比較の教え方ガイド中学英語・中2
more tallerを直すだけでなく、as 〜 asまで含めた3形式の地図を
比較の誤答は毎年同じ顔ぶれです——more taller(二重使い)、thanの脱落、最上級のthe忘れ。そしてもう1つ、見逃されがちなのがas 〜 as(同じくらい)が比較級の陰に隠れて定着しないこと。3形式(比較級・最上級・as〜as)を1つの地図で行き来させる指導の流れをまとめました。
比較でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: -erとmoreの二重使い
× This movie is more interestinger than that one.
なぜ起きる? 「長い語はmore」を覚えたうえで、-erも比較級の目印として残っているため、両方付けて安心しようとします。
直し方 「-erもmoreも同じ比較級の目印。目印は1つで十分」と整理し、popularerのような誤形を音読させて変な響きを体感させます。比較のルールは目より耳が先に覚えます。
つまずき2: 最上級のthe忘れ
× Tama is cutest of the three.
なぜ起きる? theの必然性(「一番」は1つに決まるから特定される)が伝わっておらず、飾りのtheに見えています。
直し方 「一番は1つしかない→みんなが特定できる→the」と理由ごと教え、書く練習ではtheに○を付けるセルフチェックを固定します。
つまずき3: as 〜 asが使えない
× (双子の場面でも)Mei is taller than her sister.
なぜ起きる? 練習の大半が比較級・最上級で、「差がない」場面に出会う回数が少ないためです。
直し方 双子・同点・同じ値段など、差がないことに意味がある場面を問題に混ぜます。比較の形式は「差があるか、同じか」という場面の読みで決まる、という判断を練習の軸にします。
比較の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
実測クイズ(どっちが長い?重い?を予想→計測)で、比べる必然と「数字で決着」の楽しさから入ります。予想が外れるネタを仕込むほど盛り上がります。
2. 定着——形を固め、使って身につける
ドリルは「どっちの店に行く?」の対話で3形式を1つの会話の中で切り替えます。まちがい診療所の主役はmore interestingerと、比較級のままでは一番が言えない文です。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
わたしのランキング(おすすめ対決)へ。実感のこもった話題(教科・食べ物・部活)で3形式を1文ずつ書き、理由を添えて発表します。投影用のJUMBLEパワーポイントを帯活動で回すと語順が音で固まります。
定期テストでどう測るか
テストではおすすめ比較の提案場面で、3形式の使い分けと形の正確さを問います。中2・2学期の定期テスト(不定詞との統合・比べて理由を添えて提案)が実例です。
比較の指導でよくある質問
-er型とmore型の見分けはどう教えますか?
「長い形容詞(3音節以上、-ous/-ful/-ingで終わる語)はmore」が目安ですが、音節の数え方で厳密にやるより、迷ったら両方口に出して変じゃない方、という耳の判断を推奨します。popularer と more popular を言い比べれば生徒が自分で気づきます。
betterとbestはいつ教えますか?
good-better-bestとlike 〜 better thanは使用頻度が最高なので、規則変化と同じ回で「特別変化の代表」として最初から入れてしまうのが実用的です。
比較の疑問文(Which is 〜er?)は扱いますか?
基本3形式が安定してからで大丈夫です。ランキング活動の発表で Which do you like better, A or B? を教師が使い続けると、聞かれる側として自然に慣れていきます。