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英語教材ラボ 小学校版

授業

外国語の授業準備に、時間がかけられません

全教科を受けもつ小学校の学級担任が、週2コマの外国語にかけられる準備時間は現実に10分前後です。準備を「作る」から「選んで刷る」に変えること、10分の内訳を先に決めること、45分の型を固定して考える場所を1か所に減らすこと。教員勤務実態調査の数字も踏まえて、罪悪感なしに回る形を提案します。

公開 2026-08-19・更新 2026-08-19

国語も算数も理科も社会も持っていて、外国語だけに準備時間をかけられません。前日の夜に指導書を開いて、当日はデジタル教科書を流すだけになっています。これでいいのか、ずっと後ろめたいです。(小5担任)

結論: 準備を「作る」から「選んで刷る」に変える

まず数字を置きます。小学校教諭の授業準備時間は、全教科合わせて平日1日あたり76分です(教員勤務実態調査 令和4年度確定値)。週に25コマ前後を受けもつ担任が、週2コマの外国語に割ける準備時間は、機械的に割れば1コマ10分前後。これが現実で、ご相談の状況は怠慢ではなく標準です。

だから、10分で成立する準備の形を先に決めます。ワークシートを自作したり、活動をゼロから考えたりする「作る準備」は、この時間ではそもそも無理です。できあがっているものを選んで刷る。外国語は、それでいい教科です。

10分の内訳を固定する

すること
3分いまの単元の単元まるごとパックから、今日使う紙を選ぶ
2分人数分を印刷する
5分略案(表裏1枚)を読み、Small Talkの台本を1回音読する

単元パックには、指導計画・Small Talk台本・絵カード・活動シート・評価までを単元ごとにそろえてあります。略案は全単元が表裏1枚で、8時間のどこにいるかを見れば今日の紙が決まります。「今日はどれを刷るか」だけが準備です。

型を固定すると、考える場所が1か所に減る

準備時間を食ういちばんの原因は、毎回授業の組み立てから考えることです。45分の型を固定してください。あいさつ・歌→Small Talk→語彙→めあて→主活動→振り返り。この並びを変えない、と決めた瞬間に、考えることは「今日の主活動」の1点だけになります。子どもにとっても、次に何が来るか分かる授業は動きやすい授業です。

「デジタル教科書を流すだけ」から、半歩だけ

ご相談の「流すだけ」は、実は半分正解です。音のモデルは音源が担うべきで、そこは流すだけでいい。足りないのは、聞いたあとに子どもが自分のことばで使う時間です。主活動の20分だけ紙の活動シートに切り替えれば、「流すだけ」の授業は「聞いて、使う」授業になります。半歩でじゅうぶんです。

いまの時期に何を刷ればいいかは、小学校版トップの「いまの時期」の欄に月ごとに出しています。後ろめたさは、準備時間を増やすことではなく、10分で回る形に乗り換えることで消してください。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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