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英語教材ラボ 塾版

講師と講習

塾講師の英語の教え方(中学生)|初めての個別指導で、最初の1か月に身につける5つの型

大学生のアルバイト講師が中学生に英語を教えるときの型を5つに絞りました。教科書と単元を最初に確かめる、解説より先に手を動かさせる、語順は矢印で、間違いは3種類に分けて言う、最後の5分は小テストで閉じる。無料の教材ページとプリントで、明日の授業からそのまま使えます。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

塾講師のアルバイトを始めた大学生が最初にぶつかるのは、「自分は解けるのに、生徒には伝わらない」という壁です。英語が得意な人ほど、なぜ分からないのかが分かりません。教え方は才能ではなく型で、型は5つあれば最初の1か月は回ります。この記事は中学生の個別指導(1対1〜1対3)を想定して、その5つを順番に書いたものです。授業の準備に使うページは、すべて無料の公開ページです。

型1 最初の5分で「教科書・学年・いまの単元」を確かめる

中学の英語の教科書は検定6社あり、同じ中2の同じ月でも学校によって進んでいる文法が違います。生徒に「学校でいま何やってる?」と聞いても「Unit 5」としか返ってきません。そこで教科書別の単元マップで生徒の教科書と学年を開き、Unit 5 が何の文法かを講師が確かめます。これを飛ばして「不定詞やろうか」と始めると、学校でまだ習っていない文法を先取りしてしまい、生徒は学校の授業でも塾でも分からない状態になります。

もう1つ、学校の先生の言い方に寄せます。生徒は週に4時間、学校の先生の説明を聞いています。塾で別の呼び方をすると、生徒の頭の中で2つの説明がぶつかります。教科書の基本文の表現をそのまま使うのが、いちばん摩擦が少ない教え方です。

型2 解説は3分まで。先に手を動かさせる

新しい文法を教えるとき、講師は解説したくなります。話している間は生徒が静かで、教えている実感があるからです。でも中学生の集中は、聞くだけなら3分でほどけます。解説は3分で切って、次の順に手を動かさせてください。

  1. 例文を3つ、声に出して読ませる(講師が先に読み、生徒が続く)
  2. 同じ例文の主語や目的語だけを入れかえた穴埋めを、その場で書かせる
  3. 最後に、自分のことで1文だけ書かせる

3つ目で書けなければ、2つ目に戻ります。この「導入→定着→応用」の順は、文法ガイドに18文法ぶん載せてあります。ガイドには文法ごとの「よくある誤答」も書いてあるので、授業前に3分読むと、生徒がどこで間違えるかを先に知ったうえで教えられます。たとえば過去形なら「did と過去形の二重過去」、三単現なら「does と動詞の s の二重加算」です。

型3 語順は「誰が→どうする→何を」の矢印で

日本語の順に単語を置く生徒は、どの学年にもいます。「私は昨日図書館で本を読んだ」を I yesterday library book read と並べる生徒です。この生徒に「英語は語順が大事」と説明しても直りません。語順は知識ではなく手の動きだからです。

日本語の文の横に、「誰が→どうする→何を」の矢印を生徒に書かせます。矢印の順に英語を置く。これを毎回やると、3週目くらいから生徒が自分で矢印を書き始めます。並べかえの練習は、定着ドリルに文法ごとに入っています。

型4 間違いは3種類に分けて、言う言葉を決めておく

生徒の間違いを「惜しい」「もう一回」で返すと、生徒は何を直せばいいか分かりません。間違いは3種類に分けます。

間違いの種類見え方講師が言う言葉
形が入っていない三単現の s が付いたり付かなかったり、be動詞と一般動詞が同じ文に出る「主語を丸で囲んで」
語順が組めない単語は合っているのに日本語の順に並ぶ「誰が→どうする→何を」
書く量が足りない選択と並べかえは正解なのに、英作文が白紙「まず写して」

言う言葉を決めておく理由は2つあります。講師が毎回違う言い方をすると生徒が混乱すること、そして講師が交代しても同じ指導が続くことです。この3つの型と、型ごとに渡す紙は個別指導で英語が伸びない中学生の3つの型に詳しく書いてあります。

「分かった?」と聞いて「はい」と返ってきても、信じないでください。分かったかどうかは、生徒が次の1問を自分で解けるかで決まります。聞く代わりに、同じ形の問題を1問渡します。

型5 最後の5分は小テストで閉じる

授業の最後に、その日の文法の10分小テストを5分で解かせます。基礎・標準・発展の3版があるので、生徒の前回の点で版を選びます。50点未満なら基礎版、50〜75点なら標準版、75点以上なら発展版が目安です。解答つきなので、その場で丸をつけて返せます。

合格ラインは7割。届かなかったら、落とした大問で型を見分けて(型4の表)、宿題を決めます。宿題は「同じ紙をもう一度」がいちばん効きます。新しい紙を渡すより、できなかった問題ができるようになった実感が残るからです。

授業前10分の準備の順番

やること使うページ
0〜2生徒の教科書と学年で、いまの単元の文法を確かめる単元マップ
2〜5その文法の導入→定着→応用と、よくある誤答を読む文法ガイド
5〜8小テストの版を選んで印刷する(解答も)10分小テスト
8〜10前回の紙で落とした大問を見て、最初の5分で何を戻すか決める前回の答案

塾・教室ライセンスのある教室なら、文法ごとの講師用メモ(教えること・よくある誤答・言う言葉を1枚にしたもの)と、要点まとめの穴あき版が使えます。塾長が講師に渡す形は大学生の塾講師に英語を任せるときの1枚に書きました。

高校生・長文はこちら

高校生の個別指導は、文法・長文・定期考査を分けて見るところから違います。塾講師の英語の教え方(高校生)へ。長文の教え方は中学生も高校生も同じ考え方なので、英語長文の教え方に1本にまとめてあります。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が書いています。塾での指導と予備校で働いた経験もあり、定期テストを作る側と、塾で教える側の両方から見たことを書いています。塾長・講師の方からのご指摘で直していきます。教材のつくり方と運営者の情報は教材のつくり方と運営者情報へ。

この記事の紙は、生徒の教科書と学年から引けます

範囲の単元を選ぶと、小テスト3版と、塾限定の要点まとめ・確認テスト・保護者報告票が並びます。無料のPDFはそのまま使えます。

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