中3の教室には、4月から「受験学年」の空気が流れます。その空気の中で迎える最初の定期テストは、英語が苦手な生徒にとって分かれ道です。ここで「やっぱり無理だ」と折れるか、「文脈があれば解ける」と持ち直すか。この基礎版のねらいは後者です。written や taken を白紙から書くのはまだ無理でも、グリーン先生とのチャットの流れの中から語群で選ぶことはできる——その成功体験を、入試までの学び直しのスタート地点にします。
この教材で解決できる悩み
- 過去分詞の暗記が追いつかない生徒が、受け身の単元で全滅してしまう
- 支援は必要だが、標準版と別内容のテストでは成績処理に困る
- 中1・中2の抜け(be動詞・三単現・過去形)を、受験学年の初回で診断しておきたい
基礎版の支援設計
標準版と同じ場面・同じ測る力のまま、支援の量だけを変えています。
| 大問 | 基礎版の支援 |
|---|---|
| 1 リスニング | 先生への英作文に書き出しヒント(My favorite place is ______.) |
| 2 チャット | 語群つき(written・taken・known など10語を1回ずつ)——「書き換え」でなく「文脈で選ぶ」 |
| 4 資料読解 | 理由・プランも選択式(記述は標準版から) |
| 6 ライティング | 書き出しヒント3本(A new ______ was built last year. / It is used for ______. / Our ______ is loved by ______.) |
配点の枠組み(知技51点・思判表49点)は標準版・発展版と共通なので、版をまたいでも同じものさしで採点できます。
大問2は「受験学年の健康診断」
チャットの10か所には、受け身の過去分詞(4か所)だけでなく、be動詞の選択、過去形、三単現といった中1・中2の既習事項が混ざっています。受け身だけを並べたテストでは「受け身の単元テスト」にしかなりませんが、既習が混ざった文脈では「2年分の英語が今どれだけ残っているか」が1枚で見えます。まちがえた箇所がそのまま「どこから学び直すか」の診断になる——受験学年の4・5月に、これほど価値のある情報はありません。
期末への「過去分詞の貯金」
このテストのあとの2週間が勝負です。期末では現在完了(have/has+過去分詞)が初登場しますが、部品の過去分詞は中間の受け身ですでに出会っています。中間で過去分詞につまずいた生徒には、受け身の定着ドリルのまちがい診療所を1枚。「中間で見た形が期末でまた出てきた」という再会の実感が、現在完了の壁をぐっと低くします。