中3の不定詞の発展は、to の形よりも「人」をどこに置くかで崩れます。「私たちにとって大切だ」と日本語の順に考えた生徒は It is for us important to 〜 と書き、「先生が〜するように言った」をそのまま英語にした生徒は Ms. Kato said us to 〜 と書きます。どちらも to のあとは原形で合っているので、ドリルの丸つけでは見逃されがちです。この小テストは、It is … for 人 to/tell・want+人+to/疑問詞+to の3つの形で「人と to の置き場所」を測る1枚です——10分・20点満点・A4表裏。
3枚の使い分け(同じ場面・同じ測る力)
| 難易度 | 支援 | |
|---|---|---|
| 基礎 | 2択で選ぶ・対話に語群あり・書き出しヒントあり | 基礎版をダウンロード・Word |
| 標準 | 2択で選ぶ・語群なし | 標準版をダウンロード・Word |
| 発展 | 記入式(正しい形を自分で書く)・産出2文 | 発展版をダウンロード・Word |
3枚とも大問構成・場面・配点(大問1=4問×3点/大問2=対話3空所×2点/大問3=産出2点)は共通で、変わるのは支援の量だけです。場面は、中3の秋に多い高校の学校説明会で通してあります(申しこみ→担任の連絡→当日のバス→帰り道の会話)。
テストの中身(3大問・10分)
- 場面で選ぶ(12点)——It is … for 人 to の語順・tell+人+to(said との区別)・want+人+to の人の位置・疑問詞+to の疑問詞。4問すべてに説明会の準備のミニ場面つき
- 対話を完成(6点)——説明会の帰り道の会話に3空所。3つの形が1回ずつ出ます(It was easy for me to 〜・showed us how to 〜・want me to 〜)
- 自分の番(2点)——説明会や行事の前に、自分にとって大切なことを It is 〜 for me to …. で1文。発展版は、家の人や先生が自分にしてほしいことをもう1文
設問の実例——「言った」は said では書けない
大問1の(1)と(2)は、どちらも日本語から考えると外れる問題です。
説明会の申しこみ: It is( for us important / important for us )to sign up by Friday.
担任の先生の連絡(注意!): Ms. Kato( said / told )us to wear our school uniforms.
(1)の正解は important for us。「私たちにとって大切だ」の順に並べると for us が先に出ます。for+人 は形容詞のあと・to の直前、という位置だけを1問で確かめます。(2)の正解は told。日本語では「言った」なので said を選びたくなりますが、say は「人+to」の形をとりません。tell・want・ask のように、人に何かをしてほしいときの動詞だけがこの形になる——そこに気づいているかをここで見ます。発展版はこの問題を(言った・1語)の記入式にしてあるので、said と書いてくる生徒がいちばんはっきり分かれます。
大問2の②も見どころです。
B: Yes. A girl in the robot club showed us( ② )to move their robot.
正解は how。showed us のあとに疑問詞+to が続く形で、③の want me( ③ )visit と見た目がよく似ています。①の for・②の how・③の to を同じ会話の中で切りかえられるかを測ります。
誤答の読み方
- It is for us important to 〜——日本語の語順のまま。「It is のあとは、まず形容詞」と言ってから for 人 を足す順番を、板書で1回見せれば直ります
- Ms. Kato said us to 〜——「言った」の直訳。say と tell の区別は中1からの持ち越しなので、Ms. Kato told us to 〜. と Ms. Kato said, "Wear your uniforms." の2文を並べて音読させます
- My brother wants to me ask 〜——to を先に置いて、人をうしろに回しています。want to(自分がしたい)の形が強く残っているサインです。人を指で押さえてから to を書く、を1回やらせます
- I don't know what to get off.——疑問詞の選びちがい。形は合っているので、「降りる『場所』がわからない」と日本語で言わせてから、場所なら where・やり方なら how と決める手順に戻します
学び直しには不定詞の教え方ガイドが3つの形の見分け方を扱っています。実際の答案の誤りを分類して直す練習まで進むなら、不定詞の発展の使い分けワークシート(Premium)の「実答案の診療所」が、for と to・人の to 落ちを同じ形で扱っています。
採点の許容範囲——裏面の基準
大問3は It is 〜 for me to …. の形になっていれば、内容は自由に正解です。形容詞は important 以外(easy・fun・necessary など)でもかまいません。判断に迷いやすいのは次の2つです。
- It is important to get up early.(for me がない)——英文としては正しい形です。誤りと断じず、「このテストの条件は for me まで」と伝えて書き足しを求めます
- To get up early is important for me.——これも正しい英文ですが、It で始める形を測る問題なので、It is … for me to の形への書きかえを求めます
配点は大問1が各3点・大問2が各2点・大問3が2点の計20点。裏面では16点以上を合格ライン、12点未満を学び直しの目安にしています。
let・make・help まで習ったクラスでは
教科書によっては、let・make・help+人+動詞の原形が同じ単元に入っています(NEW HORIZON 3 の Unit 3 など)。範囲に入っているクラスは、大問1の(4)を次の1問に差しかえると、「人のあとに to が来ない動詞」まで測れます。
進路の話(注意!): My parents let me( to choose / choose )my high school.
正解は choose。want・tell のすぐあとに習うと、let のあとにも to を入れる答案が増えます。Word版なら差しかえてそのまま刷れます。
使い方3パターン
- 単元の途中で: 3つの形を習い終えたところで、活動に進む前のチェックポイントとして
- 定期テストの前に: 2学期中間の範囲の確認に。12点未満の生徒には、同じ範囲の定期テスト 中3・2学期中間の前に学び直しを1回はさみます
- 再テスト・個別対応に: 同じ場面で3枚あるので、再テストは別の難易度で行えます
一緒に使う教材
- 原形不定詞(let / make+人+動詞の原形)導入『うらやましメーター』授業案(導入・let と make の1語ちがいから)
- 定期テスト 中3・2学期中間(同じ3つの形の範囲・基礎・標準・発展あり)
- テスト前 総復習プリント 中3・2学期中間(Premium・3つの形を混ぜた判定20問と弱点マップ)
- 不定詞の10分小テスト 中2(中2の3用法。中3の最初に復習として)
