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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階5・表現につなぐ(5つの段階のうち)

同じ型で調べて書く本文の組み立てを借りて、教室で調べたことを報告する

準備なし(教室で聞き取りをする)

この活動の流れ合計20分(目安 20分)A4 のカードで見る
  1. 本文の組み立てを型にする3分
  2. 問いと聞く相手を分ける2分
  3. 立って聞き取る5分
  4. 数を足して合計を確かめる2分
  5. 同じ型で5〜6文書く8分

ねらい

説明文には組み立てがあります。見本の説明文なら、問いを立て、数字で結果を示し、理由を挙げ、最後に読み手へ問いかけます。同じ型で調べて書くは、この組み立てを借りて教室で小さな聞き取り調査をし、その結果を同じ型で5〜6文の報告にまとめる活動です。

本文を型として読むと、1文ずつの意味のほかに、その文が文章の中で何の役をしているかが見えてきます。We asked ... は問いの役、Sixteen students walk. は結果の役です。役が分かれば、中身を入れかえても文章を組み立てられます。調べる相手は教室の友だちなので、報告の数は自分たちで集めた本物です。

自分に置きかえるが本文の文の形を借りて自分1人のことを話す活動なら、こちらは本文の組み立て全体を借りて、教室から集めた数を報告する活動です。

手順

  1. 説明文の内容をつかんだあとに置きます。本文を4つの部分(問い・数字の結果・理由・読み手への問いかけ)に分けて板書し、借りる型を確かめます(3分)。
  2. 調べる問いと、聞く相手を決めます(2分)。問いは、最初はクラスで1つにそろえます(例: What time do you go to bed?)。班の4人は、聞く相手を席の列で分けます。理由を聞く答え(見本では after twelve)も、ここで決めておきます。
  3. 全員が立って、5分で聞き取ります。答えは正の字で数え、理由を聞く答えの人には Why? と聞いて、答えを語だけでメモします。
  4. 席に戻り、班で数を足します(2分)。合計が、聞いた人数と合うかを確かめます。
  5. 1人で、同じ型で5〜6文の報告を書きます(8分)。書き終えた人から、班の中で読み合います。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
型を確かめるときQuestion, numbers, reasons, and a question for the readers.
聞き取りの前にStand up. Ask the students in your row. You have five minutes.
数を確かめるときAdd the numbers. Is the total 30? 合計は聞いた人数と合う?
書くときUse the same pattern as the text. Write five or six sentences.

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)How We Come to School説明文・中2程度・全10行(全文で約117語)
  1. We asked 32 students in our class, “How do you come to school?”
  2. Sixteen students walk. Walking is the most popular way.
  3. Ten students come by bike. Most of them live more than two kilometers away from school.
  4. Four students take a bus, and two students come by car.
  5. We also asked, “What do you like about your way?”
  6. Many walkers said, “I can talk with my friends.”
  7. Bike riders said, “It's faster than walking.”
  8. Bus riders said, “I can read a book on the bus.”
  9. But some students said, “I want to come by bike, but the hill near our school is too steep.”
  10. What can we do about the hill? Please tell us your ideas.

この説明文から取り出した型です。

本文の部分本文の行借りる型
問い1行目We asked __ students in our class, "__?"
数字の結果2〜4行目__ students __. __ is the most popular __.
理由5〜8行目Many __ said, "__."
読み手への問いかけ9・10行目What can we do __?

寝る時間を30人に聞いた場合の、報告の例です(このサイトで作った例)。

報告の文型の部分
We asked 30 students in our class, "What time do you go to bed?"問い
Twelve students go to bed at eleven.数字の結果
Nine students go to bed at ten, and three students go to bed before ten.数字の結果(4行目の and でつなぐ形)
Six students go to bed after twelve.数字の結果
Many of them said, "I watch videos on my phone."理由
What can we do to sleep more?読み手への問いかけ

数字の結果の4つの数を足すと、12+9+3+6=30で、1文目の30人と合います。本文も、16+10+4+2=32で、1行目の32人と合っています。問いの文の人数と結果の数が合わない報告は、それだけで信用されません。合計で確かめるのは、表と図にまとめると同じ手当てです。

理由の部分は、本文と集め方を変えています。本文は5行目で2つ目の問いを立てて、来かたごとの理由を集めました。5分の聞き取りでは問いを2つにする時間がないので、見本では after twelve と答えた人にだけ Why? と聞いています。報告の Many of them の them はその6人で、全員の理由ではないことが読み手に伝わります。

借りた語が、新しい中身に合わないこともあります。2行目の Walking is the most popular way. を借りて、Eleven is the most popular time. と書く生徒が出ます。popular は「好まれている」という意味なので、寝る時間には少し合いません。the most common time と言いかえるか、見本のように Twelve students go to bed at eleven. で止めます。

最後の問いかけは、そのままでは借りられません。本文の What can we do about the hill? の about the hill は、本文の困りごとでした。寝る時間の報告では、困りごとは12時を過ぎても起きている人がいることなので、What can we do to sleep more? になります。問いかけの1文を書くには、自分たちの結果のどこが困りごとなのかを、数から読み取らなければなりません。

変化をつける

  • やさしくする: 穴あきの型(上の「借りる型」の列)を紙にして配ります。中1は、数字の結果の文を2つにし、理由の部分を省いてもかまいません。
  • むずかしくする: 2つのクラスを比べます。となりのクラスの結果を先生が集めておき、比べる文を1つ足させます(In Class 2, more students go to bed after twelve.)。7行目の faster than のような、比べる形が使えます。
  • スピーチ・手紙で: notebook なら、1行目の Do you have something special? のような、問いかけで始める組み立てを借ります。Do you keep a diary? と聞いて回り、結果から自分の話を始めます(Only four students keep a diary.)。
  • 高校では: グラフと考察を足します。結果をグラフにし、数から言えることと言えないこと(30人だけの結果で、学校全体のことは言えない、など)を1〜2文で書かせます。調べた数を読み手に伝える形にするなら、ポスターにするにつなげられます。

つまずきと手当て

  • 調査に時間がかかる: 立って5分で区切ります。班の4人が聞く相手を列で分けておくと、同じ人に2回聞くことがなくなり、5分でも30人ほどに聞けます。時間が取れない日は、先生が英語で聞いて手を挙げさせ、数を板書する形にします。聞く英語の練習は減りますが、書く時間は残ります。
  • 数の合計が合わない: 同じ人に2回聞いたか、数えまちがえたかのどちらかです。書く前に結果の数を足し、問いの文の人数と比べさせます。合わなければ数え直すか、問いの文の人数を、実際に答えた人数に直します(We asked 28 students)。
  • 理由の部分が書けない: 聞き取りで Why? を聞いていないと、本文の5〜8行目にあたる部分が空になります。手順2で、理由を聞く答えを班で1つ決めておきます。

出どころ

読んだ文章の組み立てを手本にして、自分の中身で書く方法は、書く指導で広く使われています。本文の話題について調べて発表する学習は、田尻悟郎『英語教科書本文活用術!』(教育出版、2014)の第1章でも、プロジェクト型の活動として挙げられています。この活動の、本文から取り出す4つの部分の型と、立って5分で聞き取る手順、見本の報告は、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-18・更新 2026-10-18

この活動を授業で使うときに

いっしょに組むとよい活動

くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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