中1の疑問詞は、ドリルと小テストでは点が取れるのに、話す場面になると Do you ~? ばかりになりがちです。Yes か No で答えが返ってくる質問は、聞く側にとって安全だからです。疑問詞の質問は、相手の答えが予想できないぶん、使う理由がないと口から出てきません。
このワークシートは、疑問詞を使わないと先へ進めない場面を1つ作ります。友だちのことを名前をふせて紹介し、班のみんなに当ててもらう場面です。紹介文だけでは当たらないので、聞く側はまだ知らないことをたずねます。Does this person like math? と1つずつ確かめるより、What subject does this person like? と聞いたほうが早く当たる——疑問詞の質問が、いちばんの近道になるように組みました。
この教材で解決できる悩み
- 疑問詞を習っても、やり取りの活動になると Do you ~? の質問ばかりになる
- 小テストで What time do your first class start? と書く生徒がいて、does の位置を使う場面で確かめたい
- 定着ドリルのあとに置く、班で回せるアウトプット活動を、そのつど考える時間がない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年(疑問詞と三人称単数を習ったあと。全教科書対応) |
| 形式 | 表=つくる(ゴール→お手本→表現バンク→インタビューのメモ→名前をふせた紹介文)/裏=つたえる・ふりかえる(班で当てっこ→自己評価4観点→ふりかえり→発展) |
| 時間 | 30〜40分(インタビューと紹介文までと、班の当てっこで2回に分けても成立します) |
| フェーズ | 活用・応用(導入・定着ドリル・小テストとセットで、中1の疑問詞が一本道になります) |
同じ人のことを、主語を変えて3回言い直す
お手本は Aya が Ken にインタビューする場面から始まります。
What time do you get up? — At 5:50.
STEP 4の紹介文では、同じ答えを名前をふせて書き直します。
This person gets up at 5:50!
STEP 5の当てっこでは、聞く側が this person について質問します。
What subject does this person like? — Math.
1人の友だちのことを、you に聞く(do)→ This person で言う(動詞の s)→ this person について聞く(does)と、主語を変えて3回言い直す流れです。三単現の導入『この人だれ?ヒミツの紹介クイズ』では先生がヒントを出して生徒が当てましたが、この1枚ではヒントを生徒が集め、聞く側が質問して当てます。疑問詞の10分小テストの(4)は、your first class のあとの does を選ぶ1問でした。疑問詞のあとの do/does は疑問詞では決まらず、そのあとの主語で決まる——小テストで1問だけ確かめたことを、この紙では班の全員が何度も口にします。
インタビューは「ちがう疑問詞で5つ」
STEP 3では、ペアの相手に5つ質問します。表の上に疑問詞のチェック欄(What・Who・Which・When・What time・How many・Where・Whose)があり、5種類に✓が入るように質問を作ります。What ばかりで5つ並べると、紹介文にしたときに情報が似通って、当てっこが難しくなるからです。
聞かないことも紙に書いてあります。家の場所と家族のことです。だれでも答えられる「すきなこと・毎日のこと」に絞ると、紹介文が家庭の事情を映さずに済みます。
当てっこのルール——メモに無いことは I don't know.
STEP 5は班の中で1人ずつ紹介文を読み、聞く人が1人1つ、does で質問します(班で3つまで)。答えるのは紹介文を書いた人で、手元のインタビューのメモを見て答えます。メモに無いことを聞かれたら Sorry, I don't know. と言ってよい決まりにしてあります。答えが返ってこない質問が出ると、聞く側は「5つの質問の中に何があったか」を考えて聞き直すので、紹介文を書いた人のインタビューの中身まで話題になります。
3つ聞いたら Is it ~? で当てます(3回まで)。なぞの人物が立って Yes, it's me! と言うのは、全班の分が終わってから、先生が呼ぶ形です。紹介される本人がその場にいないので、班の中で顔色から当てることができません。
評価で見るところ
裏面の自己評価は4観点(内容・正確さ・流暢さ・態度)の3段階です。机間で先生が見るのは3つだけにしています。
- STEP 3:What sport you like? の do の抜け。Do you like sports? と Yes/No の疑問文を言わせてから、頭に What を足させます(定着ドリルの「答えから問いを作る」と同じ手順)
- STEP 4:This person like table tennis. の s の抜け。主語に下線を引かせ、He や She に置きかえられるかで確かめます
- STEP 5:What subject this person likes? の語順。does を足すと likes の s が外れる——三人称単数の疑問文の形が、疑問詞の文でもそのまま生きているかを見ます
中1・2学期の既習だけで作ってあります
お手本・表現バンク・発展チャレンジは、be動詞・一般動詞・三人称単数・疑問詞・can の範囲だけで書きました。過去形と because は教科書によって3学期に出るので使っていません。三人称単数がまだの学校では、STEP 5の当てっこを、なぞの人物本人に Do you ~? で聞く形に変えると成立します。
発展チャレンジは、紹介文の最後に聞き手への問いを1文足す形です。This person gets up at 5:50. What time do you get up? ——ここだけは you に聞くので do に戻ります。読み終わったあとに問いを返すと、クイズが会話に変わります。
一緒に使う教材
- だれの? どっち?——落とし物ボックス(授業案)(導入・Whose と Which)
- 疑問詞の定着ドリル 中1(定着・答えから疑問詞を決める)
- 疑問詞の10分小テスト 中1(確認・この1枚の前に)
- 三単現導入『この人だれ?ヒミツの紹介クイズ』授業案(先生のヒントで人物を当てる・紹介文の s の入口)
- 文法の教え方ガイド「疑問詞」(つまずき3つと教える順番)
