本文へスキップ
英語教材ラボ 小学校版

単元別(3・4年)

小4 Unit 7 ほしいものの授業|お店の3往復を育てる5時間

小4・外国語活動|Let's Try! 2 Unit 7「What do you want?」(全5時間)の進め方です。しょくざいカード16枚との出会わせ方、How many? を足して「お店の3往復」を組み上げる順番、フルーツやさんロールプレイでお店役に渡す役割、発表会の3文の型、第4時と第5時の見取りまで、5コマ分をそのまま流せる形にしました。教材は無料PDFでそろっています。

公開 2026-08-26・更新 2026-08-26

この単元で子どもが持ち帰るのは、食材のことば16語ではありません。お店の3往復です。What do you want? — Strawberries, please. — How many? — Two, please. 小3 Unit 7 カードをおくろうの授業で形を集めたお店ごっこに、数の1往復が足される。足し算はそれだけです。

地雷は、その3往復が2往復に縮むことです。慣れてくると子どもは Strawberries, two, please. と一息で言い切ってしまう。直す手はお客ではなくお店側にあります。いきなり数を言われたら How many? と首をかしげて聞き返す。この役をお店役に渡せば、先生がお客を1人ずつ直して回らずにすみます。

小4 Unit 7「ほしいものは なにかな」の単元パック(Let's Try! 2 Unit 7 "What do you want?" 対応)は、単元計画・しょくざいカード16枚・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシートの7点です。この7点で5時間をそのまま流せます。

全5時間の見取り図

主な活動帯(はじめ5分)見取り
1食材のことばと出会う(カード)・キーワードゲーム歌+カードフラッシュ
2What do you want? と出会う・ほしいものインタビュー(軽く)チャンツ(want / please)
3How many? を足す(数の再会)・お店の3往復を練習チャンツ+数え歌
4フルーツやさんロールプレイ(パフェ/ピザの材料あつめ)チャンツ行動観察(見取りメモ)
5スペシャルメニュー発表会(My special parfait!)振り返りカード点検

4年は外国語活動なので、成績の数字はつきません。右端の欄は、学期末に文章を書くための手がかりを残す欄です。第4時は「3往復が成立しているか」、第5時は「自分のメニューを伝えようとしているか」。名簿に印を残す程度で足ります。

第1時:16枚は覚えさせない。耳から取らせる

45分の配分は、0〜5分があいさつと帯(第1時は歌+カードフラッシュ、第2時からはチャンツ)、5〜12分がしょくざいカードの練習、12〜15分でめあての確認、15〜37分が主活動、37〜45分が振り返りとあいさつ。5時間ともこの骨格は変わりません。

しょくざいカードは、いちご・メロン・ぶどう・もも・りんご・パイナップル・さくらんぼ・バナナ・オレンジ・トマト・とうもろこし・にんじん・じゃがいも・たまねぎ・マッシュルーム・アイスクリームの16枚。パフェにもピザにも振れる構成です。

主活動は「しょくざいキーワードゲーム」(聞くこと/ペア・机のまん中に消しゴム1つ/10〜15分)。キーワードの食材が聞こえた瞬間に消しゴムを取る、キーワードゲームの型です。読み上げは緩急が命で、キーワードの直前に似た音を置くと沸きます。strawberries のときの cherries が筆頭で、-ries につられて手が出る子が続出します。

ルールは3つ。手はあたまの上、おてつきは1回休み、相手の手をたたかない。1つめがないと、消しゴムに手をかぶせて待つ子が出ます。3ラウンドごとにキーワードを変えれば16語を一巡でき、押している日は5分の短縮版で切り上げて構いません。

第2〜3時:1往復ずつ足していく

第2時で What do you want? に出会います。数はまだ足しません。ほしいものインタビューも軽く1往復だけ。What do you want? — Strawberries, please. の音のかたまりを入れることに使います。帯はチャンツ(want / please)へ切り替えます。

ここで Do you have ...? と混ざる子が必ず出ます。小4 Unit 5 文房具の授業でやったばかりの形なので当然で、直さなくて構いません。通じることが先、2つの疑問文の整理は5年の仕事です。

第3時で How many? を足します。数は3年 Unit 3 で通った道なので、帯の数え歌で1分呼び戻せば戻ってきます。strawberries や cherries のような複数形の音にも自然に触れますが、文法の説明はしません。音のまままねさせれば十分です。

3往復は板書に6行で残します。Shop: Hello! What do you want? / You: Strawberries, please. / Shop: How many? / You: Two, please. / Shop: Here you are. / You: Thank you! 同じ6行は活動シート2の右の欄にも刷ってあり、第4時にはそのまま手元へ渡ります。作るのはパフェかピザか、クラス投票はこの時間の終わりに。両方やると5時間に収まりません。

