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英語教材ラボ

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発問(事実発問・推論発問・評価発問)

はつもん・questioning

先生が生徒の思考を動かすために投げる問い。英語の読解では、事実発問→推論発問→評価発問の3種を順に使う。

発問とは、先生が授業で生徒の思考を動かすために投げる問いのことで、英語の読解では、本文に書いてあることを問う事実発問、書いていないが読み取れることを問う推論発問、自分の考えを問う評価発問の3種類を順に使います。出どころ、3種の作り方と例、日本語と英語の使い分け、質問との違い、答えが出ないときの手当て、校種別の違い、当サイトの記事までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

発問は、先生が授業で生徒の思考を動かすために投げる問いです。「分かりましたか」のような確認や、単なる質問とは区別されます。英語の本文を読む授業では、本文に書いてあることを問う事実発問、書いていないが本文から読み取れることを問う推論発問、それについて自分はどう考えるかを問う評価発問の3種類を、この順に使うと、読みが「字面」から「考え」へ深まります。

出どころ

「発問」は日本の授業研究で古くから使われる用語で、国語科の読みの指導で体系化されました。英語の読解では、読解の問いを「事実(literal)・推論(inferential)・評価(evaluative)」の3段に分ける考え方が英語圏の読みの指導にあり、日本の英語教育でも同じ3段で整理されています。学習指導要領の解説は「思考力・判断力・表現力等」を育てる言語活動を求めていて、推論発問と評価発問がその入口になります。

授業での実際の使い方

本文(中2・友だちとけんかをした話)を例にします。

種類問いの形答えの場所
事実発問Who / What / When / WhereWho did Ken meet after school?本文に書いてある
推論発問Why do you think ... ? / How did ... feel?Why do you think Ken didn't say sorry?本文から読み取る
評価発問What would you do? / Do you agree?What would you say to Ken?自分の考え

順番を守ることが要点です。事実発問で全員が本文の骨をつかんでから推論発問に入ると、推論の根拠を本文に戻して探せます。推論発問は日本語で答えさせて構いません。評価発問は1文の英語で書かせると、単元末の英作文につながります。先生が言う言葉は、推論発問のあとに「本文のどこからそう思った?」です。

よくある誤解

  • 質問を増やせば発問になる、わけではありません。答えが本文の1か所を指すだけの問いを何十も並べても、思考は動きません。3種を1つずつでよいです。
  • 推論発問と評価発問に「正解」を用意する必要はありません。根拠が本文にある答えは、複数あって構いません。
  • 発問は先生だけのものではありません。生徒に本文への問いを1つ作らせると、読みの深さが見えます。

校種別の違い

校種
小学校絵本の読み聞かせで「この子はどんな気持ち?」と日本語で問う形が推論発問に当たる
中学校本文の読解で3種を順に。推論と評価は日本語で答えてよい
高校評価発問を英語の議論や英作文につなげる。論理・表現の題材にもなる
入試の内容一致は事実発問と推論発問。設問の種類を見分ける練習に

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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