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英検(実用英語技能検定)とCSEスコア

えいけん・EIKEN / CSE score

英検は日本英語検定協会の資格試験(5級〜1級)。CSEスコアは級とは別に4技能の力を数値で示す共通の物差し。

英検(実用英語技能検定)とは、日本英語検定協会が行う英語の資格試験で、5級から1級まで7つの級(2025年度から準2級プラスを加えて8つ)があります。CSEスコアとは、級とは別に4技能の力を数値で示す共通の物差しのことです。出どころ、級と CEFR・中学高校の目安、CSE スコアの読み方、学校で英検を扱うときの線(対策授業にしない)、入試での扱い、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-10-19

ひとことで言うと

英検(実用英語技能検定)は、公益財団法人日本英語検定協会が行う英語の資格試験です。5級・4級・3級・準2級・準2級プラス・2級・準1級・1級の級があり、3級以上は面接(スピーキング)を含む4技能で測ります。CSE スコアは、合否とは別に、4技能それぞれと合計の力を数値で示す共通の物差しで、級をまたいで伸びを比べられます。

出どころ

英検は1963年に始まり、文部科学省が後援しています。CSE スコア(Common Scale for English)は2016年度から全面導入され、級の合否は各技能の CSE スコアの合計が合格基準に達したかで決まります。国の第3期教育振興基本計画(2018年)が示す「中学卒業段階で CEFR A1 相当以上」の目安には英検3級が、「高校卒業段階で A2 相当以上」には準2級が対応づけられています。

授業での実際の使い方

級と目安の対応です(CSE スコアの帯は級ごとに定められています)。

級CEFR の目安学校の目安
5級・4級Pre-A1〜A1中1・中2の学習範囲
3級A1中学卒業程度。国の目標(中学卒業で A1 相当以上)
準2級・準2級プラスA2高校中級程度。国の目標(高校卒業で A2 相当以上)
2級B1高校卒業程度
準1級・1級B2〜C1大学中級〜上級

学校の授業で英検を扱うときの線は、「対策の授業にしない・受ける生徒に情報を渡す」です。授業の言語活動で育てた力が、そのまま3級の面接(音読・質問への応答)や英作文につながることを示すと、生徒は授業と英検を別物と思わなくなります。CSE スコアは、合否より「4技能のどこが低いか」を読む道具として、面談で使えます。

CSE スコアの読み方

成績表のスコアは、次の4つを順に見ると読めます(数値は日本英語検定協会の公表による)。

見るところ読み方
技能ごとのスコア同じ級なら、技能ごとの満点は同じです(3級は各550、準2級は各600、準2級プラスは各625、2級は各650)。問題数に関係なく技能に均等に配点されるので、問題数の少ないライティングは、1題の重みが大きくなります
合計と合格基準スコア一次試験は、技能ごとのスコアの合計で合否が決まります(3級以上は3技能、4級・5級は2技能)。合格基準スコアは級ごとに決まっていて、回によって変わりません(一次試験は3級1,103・準2級1,322・2級1,520)。二次試験はスピーキングのスコアだけで決まります
英検バンド合格基準スコアからの距離を、25点刻みの段で示したものです。基準を上回った最初の段が+1で、下回ると−1、−2と数えます
CEFR4技能すべてを受けると、4技能の合計から CEFR の段階が出ます(A1は1,400から、A2は1,700から、B1は1,950から、B2は2,300から、C1は2,600から)。2022年度からは技能ごとの CEFR も出ます。4級・5級には出ません

合否は合計で決まるので、合格していても低い技能が残っていることがあります。面談では合否より技能ごとの差を見て、たとえば3級に合格していてライティングだけが低い生徒には、授業の書く活動で何を足すかを話します。もう1つ、同じ正答数でも回によってスコアは変わります。統計的な方法で出すスコアで、正答数から自分で計算することはできないので、「あと何問で合格」という言い方はしません。

入試での扱い

級とスコアが入試で使われる形は、大学と高校で違います。

  • 大学入試: 出願資格、加点、みなし満点(一定の級やスコアで英語の試験を満点などとして扱う)に使われます(形の違いは外部検定試験の表)。基準を級の合格で示す大学と、CSE スコアや CEFR の段階で示す大学があります。受けた級によって成績表に出る CEFR の段階が違うので、大学が求める段階が出る級を受けます。
  • 高校入試: 私立高校の推薦の基準や加点に級を使う学校があります。公立高校の扱いは都道府県によって違います。
  • どちらも、どの級・何点を、いつ受けたものまで認めるかは学校が決めます。その年の募集要項で確かめるのが先です。

先生が受験する生徒に伝えておくことは2つです。1つは、成績表をなくさないこと。出願では、受けた級・合否・CSE スコア・受けた年度と回・個人番号などを書くことが多く、個人成績表と合格証書は再発行されません(合格証明書と CSE スコア証明書は有料で発行できます)。もう1つは、英検に登録した氏名のカナと生年月日が、出願の書類と合っているかを早めに確かめることです。

よくある誤解

  • 英検の級が高い生徒が英語の成績もよい、とは限りません。評定は学習指導要領の目標に照らした評価で、英検は別の物差しです。
  • 授業で英検の過去問を解かせることが、授業の目標に合うわけではありません。学校の授業は5領域の言語活動が本体で、英検は生徒の任意の受験です。
  • CSE スコアは合否だけの数字ではありません。技能ごとのスコアを見ると、どこを伸ばすかが分かります。

校種別の違い

校種扱い
小学校5級・4級を受ける児童がいるが、授業では扱わない。文字の読み書きが前提なので注意
中学校3級が目安。面接の型(音読・応答)は授業の帯とつなげて示す
高校準2級〜2級。大学入試の総合型・推薦で級やスコアが使われる学校がある
塾級の目標を保護者に CEFR と学校の目安で説明する。対策は塾の役割になりやすい

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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