大学生講師は試験期間に抜けます。急な欠勤もあります。そのたびに代わりの講師が「先週どこまでやった?」と生徒に聞き、生徒は「不定詞のあたり」と答え、講師は最初から解説し直す。生徒から見れば、同じ話を2回聞かされた週です。この繰り返しが、塾の英語の点を止めます。
口頭の引き継ぎは消える
講師同士がLINEで「不定詞の途中です」と伝えても、代わりの講師には「途中」がどこか分かりません。要点まとめの表の何行目まで音読できるのか、確認テストの大問1は取れて大問2で落としたのか、宿題はaが終わってbの途中なのか。この粒度が無いと、指導は続きません。
紙の3点セット
引き継ぎに要るのは、次の3枚だけです。すべて定期テスト対策パックの中にあります。
- 講師用メモ(1枚)。この文法で教えること3つ・よくある誤答3つ・生徒に言う言葉3つ。代わりの講師はこれを読めば、前の講師と同じ言葉で指導できます。
- 保護者報告票の「次にやること」。前の講師がチェックをつけた項目から、次の回を始めます。生徒に聞く必要がありません。
- 確認テストの結果。落とした大問が書いてあれば、戻し先はメモの表で決まります。
この3枚を生徒のファイルに挟んでおく、と決めるだけです。講師が変わっても、生徒から見た指導は1本になります。
引き継ぎを「作業」にしない
引き継ぎ簿を別に作ると、講師は書かなくなります。上の3枚は、授業の中で自然に印がつく紙です。報告票は保護者に渡すために書き、確認テストは採点で点がつき、講師用メモは読むだけ。引き継ぎのための作業を増やさないことが、続く条件です。
大学生講師への最初の渡し方は講師に任せるときの1枚に書きました。