受け身の教え方ガイド中学英語・中3
書き換え練習の前に「主語はする側?される側?」の判断を
受け身の練習は能動態からの書き換えが中心になりがちですが、書き換えがうまい生徒でも自分の英文ではMy mother is made breakfast.と書きます。原因は「主語がする側かされる側か」の判断を飛ばして操作だけ覚えていること。判断を軸にした指導の流れと、be動詞の一致・過去分詞の2大事故の直し方をまとめました。
受け身でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: 何でも受け身にしてしまう
× My mother is made breakfast every day.
なぜ起きる? 「受け身の単元だから受け身」で全問解ける練習をしていると、態を選ぶ判断が育ちません。
直し方 能動態が正解の問題(お母さんが作る=する側が主語)を混ぜたドリルで、主語に○を付けて「する?される?」を毎回判断させます。
つまずき2: be動詞の一致と時制のミス
× These cookies was made by my sister.
なぜ起きる? 過去分詞に注意が向くぶん、be動詞が主語との一致と時制の両方を背負っていることが抜けます。
直し方 「受け身のbe動詞は2つの仕事をしている(主語と一致・時制を表示)」と役割を見える化し、主語→be動詞→過去分詞の順に確認する手順を作ります。
つまずき3: 過去形と過去分詞の混同
× This book was wrote by Soseki.
なぜ起きる? 中1で作った変化表が2段(原形・過去形)で止まっており、3段目(過去分詞)が未整備のままです。
直し方 頻出の不規則動詞15語で3段の変化表を作り直します。speak-spoke-spoken、write-wrote-writtenのリズム音読が最短です。この表は現在完了でそのまま再利用できます。
受け身の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
英語が話される国・日本の有名なものの紹介(English is spoken in 〜. / This temple was built in 〜.)で、「される側から語ると自然な場面」から入ります。
2. 定着——形を固め、使って身につける
ドリルは留学生への地元案内対話を軸に、能動態が正解の問題を混在。be known toなどbyではない前置詞まで扱います。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
わたしの町の観光案内・推し紹介カードへ。is known for/was written by/was built inの3文で、受け身が「使いたい形」に変わります。
定期テストでどう測るか
テストでは地域紹介や歴史の説明の場面で、態の選択とbe動詞の一致を問います。書き換え問題ではなく「される側を主語にして紹介する」条件つきライティングが実力を測れます。
受け身の指導でよくある質問
by 〜はいつ付けると教えますか?
「した人を言いたいときだけ足す」が原則です。実際の英文ではbyなしの受け身が多数派であること(English is spoken in Australia.に by人 は不要)を最初に見せると、byを機械的に付ける癖を防げます。
受け身はどの学年で教えますか?教科書で違いますか?
現行の教科書では中2の終盤〜中3の序盤に分かれます(NEW CROWNは中3のLesson 3など)。単元マップで自校の教科書の位置を確認し、過去分詞の変化表は受け身と現在完了で共通と伝えて2単元をつなげるのがおすすめです。
I was stolen my bike.のような誤りはどう直しますか?
「盗まれたのは私ではなく自転車」と主語の選び直しから直します。日本語の「私は自転車を盗まれた」に引きずられた誤りなので、英語では「された物」を主語にする(My bike was stolen.)と対比で見せるのが効果的です。