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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階5・表現につなぐ(5つの段階のうち)

人物のSNSタイムライン物語の出来事を、登場人物が書いた時刻つきの短い投稿と返信の流れに書きかえる

準備タイムラインの枠(ノートに線を1本引くだけでよい)

定番の形は視点を変えて語る

この活動の流れ合計15分(目安 15分)
  1. 出来事を時刻の順に並べる3分
  2. 人物の投稿を3〜4本書く7分
  3. ペアで返信を書き合う3分
  4. 知らないはずのことを探す2分

生徒にはこう言って始める

仕掛けと本物にする一手とは

“You are the characters. Write their posts with the time. Who knows what, and when? Then reply to each other.”

あなたは登場人物。時刻つきで投稿を書こう。だれが、いつ、何を知っていた?

生徒が乗る仕掛けなりきる見せる
その時刻に人物が知らないことは投稿できない。ソウタのかぜを、ミカがいつ知ったかが本文の読みどころになる
本物にする一手本物の英文
学校や博物館の英語の公式の投稿を2〜3本見せ、1投稿1〜2文・時刻・ハッシュタグの決まりを確かめてから書く

ねらい

物語の出来事を、登場人物が書いた短い投稿の流れ(タイムライン)に書きかえる活動です。投稿には時刻をつけ、1つ2文まで。ほかの人物は返信を書きます。書くのは紙のタイムラインの上だけで、本物の SNS には書きません。

投稿を書くには、その時刻に人物が何を知っていたかを決めなければなりません。雨の放課後のミカは、ソウタがかぜをひくことをまだ知りません。翌朝、ソウタの声がおかしいと気づいて、初めて知ります。知らないことを先に投稿すると、物語と食い違います。だれが、いつ、何を知ったかを本文から読み取ることが、そのまま書く材料になります。

視点を変えて語るが1人の人物の目で語り直す活動なら、こちらは何人もの人物の声が時刻の順に並ぶ形です。1つの投稿は短いので、長い文を書くのが苦手な生徒も手が動きます。

手順

  1. 物語の内容をつかんだあとに置きます。ノートに縦の線を1本引き、左に時刻、右に投稿を書く枠を作ります。
  2. ペアで3分、本文の出来事を時刻の順に3〜4つ書き出します(放課後・その帰り道・翌朝など)。時刻は、本文の時を表す語から考えて決めます。
  3. 1人で7分、出来事ごとに人物の投稿を書きます。1つ2文まで、その時刻にその人物が知っていることだけ、が決まりです。ハッシュタグを1つつけてよいことにします。
  4. ペアでノートを交換し、相手の投稿の1つに、別の人物として返信を書きます(3分)。
  5. 返ってきたノートを読み、知らないはずのことを書いていないかを、本文の行で確かめます(2分)。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
始めるときYou are the characters. Write their posts with the time.
書く決まりを示すときTwo sentences per post. Write only what the character knows at that time.
返信のときReply as another character.
確かめるときDid the character know this at that time? Show me the line.

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)Three Lemon Candies物語・中2程度・全9行(全文で約134語)
  1. It was raining hard after school. Mika didn't have an umbrella, so she waited at the school gate.
  2. Then Sota came out. He was in her class, but they didn't talk much.
  3. He had a big blue umbrella. He looked at the rain, and then he looked at Mika.
  4. “Here,” he said. He gave her the umbrella and ran into the rain.
  5. The next morning, Mika went to Sota's desk. “Thank you for yesterday. Here's your umbrella.”
  6. Sota smiled, but his voice sounded strange. He had a cold.
  7. “No problem,” he said. “I like rain.”
  8. Mika knew that wasn't true. She took a small bag out of her pocket. There were three lemon candies in it.
  9. “For your throat,” she said. This time, Sota didn't say anything, but his face turned a little red.

この物語で書いたタイムラインの例です。

時刻だれの投稿投稿もとにした行
4:10 p.m.ミカIt's raining hard. I don't have an umbrella. #rainyday1行目
4:20 p.m.ソウタI gave my umbrella to Mika. Now I'm running home in the rain!3〜4行目
8:00 a.m.ミカSota's voice sounds strange today. Is it because of yesterday?5〜6行目
8:05 a.m.ソウタ(返信)No problem. I like rain.7行目

1本目のミカは、まだソウタが来ることを知りません。ここで「ソウタが傘をくれた」と書くと、時刻の順と食い違います。2本目のソウタの投稿は本文にない言葉ですが、傘を渡して雨の中を走った(4行目)という事実から、その時刻にソウタが書けることを考えています。

4本目の返信は、本文7行目のせりふをそのまま使っています。8行目に Mika knew that wasn't true. とあるので、この返信を読んだミカの次の投稿を書かせると、行間の読みを書く練習になります。返信の形にすると、人物どうしが何を言わずにいたかが目に見えてきます。

変化をつける

  • やさしくする: 投稿は1つ1文にして、出来事の時刻と人物は先生が板書しておきます。
  • むずかしくする: 本文に出てこない人物(ミカの友達など)の返信も1つ入れさせます。その人物が知りえないことは書けないので、だれが何を見ていたかをもう一度考えることになります。
  • 対話文で: 会話の前に人物が書きそうな投稿と、会話のあとの投稿を1つずつ書きます。会話の場面と目的がはっきりします。
  • 高校では: 説明文やスピーチの筆者の投稿にして、本文の主張を2文の投稿にまとめさせます。ハッシュタグに本文のキーワードを使わせると、要旨の読み取りになります。

つまずきと手当て

  • 本物の SNS に書こうとする: 紙かノートの上だけで書く、と最初に決めます。実在の人や同じクラスの人の名前は使いません。
  • 投稿が長くなる: 1つ2文までの決まりを守らせます。長くなった投稿は、いちばん言いたい1文だけを残させます。
  • 時刻が決められない: 本文の時を表す語(after school・The next morning)に印をつけさせ、そこから時刻を決めます。

出どころ

物語を手紙や日記、メッセージなど別の書き物の形に書きかえる活動は、読みと書きをつなぐ方法として広く使われてきました。この活動の、時刻つきの投稿と返信の形、その時刻に人物が知っていることだけを書く決まり、見本のタイムラインは、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-29・更新 2026-10-29

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いっしょに組むとよい活動

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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