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英語教材ラボ

活動と指導法読む・語彙

多読

たどく・extensive reading

辞書を引かずに読めるやさしい英語の本を、たくさん・楽しく読むことで英語の力を伸ばす読み方と、その指導。精読の対語。

多読とは、辞書を引かずに読めるやさしい英語の本を、たくさん・楽しく読むことで英語の力を伸ばす読み方と、その指導のことです。出どころ(精読との対比・3原則)、学校で始める形(学級文庫・帯の10分)、本の選び方(YL・語数)、読んだ量の記録、感想文を書かせない理由、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの速読ラダーまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

多読は、辞書を引かずにすらすら読めるやさしい英語の本を、たくさん・楽しく読むことで、英語の力を伸ばす読み方と、その指導です。1文ずつ構造を確かめて読む精読の対語で、量を読むことで語彙・語順・読む速さが自然に身につくことをねらいます。学校では、学級文庫と帯の10分で始めるのが現実的な形です。

出どころ

英語圏の読みの研究で extensive reading(精読 intensive reading の対語)として整理された考え方です。日本では、辞書を引かない・分からないところは飛ばす・合わないと思ったらやめる、という「3原則」で知られる実践(酒井邦秀氏ら)が2000年代に広まり、中学・高校の学校図書館や英語科で取り入れられました。学習指導要領の「読むこと」の目標を支える方法の1つで、本文にある語ではありません。

授業での実際の使い方

やること目安
1本をそろえる。段階別読み物(Graded Readers)と絵本を、いちばんやさしい段から。1クラス40冊で回る学級文庫・図書館
2帯の10分を「読む時間」にする。全員が黙って読む。先生も読む週2回
3読んだ本の題名と語数を記録用紙に書く。感想は1行でよい毎回
4月に1回、好きだった本を1冊、隣の人に1分で紹介する月1

本の選び方は「1ページに分からない語が2〜3語まで」です。それより多い本は、その生徒にはまだ早いので段を下げます。先生が言う言葉は「分からないところは飛ばしていい」「つまらなかったらやめていい」の2つで、この2つを言わないと生徒は辞書を引き始めて止まります。

よくある誤解

  • 難しい本を根気で読ませることではありません。やさしい本を大量に、が本体です。教科書より易しい本から始めます。
  • 感想文や内容の問題を課すと、多読は続きません。記録は題名と語数だけにします。
  • 精読の代わりではありません。授業の読解(精読)と、帯の多読は別の時間で、両方あって伸びます。

校種別の違い

校種
小学校絵本の読み聞かせと、絵を見て言う活動が多読の入口。文字の読みは求めない
中学校中2から学級文庫と帯の10分で。段階別読み物のいちばんやさしい段から
高校図書館の多読コーナーと語数の記録。年間10万語を目安にする学校もある
家庭学習の指示として。本の段と語数を保護者に伝える

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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