英語教材ラボ
ALT・同僚公開 2026-07-05・更新 2026-07-05

初任者や教育実習生の指導担当になりました。どう関わればいいですか

メンターや実習指導を任されたが自分も手探りで、どう助言し育てるか分からない——教え込むより挑戦できる足場を作るには。まず良い点を具体的に返す、答えを渡さず一緒に考える、失敗を許容して見守る。

初任者のメンターや、教育実習生の指導担当を任されました。ただ、自分自身もまだ手探りで、どう助言し、どう育てればいいのか分かりません。あれこれ言いすぎるのも、放っておくのも違う気がします。若い人にどう関わればいいでしょうか。(中堅)

教え込むより、安心して挑戦できる足場を作る。答えを与えず問いで支える

指導担当として何をすべきか迷うのは、「自分の正解を教えること」を指導だと思うからです。でも、経験の浅い人に必要なのは、完成された正解より、挑戦して振り返れる安全な環境です。あなたのやり方をそのまま渡すと、相手はそれをなぞるだけになり、自分で考える力が育ちません。良い点を返し、答えでなく問いで考えを引き出し、失敗を許容して見守る。教え込むのではなく、育つ足場を作るのが指導です。

対策1: まず授業を見て、良い点を具体的に返す

ダメ出しから入ると、相手は萎縮して挑戦しなくなります。

  • できていた点を、具体的な場面を挙げて言葉にする
  • 「あの発問で生徒が考えていた」など、事実で認める
  • 改善点は、良い点を伝えたあとに、一つか二つに絞る

まず認められる経験が、次の挑戦を支えます。

対策2: 答えを渡さず、一緒に考える

「自分ならこうする」の押し付けを避け、考える手伝いをします。

  • 「そこ、どうしたかった?」と本人の意図をまず聞く
  • 選択肢を一緒に並べ、本人に選ばせる
  • 正解を渡すより、考える筋道を一緒にたどる

自分で選んだ工夫は、身につき方が違います。

対策3: 失敗を許容し、挑戦を見守る

うまくいかないことを、成長の一部として扱います。

  • 失敗しても責めず、そこから何を学ぶかを一緒に振り返る
  • 挑戦→振り返り→次の挑戦、のサイクルを見守る
  • 完璧を求めず、伸びている方向を認める

指導とは、育つ足場を作ること

若い人への関わりを、正解を教えることだと構えると、身動きがとれなくなります。良い点を具体的に返し、答えでなく問いで支え、失敗を許容して見守る。この3つで、相手は安心して挑戦し、自分で考える力を伸ばしていきます。あなた自身もまだ手探りでよいのです。完成された指導者である必要はなく、一緒に考える先輩でいることが、いちばんの支えになります。

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