比較級・最上級の次の as ~ as で出る誤りは3つにまとまります。as と as のあいだの -er(as taller as)、as と than の混ぜ(as tall than)、not as ~ as の向きの取りちがえ(Germany is not as large as Japan. を「ドイツのほうが大きい」と読む)。どれも「同じくらい」と「~ほど…ない」が、比べる前の形に乗っていることが見えていない誤りです。この授業案は、比較級の問いに「引き分け」の札を足したクイズで as ~ as を聞かせてから、as と as のあいだの形と not の向きを生徒の言葉で出させ、クラスの好み調べの数で使います。
この教材で解決できる悩み
- as taller as のように、as と as のあいだに -er を入れる
- as tall than のように、as と than を混ぜる
- Germany is not as large as Japan. を「ドイツのほうが大きい」と読む
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(SUNSHINE 2 PROGRAM 6/NEW HORIZON 2 Unit 6/Here We Go! 2 Unit 7/BLUE SKY 2 Unit 7 ほか) |
| 文法項目 | as ~ as・not as ~ as・about as ~ as |
| 形式 | 授業案A4・3ページ |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | 印刷のみ(投影版はプロジェクタ)・学校の創立年(3問目で聞く) |
授業の流れ(50分)
導入: どっちが?——引き分け!(15分)
黒板(投影版なら画面のいちばん下)に札を3つ並べます——A・B・引き分け(Draw!)。比較級の問い(Which is heavier?)を出し、ヒントを1文ずつ聞かせて、3文目のあとで札に手を挙げさせます。
- Feathers are not as heavy as iron.
- Iron is not as soft as feathers.
- This box has 1 kg of iron. That box has 1 kg of feathers.
1文目で鉄に手が挙がり、3文目の 1kg と 1kg で引き分けに動きます(Draw! 1 kg of feathers is as heavy as 1 kg of iron.)。以降は空(The moon looks as big as the sun.=太陽は月の約400倍大きく、約400倍遠い)・タワー(333mと330m=about as tall as)・国の広さ(Germany is not as large as Japan.)・先生のすき(I like cats as much as dogs.)と進みます。1・2文目のヒントは5問とも not as ~ as で、4問目だけは答えが引き分けではありません。
6問目は「クラスで夏と同じくらい人気の季節」で、答えを言いません。札を1つ選ばせて I think spring is as popular as summer. と予想を書かせ、展開に持ち越します。
正解のたびに Is the moon as bright as the sun? のように1つ聞き、Yes, it is./No, it isn't. で答えさせます。板書は2列=左に答えの文、右に生徒の答えです。タワーの問いで Tokyo Tower is taller! と返す生徒も正解にし、about を1語足します。
気づき: as と as のあいだ・not の向き(8分)
左の列から2文を並べます(1 kg of feathers is as heavy as 1 kg of iron./The moon looks as big as the sun.)。「as と as のあいだの語は?」——heavy・big。比較級の -er が付いていないことに気づかせ、as heavier as を板書して「どこがおかしい?」。同じくらいの文に「より」は入らない(as tall than も×)、が出るまで待ちます。
次に Germany is not as large as Japan. を指さし、「大きいのはどっち?」。not as ~ as は「~ほど…ない」=後ろの日本のほうが大きい。横に Japan is larger than Germany. と書き、2文が同じことを言っていると確かめます(入試の書きかえの形)。
展開: クラスの引き分けさがし(17分)
- 数を出す(3分): 前の時間にクラスいちばん調べをしたクラスは、班の結果(季節・教科・スポーツ…)を黒板に書き出します。していなければ Which season do you like the best? で手を挙げて数え、4つの数を棒グラフで書きます。
- ほんと?うそ?(8分): ペアで、A が黒板の数について as ~ as か not as ~ as の文を1つ言い、B が数を見て True! か False! で返します。False! のときは正しい文に言い直します(False! Spring is not as popular as summer.)。30秒で交代し、相手を替えて2回。差が1なら about as popular as でよいことにします。
- 班で3文(6分): 班で本当の文を3つ書きます(as ~ as・not as ~ as・about as ~ as を1つずつ)。6問目の答え合わせもここで。
| 言い方 | 例文 | 数 |
|---|---|---|
| 同じ | Spring is as popular as fall. | 7人と7人 |
| だいたい同じ | Winter is about as popular as spring. | 6人と7人 |
| ~ほどではない | Winter is not as popular as summer. | 6人と12人 |
机間で not の向きが逆の文(Summer is not as popular as winter.)が聞こえても止めず、Summer has twelve. Winter has six. と数だけ返して言い直しを待ちます。多い誤りは出口の前に1回だけ全体で。
出口: クラスの引き分け報告3文(6分)
1人3文で書きます(In our class, spring is as popular as fall. Winter is not as popular as summer. I like winter as much as summer.)。2人に読み上げてもらい、6問目の予想と比べます。見るのは3つ——as と as のあいだの -er(as more popular as)、as と than の混ぜ(as popular than)、not の向き(数と合っているか)。
まとめ(4分)
比較の3つ(-er than/the -est/as ~ as)を板書に並べ、「2つを比べる」「いちばん」「同じくらい」と1語ずつ添えて終わります。次の時間は、3つを使い分けてグラフを説明します。
定着・受験への接続
as ~ as は、入試では比較級との書きかえ(Germany is not as large as Japan.=Japan is larger than Germany.)と、not の向きを問う読み取りで出ます。出口の3文は、グラフや表を見て説明する条件英作文の型そのものです。
比較級の導入は『どっちが○○?』実測クイズ授業案、最上級の導入は『4つの札でいちばん』です。練習は比較の定着ドリル、使う練習は動物データバトル、確認は比較の10分小テスト、活用はクラス対抗なんでもランキング、テストは中2・2学期の定期テスト(標準版)へ。Premium では比較の使い分けワークシートと文法を読む「駅前の3つのカフェ」へ。
投影版パワーポイント(Premium)
導入15分のクイズをそのまま映せるパワーポイントです(下に A・B・引き分けの札・ヒントが1文ずつ増える・6問目は予想で止まる)。Premiumのファイルです。
