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デジタル教科書

でじたるきょうかしょ・digital textbook

紙の検定教科書と同じ内容を電子化した教材。児童生徒が端末で使う学習者用と、先生が提示に使う指導者用がある。英語は2024年度から本格導入。

デジタル教科書とは、紙の検定教科書と同じ内容を電子化した教材で、児童生徒が端末で使う学習者用と、先生が提示に使う指導者用があります。出どころ(学校教育法の改正・2024年度の英語での本格導入)、紙との使い分け、英語での5つの使い方(音声・速度・録音・書き込み・拡大)、授業が端末操作で終わる失敗、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

デジタル教科書は、紙の検定教科書と同じ内容を電子化した教材です。児童生徒が1人1台の端末で使う「学習者用」と、先生が電子黒板などに映して使う「指導者用」があります。英語は音声が本体にあるので、音声を聞く・速度を変える・自分の声を録音する、といった紙にはない使い方ができます。紙の教科書を置き換えるものではなく、併用が前提です。

出どころ

2019年の学校教育法の改正で、学習者用デジタル教科書を紙の教科書に代えて使えるようになりました。GIGAスクール構想で1人1台の端末が整い、2024年度から小学校5年〜中学校3年の英語で、学習者用デジタル教科書が全国の学校に提供されています(算数・数学が続きます)。指導者用は以前から教科書会社が販売していて、多くの学校が使っています。

授業での実際の使い方

英語での5つの使い方です。

使い方やること効くところ
音声本文・新出語の音声を、生徒が自分の端末で好きな回数聞く帯の音読の前、家庭学習
速度再生速度を落として聞く・上げて聞く聞き取りが苦手な生徒、シャドーイング
録音音読を録音して自分で聞き直す。先生に提出する音読テストの練習、パフォーマンステストの記録
書き込み本文にスラッシュや印を入れる。消して何度でもスラッシュリーディング、精読
拡大・読み上げ文字を大きくする、色を変える、機械音声で読み上げる読み書きに困難のある生徒への配慮

授業では「端末を開く時間」と「閉じる時間」を先に決めます。音声を聞く5分だけ開き、ペアのやり取りでは閉じる。先生が言う言葉は「聞いたら閉じて、隣と」です。端末を開いたままにすると、生徒は画面を見て相手を見なくなります。

よくある誤解

  • 紙の教科書が無くなるわけではありません。制度上は代替できますが、現在は併用が基本で、定期テストも紙で行われます。
  • 使えば授業が良くなる、わけではありません。音声を生徒が自分のペースで聞ける、録音できる、という英語に固有の利点を使ったときに効きます。
  • 指導者用と学習者用は別物です。指導者用は先生が映す提示用、学習者用は生徒の端末で使うもので、できることも違います。

校種別の違い

校種特徴
小学校5・6年の英語で学習者用を提供。音声と歌・チャンツの再生が主な使い方
中学校全学年の英語で提供。音声・録音・書き込みの3つから始める
高校提供は各校の判断。教科書会社のデジタル版を採用する学校がある
学校の学習者用は塾では使えない。生徒が家庭学習で音声を聞く方法として教える

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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