4年生の最後の単元です。ここまでの8単元とちがい、Unit 9 は聞く材料が「まとまった話」になります。先生が1分つづけて話す一日から、知っている日課をつかまえる。この聞き方がいちばん残ります。
地雷は、聞かせ方を欲張ることです。1回目からタッチさせると、音探しに集中して話そのものを聞かなくなります。1回目は聞くだけ、2回目でタッチ、聞かせるのは2回まで。3回目を足すより、2回目の指さしをていねいに扱います。
小4 Unit 9「わたしの一日」の単元パック(Let's Try! 2 Unit 9 "This is my day." 対応)は、単元計画・カード8枚・活動シート3枚・ふりかえりカード・ALT打ち合わせシートの7点で、5時間はこれで流せます。
全5時間の見取り図
| 時 | 主な活動 | 帯(はじめ5分) | 見取り |
|---|---|---|---|
| 1 | 日課のことばと出会う(カード)・一日チャンツでまねっこ | 歌(This is my day) | — |
| 2 | まとまった話を聞く(先生の一日)・聞こえた順に指さし | 一日チャンツ | — |
| 3 | マイ・タイムライン(自分の一日の順にならべる) | 一日チャンツ | — |
| 4 | タイムライン・トーク(ペアで一日を紹介し合う) | 一日チャンツ | 行動観察(見取りメモ) |
| 5 | 「わたしの一日」ミニ発表会+1年のふりかえり | 歌 | 振り返りカード点検 |
外国語活動の記録は、数字でも段階でもなく文章です。表の「見取り」は、その文章のもとになるメモを指します。第4時のペア活動中に、自分の順で伝えようとしている子・止まる子へ名簿に印をつけ、第5時に振り返りカードと突き合わせれば足ります。規準の文末は観点で書き分け、「慣れ親しんでいる」は知識・技能、思考・判断・表現は「伝え合っている」で結びます。
第1時:ことばより先に、動きを配る
45分の配分は、歌(This is my day)5分、カード7分、めあて3分、主活動22分、振り返り8分です。
カードは I wake up. / I put away my futon. / I wash my face. / I eat breakfast. / I go to school. / I do my homework. / I take a bath. / I go to bed. の8枚で、生活の順に並んでいます。この順は動かしません。第3時のタイムラインの下ごしらえだからです。
主活動は活動シート1「一日チャンツで まねっこ」(聞くこと・動くこと/クラス全体/10分)。全員立って先生の動きをまね、朝から夜まで8つを順にチャンツ、2回目はスピードアップ、最後は先生ぬきで通します。
I put away my futon. で必ず笑いが起きます。ここで1分、futon は英語になった日本語で sushi や manga の仲間だという話を。仕上げの「ぬきうちチャンツ」は、先生が動きだけ見せたら子どもはことばだけ返すジェスチャー当ての裏返しです。8つ全部は求めず、6つ言えれば十分です。
第2時:1回目は聞くだけ、2回目でタッチ
帯のチャンツで前の時間を1分呼び戻し、活動シート2「きこえた順に ゆびさし(先生の一日)」(聞くこと/ペアで1枚を2人/15分)へ。8つの絵が並んだシートをペアの真ん中に置きます。
話は、日課表現8つと既習のことば(I like coffee. など)で1分。1回目は手をおひざで聞くだけ、2回目で聞こえた絵を順にタッチ。「最初は? つぎは?」で答え合わせ。全部聞き取れなくてよい、聞こえたカードをつかまえられたら大成功、と先に言い切ります。英語を言わずに参加できるポインティングゲームです。
レベル2は、順番のおかしいところを1か所混ぜた「ちょっとへんな一日」。見つけたら Stop! と言わせます。
ALTが来る日はこの時間に当てます。ALT自身の本当の一日を1〜2分話してもらえば、最高の「まとまった聞く教材」です。打ち合わせシートの依頼は4つ、分担はALTと組む45分へ。
第3〜4時:自分の一日を並べて、ペアで伝える
活動シート3「マイ・タイムラインをつくって発表しよう」(話すこと・発表/ひとりで作る→ペア→班で発表/第3〜5時)は、3時間かけて1枚を育てます。
第3時は並べる時間。番号表(① wake up ② futon ③ wash face ④ breakfast ⑤ school ⑥ homework ⑦ bath ⑧ bed)を見ながら、8つのマスに自分の順で番号を入れます。書くのは番号だけで、英語は書かせません。下の枠には「自分だけの日課」を日本語でメモし、先生かALTに英語を聞きます。大事な一言は「使わない番号があってもOK」。ベッドの子は②を使いません。
第4時がタイムライン・トーク。ゆびさしながら順に言う練習をしてから、ペアで紹介し合います。聞く人は「自分とちがうところ」を1つ見つけて、あとで伝えます。見取りはこの時間で、見るのは順の正しさではなく、自分の一日の順で伝えようとしているか。並びが実態とずれていても訂正しません。本人の一日が正解です。時刻まで付けられる子の I wake up at 6:30. は、小4 Unit 4 時刻・日課の授業のことばとの再会です。認めるだけにとどめ、全員には求めません。
第5時:班で発表して、4年をふりかえる
帯は歌に戻します。ミニ発表会は班内発表で構いません(全体は代表数名)。発表が苦手な子は、タイムラインを見せてカードを指さすだけでも「伝えた」ことにします。残りの8分は振り返りカード。単元を通して同じ1枚を使い、毎回1行ずつ書きためた欄が5行たまります。
この単元にだけある欄が「4年のふりかえり」です。4年生の英語でいちばんたのしかったこと、5年生でやってみたいこと。所見を書く段で、この一行がいちばん使えます。締めくくりは「5年生になったら、時刻もつけて言えるようになるよ」。
この単元でよくあるつまずき
- 朝ごはんやふとんの話で、家庭のちがいが表に出る。「正しい一日」は作らないと最初に言い切ります。ふとんの子もベッドの子も、パンの子もごはんの子もそのままでよい。使わない番号があってよいと決めておけば、ちがいが欠けに見えません。
- 順番が思い出せず、8つのマスが埋まらない子がいる。カードを朝・昼・夜の3グループに分けてから並べさせます。3つに割った時点でほとんど並びます。
- 「先生の一日」を3回、4回と聞かせたくなる。2回で止めます。回数を足すほど正解探しになり、話を楽しむ構えが消えます。
前の単元は小4 Unit 8 お気に入りの場所の授業です。見取りメモを学期末の文章に変える手順は3・4年の所見の書き方、規準づくりは評価規準の作り方へ。