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インプットとアウトプット

いんぷっと・input / output

インプットは英語を聞く・読むこと、アウトプットは話す・書くこと。理解できるインプットが土台で、アウトプットが気づきと定着を促す。

インプットとは英語を聞く・読むこと、アウトプットとは英語を話す・書くことです。第二言語習得の研究では、理解できるインプットが習得の土台で、アウトプットは気づきと定着を促すとされます。出どころ(クラッシェンとスウェイン)、授業での量の目安、インプット→アウトプットの順、「話させれば話せるようになる」の誤り、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの記事までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

インプットは英語を聞く・読むこと、アウトプットは英語を話す・書くことです。第二言語習得の研究では、生徒がおおむね理解できるインプットをたくさん受けることが習得の土台で、アウトプットは「言えない自分に気づく」「形を確かめる」ことで定着を促す、と整理されています。授業では、インプットの量を確保したうえで、アウトプットの場面を毎時間置く、という組み方になります。

出どころ

アメリカの言語学者クラッシェンが1980年代に、理解できるインプット(comprehensible input)が習得の条件だとするインプット仮説を示しました。カナダのスウェインは、イマージョンの生徒が聞く・読むに比べて話す・書くの正確さで伸び悩んだことから、アウトプットにも習得を進める働きがあるとするアウトプット仮説(1985年)を示しました。日本の学習指導要領は、この2つを「聞くこと・読むこと」と「話すこと・書くこと」の5領域として組み合わせています。

授業での実際の使い方

場面インプットアウトプット
帯(5分)音声を聞く(シャドーイングの前半)1分の即興のやり取り
導入(5分)先生の話(ティーチャートーク)を聞く短い質問に答える
本文(20分)読む・聞く(音読の前)リテリング・要約
活動(15分)相手の話を聞く自分のことを言う・書く
帯の外多読・音声教材日記・1文の英作文

量の目安は、授業全体でインプットが6〜7割、アウトプットが3〜4割です。順は「インプット→アウトプット」で、聞いたり読んだりした直後に、同じ表現を使って言う・書く場面を置くと、インプットが定着します。先生が言う言葉は、アウトプットの前の「さっき聞いた言い方を使って」です。

よくある誤解

  • 「話させれば話せるようになる」は半分だけ正しい考えです。理解できるインプットが足りないままアウトプットだけ増やすと、同じ誤りを繰り返します。
  • 「聞いていれば話せるようになる」も半分です。聞くだけでは正確さが上がらないことが、イマージョンの研究で分かっています。
  • インプットは教科書の本文だけではありません。先生の英語、ALT の話、多読の本、音声教材のすべてがインプットで、量を増やせるのは授業の外の部分です。

校種別の違い

校種特徴
小学校インプットが中心。音声で慣れ親しんでから、言う・書き写す
中学校5領域を単元の中で組む。帯でインプットとアウトプットを毎時間対にする
高校読む量が増える。読んだあとに書く・話す場面を必ず置く
練習(形のアウトプット)に偏りやすい。音読と多読でインプットを足す

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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