがうと形が変わる
どっちも正しいの3組は、①主語のちがいが have/has を決める、②he(1人)と they(複数)で Does/Do が変わる、③She doesn't like math. と She isn't good at math.——一般動詞の否定と be動詞の否定です。③は「三単現の否定を be動詞の否定と混ぜる」誤りの予防にもなります。
実答案の診療所——「-s を知っている」生徒が出す4つの誤り
A「-s 落ち」(He play)、B「does のあとに -s」(Does she plays?)、C「主語ちがい」(They plays)、D「don't と doesn't」(He don't)。BとCは三単現を習った直後に増える誤りで、「-s は does に引っこす」「複数には付けない」と理由を言えることが、次のテストで自分で気づく力になります。5問目の My mother watches TV at night. は -es のつづりまで正しい文で、○と判断できれば規則も身についています。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
導入は「三単現導入『この人だれ?ヒミツの紹介クイズ』授業案」、形を固めるのは「三単現の定着ドリル」(無料)。このワークシートで主語から決める手順が入ったら、「友だち・家族しょうかい」(無料)で人を紹介する段へ。測るなら「三単現の10分小テスト」の標準・発展です。
