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英語教材ラボ
期末テスト2学期期末テストの9枚を土台に(無料PDF)
段階1・読む前(5つの段階のうち)

自分のことから入る読む前に、本文の話題に近い問いで自分のことをペアで話す

準備なし

この活動の流れ合計5分(目安 5分)A4 のカードで見る
  1. 自分への問いを板書30秒
  2. ペアで答え合う1分
  3. 全体で2〜3人に聞く1分
  4. 読後に人物の答えを示す1分
  5. 同じ問いに戻ってペアで1分30秒

ねらい

本文の話題が生徒から遠いままだと、読むことは他人の話を追うだけの作業になります。自分のことから入るは、本文を読む前に、本文の話題に近い自分への問いを1〜2つ出し(Do you have something special? / Do you write anything every day?)、ペアで短く話してから本文を読む活動です。読み終えたら、同じ問いに戻ります。先生が本文の人物の答えを示してから、How about you? と聞きます。

先に自分の答えを持っていると、本文の人物の答えが、自分とくらべる相手になります。自分にとって特別な物を話したあとで読めば、ハルトにとってのノートがどんな物なのかに目が向きます。授業のはじめのスモールトークの話題を、その日の本文に合わせたもの、と考えても同じです。先生の語りで本文の内容に出会わせるオーラル・イントロダクションとは、話す人が逆になります。

似た名前の自分に置きかえるは、読み終えて音読を重ねたあとに、本文の文の形を借りて自分のことを話す活動です。こちらは読む前の5分で、本文の英語は使わずに、話題だけを自分に引き寄せます。2つは前後につなげられます。読む前に My bike. としか言えなかった生徒も、読み終えて文の形を借りられるようになると、For me, it is my bike. と言えます。

手順

  1. 本文の話題に近い、自分への問いを1〜2つ板書します。答えが1語か短い文で言える問いにします(選び方は下に)。
  2. ペアで1分、問いに答え合います。1人30秒です。答えは1語でもよく、本当のことでなくてもかまいません。
  3. 全体で2〜3人に聞き、答えを短く板書します。ここまでを2分半で終えます。
  4. 本文を読みます(読む時間は、この5分の外に取ります)。音声で聞かせてもかまいません。
  5. 読み終えたら、先生が本文の人物の答えを英語で示し、同じ問いに戻ります。ペアで1分、もう一度答え合います。

問いは、次の3つを考えて選びます。

  • 本文の話題を短く言い、それを自分への問いにします。見本のスピーチなら、話題は「特別な物」と「毎日書くこと」です。
  • 本文のまとめや結末は問いにしません(Do you think small things are special?)。読む前に本文の言いたいことを言ってしまうので、読み終えたあとの問いに回します。
  • 家族のこと、体のこと、成績のことは問いにしません。本文の中心がおばあさんでも、Do you have a grandmother? とは聞かず、物と習慣に置きかえて問います。

先生が言う言葉の例です。

場面先生の言葉
問いを出すときDo you have something special? Talk with your partner.
答えに詰まったときAnything is OK. A pen? A photo? 作り話でもいいよ
全体に聞くときWhat's your special thing? One word is OK.
読み終えたときHaruto writes three lines every night. How about you?

見本

見本の本文(当サイトのオリジナル)My Grandmother's Notebookスピーチ・手紙・中3程度・全10行(全文で約123語)
  1. Do you have something special? For me, it is this notebook.
  2. My grandmother gave it to me last summer.
  3. She lives alone in a small town by the sea.
  4. She has kept a diary for fifty years.
  5. She doesn't write about big things. She writes about the weather, the flowers in her garden, and the dinner she cooked.
  6. One night, she showed me her old diaries. I found my name on many pages.
  7. “Haruto called today.” “Haruto is ten today.”
  8. I was surprised. I didn't know she wrote about me.
  9. The next morning, she gave me this notebook. “Write three lines every night,” she said.
  10. I have written in it every night since then. Small things become special when we write them down.

このスピーチの話題は、特別な物と、毎日書くことです。読む前に出す問いと、答えの例です(このサイトで作った例)。

読む前の問い答えの例
Do you have something special?My bike. / This pencil case. / A photo of my dog. / Not really.
Do you write anything every day?No. / Yes, a diary. / My homework. / Messages to my friends.

1回目の答えは、たいてい1語か短い句です。それで十分です。

Do you write anything every day? には、No. や My homework. が多く出ます。そう答えた生徒ほど、9行目の three lines every night が、自分とくらべる手がかりになります。

読み終えたあとの問いです。

読み終えたあとの問い本文の行
Haruto's special thing is his notebook. What is your special thing?1行目
Haruto writes three lines every night. How about you?9〜10行目
His grandmother writes about small things. What small thing happened to you today?5行目・10行目

2回目は、本文の英語を借りれば、答えを少し長くできます。My bike. My father gave it to me. の2文目は、2行目の My grandmother gave it to me last summer. と同じ形です。本文の文の形を借りて話すところまで進めるなら、その先は自分に置きかえるの活動です。

3つ目の問いは、10行目のスピーチのまとめ(小さなことも、書けば特別になる)を、自分のことにした問いです。読む前にこの問いを出すと、本文の言いたいことを先に言ってしまいます。読み終えたあとだから出せる問いです。答えは My mother made curry. や I found a cat near my house. のような1文で十分です。

変化をつける

  • やさしくする: はい・いいえに1語を足して答える形にします(Yes. A bike. / No.)。中1の前半は、問いを1つにします。
  • むずかしくする: 聞き手が Why? を1回だけ聞く決まりにします(Why is it special? / My grandfather gave it to me.)。理由を言うには、物の名前のあとにもう1文が要ります。
  • 物語で: Three Lemon Candies なら、Do you always carry an umbrella? のように、物語の場面を自分の経験にした問いにします。登場人物がしたこと(傘を渡して、雨の中へ走っていく)は問いに入れず、読み終えたあとに What would you do? と聞きます。
  • 高校では: 評論の論点について、意見を問います。プラスチックごみの評論なら、読む前に Do you use plastic bags? / Should stores stop giving them out? と聞いておき、読み終えたあとに、筆者の主張とくらべて自分の意見が変わったかを話させます。

つまずきと手当て

  • 言いたくないことがある: 始める前に、パスしてよい、作り話でよい、と言っておきます(It's OK to pass. / It's OK to make it up.)。問いを物と習慣にしておけば、言いにくい問いはもともと出ません。
  • 本文と関係の薄い問いになる: What's your favorite food? のような、いつでも聞ける問いだと、本文を読むときに自分の答えと結びつきません。本文の話題の語(special / write)を、問いに必ず入れます。
  • 話がはずんで時間が延びる: 読む前の話は2分半で切ります。続きは、読み終えたあとの2回目に回します。

出どころ

読む前に、本文の話題を学習者自身の経験と結びつけておく手立ては、読む前の活動として広く使われています。この活動の、読み終えたら同じ問いに戻る回し方と、家族ではなく物と習慣を問う問いの選び方、見本の問いと答えの例は、このサイトで作ったものです。

公開 2026-10-18・更新 2026-10-18

この活動を授業で使うときに

いっしょに組むとよい活動

くわしい手順と紙(このサイトの教材)

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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