仮定法は現行学習指導要領で中学に下りてきた単元で、「教え方の蓄積が少ない」と感じている先生が多い文法項目です。幸い、仮定法は題材そのものが面白い文法。「もしも」を語る活動は中3の想像力と相性抜群です。この授業案は、ペア→グループ→全体と発話の負荷を段階的に上げる構成で、全員が安心して「もしもの世界」を語れるように設計しています。
この教材で解決できる悩み
- 仮定法を教えるのが初めてで、導入の定番パターンがない
- were / could の形は覚えても、直説法のifとの違いが伝わらない
- 受験期の3学期、緊張感のある教室の空気を少しほぐしたい
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(BLUE SKY 3 Unit 6) |
| 文法項目 | 仮定法過去(If I were / If I could) |
| 形式 | 授業案A4(お題カード24枚分のお題一覧つき) |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | お題カード(下の24題をグループ数分印刷・裁断) |
授業の流れ(50分)
導入: 現実と「もしも」の対比(10分)
教師が2文を並べて見せます。
- If it is sunny tomorrow, I will play tennis.(起こりうる)
- If I were a bird, I would fly to Okinawa.(起こらない)
「起こる可能性があるか?」だけを問い、可能性ゼロの世界では動詞が過去形に変身することを生徒の気づきとして引き出します。
展開1: ペアでウォームアップ(10分)
板書の文フレーム(If I were 〜, I would ... / If I could 〜, I would ...)を使い、「もし透明人間だったら」を全ペア共通のお題で話します。共通お題から始めるのは、他ペアの表現を盗み聞きできるからです。
展開2: お題カードトーク(20分)
グループでお題カード(下の24題。もし動物と話せたら/もし江戸時代に住めたら など)を引き、1人1分で「もしもの世界」を語ります。聞き手には That's interesting! / Me too! などのリアクション表現(下の表の最後の行)を持たせ、聞く側の仕事も明確にします。
まとめ: ベストもしも発表(10分)
各グループの「一番面白かったもしも」を代表が全体に発表します。笑いが起きたら成功です。
お題カード24題とリアクション表現
お題は were 型12・could 型12 に分けてあります。展開1の「もし透明人間だったら」は入れていません。
| 型 | お題(日本語と英語の書き出し) |
|---|---|
| If I were ~(12) | もし鳥だったら(If I were a bird,) / もし先生だったら(If I were a teacher,) / もし校長先生だったら(If I were the principal,) / もし犬だったら(If I were a dog,) / もし身長10cmだったら(If I were ten centimeters tall,) / もし市長だったら(If I were the mayor,) / もしロボットだったら(If I were a robot,) / もし5歳だったら(If I were five years old,) / もし有名なシェフだったら(If I were a famous chef,) / もし宇宙飛行士だったら(If I were an astronaut,) / もし魔法使いだったら(If I were a wizard,) / もし雲だったら(If I were a cloud,) |
| If I could ~(12) | もし動物と話せたら(If I could talk with animals,) / もし江戸時代に住めたら(If I could live in the Edo period,) / もし空を飛べたら(If I could fly,) / もし時間を止められたら(If I could stop time,) / もし未来へ行けたら(If I could go to the future,) / もし好きな国に住めたら(If I could live in any country,) / もし魔法を使えたら(If I could use magic,) / もし1か月休めたら(If I could have a one-month holiday,) / もし一瞬でどこへでも行けたら(If I could go anywhere in a second,) / もしどんな楽器でも弾けたら(If I could play any instrument,) / もし校則を1つ変えられたら(If I could change one school rule,) / もし昔の自分に会えたら(If I could meet myself in the past,) |
| リアクション(聞き手) | That's interesting! / Me too! / Really? / Sounds fun! / Why? |
高校入試との接続
仮定法は新課程入試で出題が増えています。本時の口頭表現をそのまま「If I could use magic, ...に続けて2文書きなさい」形式の英作文練習につなげると、話す→書くが1本の線になります。
投影版パワーポイント(Premium)
この授業案には、導入用のヒントクイズ投影版パワーポイント「だれの『もしも』?クイズ」(6問・願いが1つずつ増える→クリックで正解・話者ノートつき)が付属します。If I could talk 〜/I wish 〜 の「かなわない願い」だけで飼い犬や雪だるま、月の声の主を当てる形式で、仮定法の空気(現実から一歩離れて願う切なさとおかしさ)ごと導入できます。最終問は先生自身の「もしも」——自分の本音に差し替えて読むと爆笑と共感が起きます。ダウンロードはPremium特典です。
