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英語教材ラボ

評価テストと課題

自己評価と相互評価

じこひょうか・self-assessment / peer assessment

自己評価は生徒が自分の学習を評価する活動、相互評価は生徒どうしが互いを評価する活動。どちらも学習活動で、先生の評価そのものではない。

自己評価とは生徒が自分の学習の状況を評価すること、相互評価とは生徒どうしが互いの発表や作品を評価することです。国の参考資料は、どちらも生徒の学習活動であって、先生の評価そのものではないとしています。出どころ、ルーブリックを使った相互評価の型、点数化しない線、「仲のよい子に高い点」を防ぐ観点の絞り方、振り返りとの関係、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

自己評価は、生徒が自分の学習の状況(できたこと・できなかったこと)を自分で評価する活動です。相互評価は、生徒どうしがペアや班で互いの発表や作品を評価する活動です。どちらも、生徒が評価の観点を自分の目で使う経験になり、次の学習を調整する力を育てます。ただし、先生が行う評価(A・B・C)そのものではなく、成績の点数に直接は使いません。

出どころ

国立教育政策研究所の「『指導と評価の一体化』のための学習評価に関する参考資料」(2020年)は、自己評価や相互評価は児童生徒の学習活動であり、先生が評価の参考にすることはできるが、評価規準に照らした評価そのものではない、としています。学習指導要領の総則にある「学習したことを振り返る活動」の1つの形です。

授業での実際の使い方

相互評価をパフォーマンステストの練習で使う型です。

やること先生が言う言葉
1ルーブリックのB(おおむね満足)の行だけを配る。観点は1〜2つに絞る「今日はこの1行だけ見て」
2ペアで発表し合い、相手のよかったところを1つ、Bの行の言葉で言う「Bの行の言葉で、よかったところを1つ」
3自分の発表について、同じ行で自己評価を1つ書く「自分はどこまでできた?」
4先生は回りながら、評価の言葉が観点に沿っているかを見る「声が大きい、は観点にない」

観点を絞る理由は、絞らないと「声が大きかった」「元気だった」のような観点にない言葉に流れるからです。相互評価は「よかったところ」に限り、「ここがだめ」は言わせません。先生の評価に使うのは、生徒の点数ではなく「評価の言葉を観点に沿って使えているか」(態度の観点の材料)です。

よくある誤解

  • 相互評価の点数を平均して成績にする、という使い方は、参考資料が示す趣旨に合いません。仲のよさで点がつくことも防げません。
  • 自己評価が高い生徒が優秀、でもありません。自己評価は正確さを育てる活動で、先生の評価とのずれ自体が指導の材料です。
  • 毎時間やるものではありません。パフォーマンステストの練習と単元末に1回ずつで足ります。

校種別の違い

校種
小学校振り返りカードの「できた・もう少し」が自己評価。相互評価は「よかったところを1つ言う」
中学校ルーブリックのBの行で相互評価。パフォーマンステストの練習に
高校英作文のピア・フィードバック(観点を絞って読み合う)
個別指導では自己評価のみ。確認テストの前に「自信がある大問」を言わせる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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