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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階5・表現につなぐ(5つの段階のうち)

登場人物への手紙登場人物や話し手に、4〜6文の手紙を書いて返事をもらう

準備なし(便せんの形の紙でもよい)

この活動の流れ合計17分(目安 15〜20分)A4 のカードで見る
  1. 相手と手紙の組み立てを示す2分
  2. 4〜6文の手紙を書く8分
  3. 交換して人物として返事4分
  4. 返事を読み、2〜3組を紹介3分

ねらい

読み終えた本文の登場人物や話し手に、英語で手紙を書く活動です。手紙は4〜6文で、呼びかけ・本文への反応・質問1つ・自分のこと1つ・結び、の組み立てで書きます。

決まりは2つです。反応は、本文の行を1つ挙げて書くこと。質問は、本文に答えが書いていないことを聞くこと。「すてきな話でした」は、本文を読まなくても書けます。何行目のどの言葉に心が動いたかを書けば、その生徒が本文のどこを読んだかが、手紙に出てきます。質問も同じで、答えが本文にある質問は、読んだ人なら聞かなくても分かることです。まだ書かれていないことを聞くには、本文の行と行を組み合わせて考えることになります。

書いた手紙は交換し、受け取った人がその人物になって、1〜2文の返事を書きます。ホットシートが人物に口で質問し、その場で答えてもらう活動なら、こちらはその書く版です。

手順

  1. 本文の内容をつかんだあとに置きます。手紙を出す相手を決めます。最初はクラスで1人にそろえます。
  2. 手紙の組み立てを板書し、2つの決まりを示します(2分)。
  3. 1人で、4〜6文の手紙を書きます(8分)。反応で挙げた行の番号を、手紙の横に小さく書かせます。
  4. となりの人と交換します。受け取った人はその人物になり、手紙の質問に答える返事を1〜2文で書きます(4分)。返事は本文と食い違わないこと。
  5. 手紙を持ち主に返し、返事を読みます。2〜3組の手紙と返事を全体で紹介します(3分)。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
始めるときWrite a letter to Haruto's grandmother.
反応を書くときWhich line did you like? Write about that line. どの行?
質問を書くときAsk something the text doesn't tell us.
返事を書くときNow you are the grandmother. Write back in one or two sentences.

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)My Grandmother's Notebookスピーチ・手紙・中3程度・全10行(全文で約123語)
  1. Do you have something special? For me, it is this notebook.
  2. My grandmother gave it to me last summer.
  3. She lives alone in a small town by the sea.
  4. She has kept a diary for fifty years.
  5. She doesn't write about big things. She writes about the weather, the flowers in her garden, and the dinner she cooked.
  6. One night, she showed me her old diaries. I found my name on many pages.
  7. “Haruto called today.” “Haruto is ten today.”
  8. I was surprised. I didn't know she wrote about me.
  9. The next morning, she gave me this notebook. “Write three lines every night,” she said.
  10. I have written in it every night since then. Small things become special when we write them down.

手紙の組み立てです。呼びかけのあとに、反応・質問・自分のこと・結びを1〜2文ずつ書けば、4〜6文になります。

部分書くこと書き出しの例
呼びかけ相手の名前Dear __,
本文への反応本文の行を1つ挙げて、思ったことI like your words, "__."
質問本文に答えのないことを1つDo you __?
自分のこと本文とつながる自分のことを1つI __, too. / I don't __, but __.
結び終わりのあいさつと名前Please take care. / Best wishes, __

ハルトのおばあさんに書いた手紙の例です(このサイトで作った例)。

手紙の文部分本文の行
Dear Haruto's Grandmother,呼びかけ―
I like your words, "Haruto is ten today." I think you love him very much.本文への反応6・7行目
Do you write about the sea, too?質問3・5行目から
I don't keep a diary, but I will write three lines tonight.自分のこと9行目から
Please take care. Best wishes, Yui結び―

質問の Do you write about the sea, too? は、本文に答えのない質問です。5行目から、おばあさんが書くのは天気と庭の花と夕飯だと分かります。3行目から、海辺の町に住んでいることも分かります。この2つの行を合わせて、まだ書かれていないことを聞いています。How long have you kept a diary? のように答えが4行目にある質問と比べさせると、本文を読んだうえで聞く質問がどういうものかが見えてきます。

受け取った人が書く返事の例です。

手紙の質問おばあさんとしての返事本文とのつながり
Do you write about the sea, too?Yes, every day. Today the sea was quiet and blue.3行目(海辺の町)・5行目(大きなことは書かない)
Do you know Haruto writes every night?Yes. He calls me and reads me his three lines.7行目(電話をくれる孫)・9行目

返事で割れるのは、本文に書いていないことを、どこまで書いてよいかです。海の質問に No. I don't like the sea. と返す生徒が出ます。まちがいとは言い切れませんが、海辺の町にひとりで住んでいる(3行目)こととは、かみ合いにくい返事です。「そう言える行はある?」と聞くと、返事を書いた生徒は本文に戻ります。行を根拠に返事を選ぶのは、ホットシートと同じ決まりです。

変化をつける

  • やさしくする: 組み立ての表の「書き出しの例」を、そのまま型として渡します。中1の前半は、呼びかけ・反応・結びの3つでよいことにし、反応に使う行も先生が2〜3行にしぼって示します。
  • むずかしくする: 人物として書く返事を厚くし、手紙の形で4文にします。質問に答えたうえで、本文の行につなげた1文を足させます(例: I wrote about you in my diary.)。人物の側から本文の先を書くことになり、続きを書くに近づきます。
  • 物語で: candy なら、ミカかソウタに書きます。ミカへの手紙で Why did you give him lemon candies? と聞けば、返事のミカは、本文に書いていない選んだわけを考えることになります。
  • 対話文で: monday ならリクに書きます。8行目の夢の話に反応すると、自分の夢を書く「自分のこと」につなげやすくなります。
  • 高校では: 評論やエッセイの筆者に、意見の手紙を書きます。本文の主張を1つ引き、賛成か反対かと、その理由を2文で書かせます。返事は筆者の立場から、本文の根拠を使って書かせます。

つまずきと手当て

  • 「すてきな話でした」だけで終わる: I like your story. や It was a nice speech. の手紙は、本文を読まなくても書けます。本文の行を1つ挙げる決まりに戻り、挙げた行の番号を手紙の横に書かせます。番号があれば、読み合うときに本文で確かめられます。
  • 時の形が混ざる: 本文の出来事にふれる文で起きます。4行目の has kept を使うつもりで You keep a diary for fifty years. と書く例や、6行目の出来事を One night, you show Haruto your diaries. と今の形で書く例です。本文の動詞は形をそのまま借り、主語に合わせて has を have に直すだけ、と決めます。書き終えたら動詞に下線を引かせ、本文の動詞と見比べさせます。
  • 長さがそろわない: 2文で止まる生徒と、10文を超える生徒が出ます。組み立ての部分を1つずつ書けば4〜6文になる、と示します。長く書きたい生徒には、反応を2つまでにしてよいことにし、ほかの部分は1文のままにします。自分のことの部分は、自分に置きかえるで話した内容があれば、それを使ってかまいません。

出どころ

読んだ話の登場人物に手紙を書く活動は、読むことと書くことをつなぐ活動として広く使われています。相手が決まっている手紙は、だれに何を書くかがはっきりしているので、白紙の作文より書き出しやすくなります。この活動の、本文の行を1つ挙げる決まりと手紙の組み立て、見本の手紙と返事は、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-18・更新 2026-10-18

この活動を授業で使うときに

いっしょに組むとよい活動

くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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