Do you have ...? は、子どもが出会う最初の Yes/No クエスチョンです。答えは Yes, I do. か No, I don't. の2つだけで、5年の Can you ...? にそのまま乗ります。勘どころは1つ、たずね合う前にふでばこを机の中にしまわせること。見えないから聞く状態を先に作れば、同じ Do you have a pen? がまるでちがう一言になります。
地雷は do です。「この do はなに?」と聞かれると答えたくなりますが、4年生に助動詞の説明をしても手は動きません。Yes, I do. は音のかたまりのまま入れます。ドゥーユーハヴァ・ペン、イエス・アイドゥー。リズムで押さえて、チャンツを毎時間の帯で回します。
小4 Unit 5「もっている? もっていない?」の単元パック(Let's Try! 2 Unit 5 "Do you have a pen?" 対応)は、単元計画・ぶんぼうぐカード16枚・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシートの7点です。
全4時間の見取り図
| 時 | 主な活動 | 帯(はじめ5分) | 見取り |
|---|---|---|---|
| 1 | 文房具のことばと出会う(カード・ふでばこの中身しらべ) | 歌+カードフラッシュ | — |
| 2 | Do you have ...? と出会う・もちものミッシングゲーム | チャンツ(Do you have a pen?) | — |
| 3 | ひみつのもちものあてゲーム(ペアで質問合戦) | チャンツ | 行動観察(見取りメモ) |
| 4 | おくりものセットづくり→しょうかい(This is for ◯◯.) | チャンツ | 振り返りカード点検 |
外国語活動に数値の評定はつきません。「見取り」は点をつける記録ではなく、通知表の文章記述に使うメモです。見るのは2つ、第3時は「質問の形でたずねられているか」、第4時は「相手を思って選ぼうとしているか」だけで足ります。
第1時:中身しらべは、実物ではなくカードで
45分の配分は、0〜5分があいさつと帯、5〜12分がぶんぼうぐカードの練習、12〜15分でめあての確認、15〜37分が主活動、37〜45分が振り返りとあいさつ。
ぶんぼうぐカードは a pencil / a pen / an eraser / a ruler / scissors / a stapler など16枚。全員に16個を求める必要はなく、10個言えれば十分です。
主活動のふでばこの中身しらべは、実物ではなくカードのセットで行います。配ったカードのうち自分のふでばこに入っているものに印をつける形なら、全員が同じ土俵に立てます。
第2時:ミッシングゲームで Do you have ...? に出会う
帯はこの時間からチャンツ。Do you have a pen? — Yes, I do. のリズムを毎回5分回します。主活動は先生用の進行シート「もちものミッシングゲーム」(聞くこと・話すこと/クラス全体/10〜15分)。子どもには配りません。カードを8枚黒板に貼って全員で声に出し、目を閉じさせて1枚かくす。Open! What's missing? で当てさせ、当たったら全員で A stapler is missing! と確認します(進め方はミッシングゲームへ)。
ラウンドは6つ。1・2は1枚、3・4は2枚、5は0枚のひっかけ、6は1枚かくして並びかえまで。いちばん沸くのは5の「何も隠していない」。Nothing is missing! を教える機会になります。押していれば3ラウンドで切り上げて構いません。
合間に単元表現も差し込めます。先生が「このカード、持ってる?」と促し、全員で Do you have the pen? とたずねる。ポケットから出して Yes, I do.、出てこなければ No, I don't.。ここで一度出会わせて第3時に渡します。
第3時:見えないから聞く
この時間が単元の心臓です。主活動は「ひみつのもちものあてゲーム」(話すこと・やり取り/ペア/15分)。シートに並ぶ8つの文房具から自分のひみつを4つ選んで左の欄に○をつけ、相手には見せません。じゃんけんで勝った人から Do you have a pen? とたずね、聞かれた人は○があれば Yes, I do.、なければ No, I don't.。Yes が4つそろったら交代です。
徹底することが1つ。紙を立てるか、手でかくすか。ここが崩れて相手のシートが見えた瞬間に質問が死にます。「見えないから聞く」を成立させている装置が、この紙の立て方です。
見取りはここです。ペアの間を歩きながら、質問の形(Do you have ...?)でたずねられているかを名簿にメモする。答えは Yes! / No! にうなずきが付けば成立とみなします。
第4時:だれかのために選ぶ
最後は「おくりもの文房具セットづくり」(話すこと・発表/ひとりで作る→ペア→グループで紹介)。単元のゴールで、評価規準の思考・判断・表現「相手のことを考えて文房具セットを作り、その中身を伝え合っている」がここに当たります。
流れは4段です。おくる相手を決め、その人のことを考えてシートの12個から5つ選んで○、This is for you. I have a pen, a ruler ... と練習して、グループで発表。中身は3つ以上英語で言い、聞く人は「いいね」ポイントを1つ伝える、という役割が聞きっぱなしを防ぎます。
相手は、1年生の新入生・転校していく友だち・実習生など、学級の実情で決めます。選んだ理由のメモは日本語でよく、「えんぴつを2本にした。転校する日に忘れ物したら困るから」のようなつぶやきが、この単元でいちばん拾いたいことばです。1つ拾って全体に返すと、選び方の基準が学級に広がります。かざりつけは休み時間へ回し、英語の時間は「選ぶ・伝える」に使い切ります。
この単元でよくあるつまずき
- 実物のふでばこ調べが持ち物くらべになる。中身しらべはカードで行い、実物を机に出す自慢大会にしません。
- Yes, I do. / No, I don't. が長くて出てこない。Yes! / No! にうなずき・首ふりを添えれば、やり取りは成立しています。言えるペアの相手に、モデル役を頼みます。
- おくる相手を実在の友だちにすると、選ばれない子が出る。相手はくじか架空(学級の観葉植物の妖精、など)で構いません。架空でも、選ぶ理由は本物になります。
前の単元は小4 Unit 4 時刻・日課の授業、次は小4 Unit 6 アルファベット小文字の授業です。この4時間の見取りを学期末の文章にどう変えるかは3・4年の所見の書き方へ。ALTのふでばこの中身当ては Do you have ...? がいちばん自然に出る場面です。分担はALTと組む45分へ。