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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階3・声に出す(5つの段階のうち)

声優オーディション人物のせりふを読んで役に応募し、審査員の班が観点で選ぶ。選ばれた声で本番を演じる

準備審査の観点3つ(板書でもよい)

定番の形は絵に声をあてる

この活動の流れ合計15分(目安 15分)
  1. 役・せりふ・観点を決める2分
  2. 1人で読み方を練習3分
  3. 班でオーディション6分
  4. 選ばれた声で本番4分

生徒にはこう言って始める

仕掛けと本物にする一手とは

“Today is an audition. Read Riku's lines as Riku. The casting team will choose the best voice for the role.”

今日はオーディション。リクのせりふをリクになって。審査員が役の声を選びます

生徒が乗る仕掛けなりきる挑む
審査員は観点で選び、選んだ理由を本文の行で言う。読む側も審査する側も、せりふの気持ちを本文から読む
本物にする一手相手
最後の審査員に、ALT か別のクラスの先生を呼ぶ。生徒どうしの好き嫌いではなく、聞き手に届く声かどうかで選ばれる

ねらい

声優オーディションは、本文の人物のせりふを読んで役に「応募」し、班の審査員が役の声を選ぶ音読の活動です。応募する生徒は、人物の気持ちが伝わる読み方を工夫して2〜3行を読みます。審査員は、先に決めた観点にそって1人を選び、選んだ理由を言います。選ばれた声が、班の本番の会話でその役を演じます。

応募する側には、ふつうの音読にない理由ができます。選ばれるには、その人物らしい読み方が要るからです。審査する側は、ただ聞くのではなく、観点にそって聞き比べます。理由を「6行目の so が強くて、悲しそうだった」のように本文の行で言うので、聞く側も本文の気持ちを読むことになります。

絵に声をあてるが絵の場面に声を合わせる活動なら、こちらは人物の声の選考です。だれが選ばれても、全員が応募と審査を1回ずつ経験する形にします。

手順

  1. 対話文の意味をつかみ、役ごとに読めるようになってから置きます。先生が、オーディションをする役と、応募に読むせりふ(その役の2〜3行)を決めます。審査の観点を3つ示します(気持ちが伝わる・区切りと強さ・聞き取りやすい)。
  2. 1人で3分、応募のせりふの読み方を練習します。どの行をどんな気持ちで読むかを、教科書に小さく書きこみます。
  3. 4人の班でオーディション(6分)。1人ずつ応募のせりふを読み、残りの3人が審査員になります。全員が読み終えたら、審査員は観点を1つ挙げて、いちばん役に合った人と理由を言います。自分には投票しません。
  4. 選ばれた人がその役を、もう1つの役を別の人が受け持ち、班で会話を通して演じます(4分)。時間があれば、役を替えて2回目のオーディションをします。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
始めるときToday is an audition. Read the lines as the character.
審査の前にListen for three things: feelings, stress, and a clear voice.
選ぶときWho sounded most like Riku? Give the reason with a line number.
本番の前にThe winner plays Riku. Let's perform the whole dialogue.

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)Monday Morning対話文・中2程度・全10行(全文で約88語)
  1. Ms. Green:Good morning, Riku. You look sleepy.
  2. Riku:Good morning, Ms. Green. I went to bed at two last night.
  3. Ms. Green:At two? Were you studying for the test?
  4. Riku:No. I was watching a soccer game on TV. Japan played Brazil.
  5. Ms. Green:Oh, I watched it, too! What a game!
  6. Riku:But Japan lost. I was so sad.
  7. Ms. Green:Me, too. But the last goal was beautiful.
  8. Riku:Yes! Number 10 was amazing. I want to play like him someday.
  9. Ms. Green:Then don't sleep in class today. You have practice after school, right?
  10. Riku:Right. I'll try!

この対話文で、リクの役のオーディションに読む3行の例です。

行リクのせりふ読み方の工夫の例
2Good morning, Ms. Green. I went to bed at two last night.寝不足の声で。at two の前に少し間をあける
6But Japan lost. I was so sad.so を強く、文の終わりをゆっくり下げる
8Yes! Number 10 was amazing. I want to play like him someday.Yes! で一気に明るく。someday は遠くを見るように

3行の気持ちは、寝不足・悲しい・うれしい、と大きく動きます。応募する生徒は、1行ごとに声を切りかえないと、リクらしく聞こえません。

2行目の at two の前に間をあける読み方は、本文と合っています。3行目でグリーン先生が At two? と聞き返しているからです。驚かれるほど遅い時間だったことを、リクの声が先に伝えています。審査員が理由を言うとき、観点だけでなく行を挙げさせると、こうした読みが言葉になって出てきます。

オーディションは、上手な生徒が毎回選ばれる場になりがちです。2回目は役を替え、1回目に選ばれた人は審査員に回ると、選ばれる人が入れかわります。

変化をつける

  • やさしくする: 応募のせりふを1行にします。観点も「気持ちが伝わる」の1つだけにします。
  • むずかしくする: 応募の前に、同じ行を2通りの気持ちで読み分けさせ、審査員にどちらの気持ちかを当てさせます(気持ちカード音読の形)。
  • 物語で: 語り手の役もオーディションにします。語り手は聞き手に向けて、人物とは違う落ち着いた声で読むので、観点の「区切りと強さ」がはっきり出ます。
  • 高校では: スピーチの本文で、話し手の役のオーディションにします。聞き手に何を伝えたい人物かを、応募の前に1文で言わせます。

つまずきと手当て

  • 人前で読むのが苦手な生徒がいる: オーディションは班の中だけで行い、全体の前では読ませません。読み方を書きこんだ教科書を見ながら読んでよいことにします。
  • 人気投票になる: 選ぶ理由を観点と行で言うことを決まりにします。理由が言えない票は数えません。
  • 選ばれない生徒が続く: 役を替えて2回目をし、1回目に選ばれた人は審査員に回ります。

出どころ

登場人物の声で読み分ける音読は、演劇の手法を使った英語の授業で広く行われてきました。この活動の、役の選考(オーディション)の形、審査の3つの観点、理由を行で言う決まり、見本のせりふと読み方の工夫は、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-29・更新 2026-10-29

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いっしょに組むとよい活動

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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