第4時:お店役を鍛えると、3往復が守られる

主活動は「フルーツやさんロールプレイ(材料あつめ)」(話すこと・やり取り/お店役とお客役に分かれて/15〜20分)。教室のまわりにお店を開き、店ごとに売る食材を変えておきます。ロールプレイの型で、前半と後半で役を交代します。

出発の前に、おかいものメモの「ほしい食材」と「いくつ」を先に決めさせます。英語を書かせる欄ではないので、日本語でも絵でも数字でも構いません。決めてから行けば、お店の前で固まりません。集めるカードは全部で6枚までにすると、選ぶ楽しさも出ます。

仕掛けを1つ。2〜3品を売り切れにしておき、お店役に Sorry! Sold out! を渡します。断られる、別の店をさがす。この回り道が入った瞬間に、練習が本物のやり取りに変わります。余裕のある店には Strawberries? Good choice! のレベル2を。

見取りはここです。お店を回りながら、3往復が成立しているかを名簿にメモする。それだけで、発音の正しさや集めた枚数は見ません。

第5時:発表は3文だけ

最後は「スペシャルメニューはっぴょう会」(話すこと・発表/ひとりで作る→班で発表)。集めた材料カードを台紙のパフェグラスに並べるか、絵で描き足すかは自由です。メニューには名前をつけます。にじいろパフェ、モリモリピザ。

発表の型は3文だけです。This is my special parfait! / I have strawberries, bananas and ice cream. / Thank you! 黒板にこの3行を残しておけば、全員が発表にたどり着けます。条件は、材料を3つ以上英語で言うことだけ。

聞く側にも仕事を渡します。Yummy! / Nice! のリアクションは発表者へのプレゼント、食べものをそまつにあつかうことばはなし。時間が足りなければ班内発表だけで十分で、全体発表は代表数名に。余れば「班の推し1品」を全体へプレゼンさせます。

作りこむ子ほど「アイスは何段?」「いちごは何個?」にこだわるので、I have three strawberries! が自然に出ます。ふりかえりカードは単元を通して同じ1枚で、毎時間の終わりに1行ずつ書き、最後に◎○△と「つたわった!」場面をまとめます。作品は教室掲示へ。

この単元でよくあるつまずき

  • 食物アレルギーのある子がいて、話が「食べられるか」に寄る。メニューは空想の作品だと言い切り、「にがてなものは入れなくていい」を添えます。口に入れる話にしないだけで、安全に回ります。
  • 3往復が長くて覚えられない子がいる。お店側のセリフを紙で持たせて構いません。読ませる紙ではなく、忘れたときに目を落とす安心材料として渡します。
  • 発表になると声が出なくなる子がいる。メニュー表を見せて材料を3つ言えたら発表として成立、と先に宣言します。それでも声が出ない子への手は3・4年で声を出さない子にまとめました。

前の単元は小4 Unit 6 アルファベット小文字の授業、次は小4 Unit 8 お気に入りの場所の授業です。この5時間の見取りを学期末の文章にどう変えるかは3・4年の所見の書き方へ。ALTが入るなら第4時のお客さん役と第5時のリアクション役が当たりです。分担はALTと組む45分を見てから打ち合わせシートを渡してください。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、小6の英語が中1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。制度・評価の記述は、学習指導要領と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、文部科学省の通知・研修ガイドブックにあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この単元の教材は、すべて無料PDFでそろっています

単元計画・絵カード・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシート7点。印刷するだけで45分が流れます。

授業の進め方のほかの記事

単元別(3・4年)小4 Unit 3 曜日の授業|すきな曜日には理由がある3時間曜日は暗記する7語ではなく、生活の話です。「なんで水曜が好きなの?」まで行けたら、この単元は成功です。単元別(3・4年)小4 Unit 4 時刻・日課の授業|時間に名前をつける4時間時刻の数字を覚える単元ではありません。3時に「おやつの時間」と名前がついた瞬間に、毎日の生活が英語になります。単元別(3・4年)小4 Unit 5 文房具の授業|見えないから聞く、が生まれる4時間ふでばこを机の中にしまわせてから聞き合う。この一手間で、Do you have ...? がはじめて本物の質問になります。単元別(3・4年)小4 Unit 6 アルファベット小文字の授業|大文字とペアで会わせる4時間小文字は26個の新顔ではありません。知っている大文字に、相棒を紹介する4時間です。単元別(3・4年)小4 Unit 8 お気に入りの場所の授業|ことばだけで案内する4時間お気に入りの場所より、その理由のほうが宝です。指をささずに、ことばだけで案内する4時間。単元別(3・4年)小4 Unit 9 わたしの一日の授業|まとまった話を聞く5時間全部聞き取れなくていい、聞こえたカードをタッチできればいい。まとまった話の聞き方を育てて4年をしめくくる5時間です。