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英語教材ラボ

評価観点と規準

テストの妥当性と信頼性

だとうせい・validity / reliability

妥当性はテストが測りたい力を本当に測れているか、信頼性は同じ条件なら同じ結果が出るか(採点者や問題でぶれないか)。

妥当性とは、テストが測ろうとしている力(例: 話す力)を本当に測れているかのこと、信頼性とは、同じ生徒が同じ条件で受ければ同じ結果が出るか(採点者や問題によってぶれないか)のことです。出どころ、英語の定期テストで妥当性が崩れる例(会話文の空所で話す力を測る)、信頼性を上げる採点の工夫、実用性と波及効果、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

妥当性は、そのテストが「測ろうとしている力」を本当に測れているか、です。話す力を測りたいのに、会話文の空所を選ぶ問題で測っていたら、測れているのは読む力です。信頼性は、同じ生徒が同じ条件で受ければ同じ結果が出るか、で、採点者が変わると点が変わる、問題文の読み方で答えが割れる、といったぶれの少なさを指します。この2つは、定期テストを作るときに毎回確かめる物差しです。

出どころ

教育測定の基本の考え方で、言語テストの分野ではバックマンとパーマーが1996年に、妥当性・信頼性に、実用性(現実的に実施できるか)と波及効果(テストが授業と学習に与える影響)を加えた枠組みを示しました。日本の学習評価では、観点別評価の「妥当性・信頼性のある評価」として、国の参考資料が同じ語を使っています。

授業での実際の使い方

定期テストの大問ごとに、2つの問いで確かめます。

問い崩れている例直し方
妥当性: この大問は、どの領域・観点を測るのか「話すこと」の評価に、会話文の空所補充を使っている話すことはパフォーマンステストで測り、テストの会話文は「読むこと」の評価に位置づけ直す
妥当性: 問いたい力以外で差がつかないか英作文の題が生徒の生活から遠く、内容を思いつけないことで差がつく題材を生徒の身近なものにし、語群を添える
信頼性: 採点者が変わっても同じ点になるか英作文の採点基準が「適切に」だけ観点ごとの採点基準を表にし、複数の先生で数枚を試し採点する
信頼性: 問題の読み方で答えが割れないか指示文が長く、何を書くかが2通りに読める指示文を短くし、例を1つ示す

先生が自分に向けて言う言葉は「この大問で、何が分かるか」です。答えが「読む力」なのに「話すこと」の欄に点を入れていたら、妥当性が崩れています。

よくある誤解

  • 難しいテストが妥当性の高いテスト、ではありません。難しさと、測りたい力を測れているかは別です。
  • 信頼性は「採点が厳しいか」の話ではありません。厳しくても甘くても、ぶれなければ信頼性は高いです。
  • 完璧なテストを目指す話ではありません。波及効果(テストが授業に返す影響)を考えると、多少の手間より「授業でやったことが出る」テストのほうが生徒の学習に効きます。

校種別の違い

校種扱い
小学校点数化しないが、振り返りや所見が「その子の力の事実」に基づいているか、という同じ問い
中学校定期テストの大問ごとに領域と観点を書く。英作文の採点基準を表に
高校定期考査と外部試験の役割分担。採点の複数チェック
確認テストの問題が「学校の定期テストの形」に合っているか(波及効果)

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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