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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階5・表現につなぐ(5つの段階のうち)

教室ショート映画祭本文の1場面を、監督・カメラ・役者に分かれて30秒の映画に撮り、上映会で見せる

準備班に1台の端末(撮影用)・絵コンテを描くノート

定番の形は4コマにする

この活動の流れ合計25分(目安 20〜30分)
  1. 場面を選び、3コマの絵コンテ6分
  2. 役を決めて、せりふの練習5分
  3. 撮影(30秒・撮り直し1回)7分
  4. 上映会・いちばんの1カット7分

生徒にはこう言って始める

仕掛けと本物にする一手とは

“Your group is a film crew. Make a 30-second movie of one scene. You need a director, a camera person, and actors.”

班は映画の撮影チーム。本文の1場面を30秒の映画に。監督・カメラ・役者を決めよう

生徒が乗る仕掛けなりきる見せる
撮る前に3コマの絵コンテを描く。どの行を、だれが、どんな顔で言うかを本文から決めないと撮れない
本物にする一手相手
上映会に別のクラスか保護者を招く(授業参観など)。見た人に、いちばん場面が伝わった1カットを選んでもらう

ねらい

本文の1場面を、班で30秒の映画に撮る活動です。班の中で監督・カメラ・役者に分かれ、撮る前に3コマの絵コンテを描きます。せりふは本文の英語のままで、班が決めてよいのは、表情・間・動き・カメラの位置です。

映画にするには、本文に書いていないことを決めなければなりません。せりふをどんな顔で言うのか、だれがどこに立っているのか、どこで間をあけるのか。絵コンテを描くあいだ、班は本文の行を指さしながら「ここで傘を差し出す」「ここは目をそらす」と、読みを言葉にしていきます。声だけ劇場が声だけで場面を見せる活動なら、こちらは顔と動きも使って見せる活動です。

撮った映画には観客がいます。上映会で見られると分かっているので、せりふを聞き取れる声で言う理由が、生徒の側にできます。

手順

  1. 本文の内容をつかみ、役ごとに読めるようになってから置きます。4〜5人の班で、監督・カメラ・役者(本文の人物の数)・語り手(声だけ)を決めます。
  2. 班で6分、撮る場面(本文の3〜5行)を選び、3コマの絵コンテを描きます。各コマに、どの行か・だれがどこにいるか・カメラの向き(遠くから/近くから)を書きます。
  3. 班で5分、役者がせりふを練習します。監督は絵コンテを見ながら、表情と間を1つずつ決めます。せりふは本文の英語のままです。
  4. 撮影は7分です。撮るのは1場面30秒まで、撮り直しは1回まで。撮る場所は教室の中か、先生が決めた所だけにします。
  5. 上映会(7分)。班ごとに流し、見た人は「いちばん場面が伝わった1カット」を1つ選び、なぜかを1文で言います。撮った動画は授業の中で見るだけにし、学校の決まりに従って扱います(ネットに上げない)。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
始めるときYour group is a film crew. Choose a director, a camera person, and actors.
絵コンテのときDraw three frames. Which line? Who is where?
撮影の前にSpeak clearly. The audience must hear every word.
上映会でWhich shot showed the scene best? Why?

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)Three Lemon Candies物語・中2程度・3〜4行目(全文で約134語)
  1. He had a big blue umbrella. He looked at the rain, and then he looked at Mika.
  2. “Here,” he said. He gave her the umbrella and ran into the rain.

この2行(物語の3〜4行目)で描いた、3コマの絵コンテの例です。

コマ本文だれがどこに・カメラ監督が決めること
13行目の前半校門の屋根の下にミカとソウタ・遠くから2人を雨の音のあとに、語り手が He had a big blue umbrella.
23行目の後半ソウタの顔・近くから雨を見て、次にミカを見る。そのあと少し間をあける
34行目傘を渡す手・近くから。走っていく背中・遠くから"Here," は短く。ran into the rain で走り出す

2コマ目の「雨を見て、次にミカを見る」は、本文の He looked at the rain, and then he looked at Mika. の and then を、そのまま動きにしたものです。本文の語が、監督の指示になっています。

3コマ目で "Here," を短く言うのは、ソウタが多くを言わない人物だからです。2行目の they didn't talk much と、9行目の Sota didn't say anything がその手がかりです。せりふ1語の言い方を、班は本文の別の行から決めています。絵コンテに「なぜその顔か」の行番号を書かせると、演出の話し合いが本文の読みの話し合いになります。

1場面を30秒・3コマにしぼるのは、撮影と上映を1時間の中に収めるためです。長い場面を撮ろうとすると、撮影に時間を取られ、英語を言う時間が減ります。

変化をつける

  • やさしくする: 撮らずに、絵コンテを見せながらその場で演じるだけにします(端末がないときも同じ)。見ている班は、どのコマの場面かを当てます。
  • むずかしくする: 本文にない語り手の1文か、場面のはじめの1行を英語で足させます。足した1文は、上映のあとに明かします。
  • 対話文で: 対話文には場所が書いていないことが多いので、1コマ目で場所を決めさせます。その場所に合う声の大きさまで決めると、場面チェンジ!につながります。
  • 高校では: 本文の論点が見える場面を選ばせ、上映の前に「この30秒で伝えたいこと」を英語1文で言わせます。

つまずきと手当て

  • 撮ることに夢中で、英語が聞き取れない: 上映会の決まりに「せりふが全部聞き取れること」を入れます。聞き取れない班は、撮り直しの1回を声のために使います。
  • 顔を映したくない生徒がいる: カメラ・監督・語り手(声だけ)でも参加できます。役者でも、手元や背中だけを映すコマにしてよいことにします。
  • 時間が足りない: 絵コンテと練習を1時間目に、撮影と上映会を2時間目に分けます。

出どころ

本文を劇や映像にする活動は、演劇の手法を取り入れた英語の授業(ドラマ活動)として広く行われてきました。1人1台の端末で撮影と上映が授業の中でできるようになり、短い映像にする形が取り入れやすくなっています。この活動の、3コマの絵コンテ、30秒と撮り直し1回の決まり、上映会の「いちばんの1カット」、見本の絵コンテは、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-29・更新 2026-10-29

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いっしょに組むとよい活動

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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