不定詞の発展形のテストは、It is ... to の書き換えや語順整序になりがちです。でも実際の英語でこの文法が働く場面は「書き換え」ではありません。初めて来る人に「こうするといいよ」と教えるとき、「何を持ってくればいいか」を伝えるとき——It is 〜 to、疑問詞+to、want 人 to は、どれも「案内とアドバイスの文法」です。このサンプルは、短期留学生Ninaのバディ(案内係)に選ばれた生徒が、来日前のNinaを安心させる場面で不定詞の発展を測る中間テストの設計見本です。
この教材で解決できる悩み
- It is 〜 to の問題が「形式主語の書き換え」で終わり、使う場面を測れていない
- 中間(不定詞の発展)と期末(分詞・関係代名詞)の範囲切り分けを、物語としても筋を通したい
- 受験学年の2学期に、既習文法(受け身・現在完了)の維持も同じ1枚で確認したい
物語は「バディに選ばれた10月」——期末で2週間が始まる
このテストの主人公は、2学期期末版と同じカナダの姉妹都市から来る中学生Ninaです。中間は「バディに選ばれた10月」。自己紹介ビデオを見て、チャットで学校生活の質問に答え、ミニガイドを作り、最初のバディメールを書く——全問が「Ninaを安心させる英語」です。
そして期末で、Ninaが実際にやって来ます。そこで初めて分詞の後置修飾と関係代名詞——「門のところで話している先生」「理科を教えてくれる先生」のように、目の前の人やものを紹介する文法——が登場する構図です。中間=これからの案内(不定詞の発展)、期末=目の前の紹介(後置修飾)。どちらも「説明する英語」ですが、案内→紹介の2段に分けることで、中3秋の最難関である後置修飾に集中できる期末をつくります。
大問2は「中3の年間文法」の積み上げ台帳
チャットの10か所には、新出の不定詞発展(want 人 to・It is 〜 to・疑問詞+to)に加えて、1学期中間の受け身(is held・built)と1学期期末の現在完了(I've never sung)が維持問題として混ざっています。中3は入試までに「全部を同時に使える」状態へ持っていく学年。単元テストの顔をした総復習——まちがえた箇所がそのまま「入試までにどこを直すか」の診断になります。
大問4は「滞在期間」という時間の壁を読む
資料統合(大問4)の仕掛けは滞在期間です。Ninaの滞在は11月10日から24日までの2週間。行事カレンダーには合唱祭(11/20)・美術部展(12月)・球技大会(1月)が並びますが、期間内に見られるのは合唱祭だけ。さらに「絵が好きなNinaは美術部展を見られない→でも美術部の活動日(火・金)なら体験に連れて行ける」という敗者復活の情報も資料に埋めてあります。日付をまたいで2枚の資料を突き合わせる力は、入試の資料読解のど真ん中です。
大問構成
| 大問 | 場面 | 測る力 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 1 リスニング | Ninaの自己紹介ビデオ+バディ準備の対話 | 出身・希望・不安の聞き取り・聞いてアドバイスを書く | 20 |
| 2 文法・語い | Ninaが参加した学級チャット(to/how/what+受け身・現在完了の維持) | 文脈の中の不定詞の発展+年間文法の積み上げ | 20 |
| 3 場面のやり取り | バディ活動(案内・申し出・はげまし・別れ) | 場面に応じた表現の選択 | 10 |
| 4 資料読解 | バディの手引き+行事カレンダー | 滞在期間と日程を結びつけたプランの判断 | 20 |
| 5 教科書本文 | 貼り付け枠+発問5層 | 概要把握と本文をふまえた表現 | 20 |
| 6 ライティング | 最初のバディメール「学校生活のミニガイド」 | アドバイスを読み手に伝わるように書く | 10 |
観点比率は標準51:49。中3は入試の比重(50:50)に向けて思考・判断・表現をほぼ半々にします(学年進行の設計は使い方ガイド参照)。
シリーズの中での位置
年間は中間→期末(来日したNina・分詞と関係代名詞の初登場)→学年末(仮定法・3年間の総まとめ)と続きます。難易度は基礎版・発展版と同一場面・同一設計。学期制ごとの使い分けは使い方ガイドへ。