疑問詞の教え方ガイド中学英語・中1
文の頭に置く語ではなく「知りたい1つのこと」。答えから問いを作る
疑問詞の誤りは、作り方より「何を聞いているか」のずれから出ます。What you like? と do が抜ける、Where do you live? に Yes, I do. と答える、Whose と Who's・Which と What を取りちがえる——どれも疑問詞を「文の頭に置く語」としてだけ覚えたサインです。答えから問いを作る順で、知りたい1つのことを聞く指導の流れをまとめました。
疑問詞は、教科書のどの単元で使う?
- NEW HORIZON 1年 Unit 3・Unit 4・Unit 6
- SUNSHINE 1年 PROGRAM 1・PROGRAM 2・PROGRAM 3・PROGRAM 4・PROGRAM 6・PROGRAM 7
- NEW CROWN 1年 Lesson 1・Lesson 3・Lesson 5・Lesson 6
- ONE WORLD 1年 Lesson 2・Lesson 4・Lesson 6
- Here We Go! 1年 Unit 3・Unit 4・Unit 5
- BLUE SKY 1年 Unit 3・Unit 4・Unit 5・Unit 8
疑問詞でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: do/does が抜ける
× What you like? / Where he lives?
なぜ起きる? 日本語は「何が好き?」と語順が変わらないので、疑問詞を頭に置けば疑問文になると思っています。Yes/No の疑問文(Do you like ~?)とのつながりが見えていません。
直し方 板書を2段にします。上に Do you like dogs?、下に What do you like? と書き、「Yes/No の疑問文の頭に、知りたいことの語を足す」と見せます。三単現の単元では Does he ~? の段から同じように作ります。
つまずき2: 疑問詞の問いに Yes/No で答える
× Where do you live? — Yes, I do.
なぜ起きる? Do you ~? の答え方の練習が先に固まっていて、問いの頭の語を聞かずに答えています。
直し方 答えを先に見せて「この答えを引き出す問いは?」と逆向きに作らせます。Where なら場所、When なら時、Who なら人、と答えの形を決めてから問いを書くと、Yes で答える誤りは減ります。
つまずき3: Whose と Who's、Which と What の取りちがえ
× Who's bag is this? / What do you like, dogs or cats?
なぜ起きる? Whose と Who's は同じ音で、Which は「選ぶ候補があるときの what」なので、書くときと場面の判断が要ります。
直し方 Whose はすぐ後ろに名詞(Whose bag)、Who's は Who is。Which は候補が目の前にあるとき(札や実物を2〜3つ見せて Which bag is yours?)、と使う場面で分けます。
疑問詞の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
答えが先にあるクイズ(落とし物の持ち主・先生の予定・持ち物の数)で、知りたい1つのことを疑問詞で聞く必要を作ります。Yes/No の疑問文に疑問詞を足す2段の板書で、do/does の位置を見せます。
2. 定着——形を固め、使って身につける
答えから問いを作る逆向きの練習と、場面で疑問詞を選ぶ練習(What・Who・Whose・Which・Where・When・How many・What time)を組み合わせます。答えの形を先に決めてから問いを書かせると、Yes で答える誤りが減ります。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
インタビューや情報の差のある活動(相手だけが知っている持ち主・予定・好み)で、聞きたいことを疑問詞で聞き、答えをメモして報告するところまで進めます。
定期テストでどう測るか
テストでは、答えの文の下線部をたずねる疑問文を作る問題と、対話の空所に疑問詞を選ぶ問題が定番です。下線部をたずねる問題は、疑問詞の選択と do/does の語順を同時に測れます。
疑問詞の指導でよくある質問
疑問詞はいつ、どの順で教えますか?
教科書によって、中1の早い単元(What・Where・When)から秋の単元(Whose・Which)まで分かれています。1つの単元でまとめて教えるより、be動詞・一般動詞・三単現・進行形の単元のたびに1つずつ足し、毎回「知りたい1つのこと」で選ばせるほうが定着します。
Whose と Who's はどう区別させますか?
音は同じなので、書くときの判断にします。後ろに名詞が来て「だれの〜」なら Whose(Whose bag is this?)、「だれ(だ)」なら Who's=Who is。答えの形(It's Ken's./It's mine. と He's Ken.)を並べて見せると区別しやすくなります。
What と Which の違いはどう教えますか?
答えの候補が目の前にあるかどうかで分けます。候補を見せて選ばせるときは Which(Which do you like, red or blue?)、候補を決めずに聞くときは What(What color do you like?)。札や実物を2〜3つ並べて Which ~? を使う場面を作るのが、いちばん早い方法です。