受け身のつまずきは、意味(〜される)よりも「be動詞+過去分詞」という形の重さにあります。この授業案は前半でチャンツ(リズム唱和)により型を口に覚えさせ、後半は「ご当地クイズ」で This car is made in ~. / It was invented by ~. を使う必然性をつくります。声を出す量が多いので、おとなしいクラスの空気を変えたい時期にも向いています。
この教材で解決できる悩み
- be動詞が抜けた「It made in Japan.」型の誤りが多発する
- 過去分詞の暗唱が単調な繰り返しになって飽きられる
- 受け身を「和訳のための文法」で終わらせたくない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(受け身を導入する時期。NEW CROWN は3年 Lesson 3、NEW HORIZON 2 Unit 7 ほか他社は2年で扱う) |
| 文法項目 | 受け身(is/are/was/were+過去分詞、by〜) |
| 形式 | 授業案A4(チャンツの歌詞と、カード24枚にする12語の表つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | カード24枚(下の12語の原形と過去分詞を1枚ずつ厚紙に書く)。手拍子ができれば音源は不要 |
授業の流れ(50分)
チャンツで型を入れる(15分)
4拍子の手拍子に乗せて、動詞3変化→受け身文の順で唱えます(歌詞の全体は下の表)。
make - made - made!(×2) This bag is made in Japan! use - used - used!(×2) English is used all over the world!
ポイントは、過去分詞を単独で言わせたあとすぐに文の中で言わせること。変化表の暗記と文の運用を1つのチャンツで往復します。速度を上げる・列対抗にする、で飽きる前に切り上げます。
ご当地クイズ(20分)
教師が実物や写真を見せて Where was it made? / What is it called in English? と問うクイズを6問。「この味噌はどこで作られた?」「この城はいつ建てられた?」など、地元ネタを2問混ぜると食いつきが跳ね上がります。答え合わせの文(It was made in ~.)は全員で唱和し、チャンツの型に回収します。
ミニ産出(10分)
ペアで「身の回りの物クイズ」を1問作って出し合います。文フレーム(This ~ is made in ~. / It is used for ~.)つきなので導入日でも作れます。
まとめ(5分)
本時の文を3つ板書に残し、「by〜が要るのはどんなとき?」と問いを残して次時(by の有無・疑問文)へつなぎます。
チャンツの歌詞と、カード24枚にする12語
チャンツは2行で1組です(3変化を2回→その過去分詞を使った受け身の文)。手拍子4つで1行。
| 組 | 3変化(×2) | 受け身の文 |
|---|---|---|
| 1 | make - made - made! | This bag is made in Japan! |
| 2 | use - used - used! | English is used all over the world! |
| 3 | build - built - built! | Our school was built fifty years ago!(自校の年数に替える) |
| 4 | speak - spoke - spoken! | Spanish is spoken in Mexico! |
| 5 | write - wrote - written! | This letter was written by my friend! |
| 6 | eat - ate - eaten! | Rice is eaten in many countries! |
| 原形 | 過去形 | 過去分詞 | 原形 | 過去形 | 過去分詞 |
|---|---|---|---|---|---|
| make | made | made | call | called | called |
| use | used | used | see | saw | seen |
| build | built | built | take | took | taken |
| speak | spoke | spoken | sell | sold | sold |
| write | wrote | written | know | knew | known |
| eat | ate | eaten | love | loved | loved |
カードは原形12枚と過去分詞12枚。神経衰弱では原形と過去分詞の組を取れたら、その語で受け身の文を1つ言ってから自分のものにします。
定着への接続
翌時の帯活動でカード24枚を使った「3変化神経衰弱」(原形と過去分詞のペアを取る)を行うと、チャンツ→カルタ→書く練習の3段ロケットになります。カードは下の12語の原形と過去分詞を1枚ずつ(12組・24枚)書けば、そのまま使えます。
投影版パワーポイント(Premium)
この授業案には、導入用のヒントクイズ投影版パワーポイント「これはなに?受け身クイズ」(6問・ヒントが1枚ずつ増える→クリックで正解・話者ノートつき)が付属します。is made / was built のヒントだけでものを当てる形式で、正解のたびに過去分詞が板書にたまり、「be+過去分詞」の気づきが生徒の側から生まれます。チャンツとクイズの間に挟んで、リズムと推理の両輪で受け身を導入できます。ダウンロードはPremium特典です。
