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英語教材ラボ

活動と指導法読む・語彙

精読と速読

せいどくとそくどく・intensive reading and rapid reading

精読は1文の構造を正確に取って読むこと、速読は時間を測って意味を取りながら速く読むこと。授業では精読15分・速読5分の型で分ける。

精読(せいどく)とは1文の構造を正確に取って読むこと、速読(そくどく)とは時間を測って意味を取りながら速く読むことです。英語の授業での2つの違い、精読15分と速読5分の型、1分あたりの語数(wpm)の測り方と学年の目安、多読と合わせた3本柱、訳読との関係、共通テストに必要な速さ、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

精読は、1文の構造(主語・動詞・修飾)を正確に取って読むことで、速読は、時間を測って、意味を取りながら速く読むことです。読みは「せいどく」「そくどく」。同じ生徒に両方が要りますが、同じ時間にはできないので、授業では「精読15分」「速読5分」のように時間と教材を分けます。量を読む多読を加えて、読む指導の3本柱と呼ばれます。

出どころ

英語教育では、パーマー(1921年)が intensive reading(精読)と extensive reading(多読)を分けたのが始まりで、日本では精読が訳読と結びついて高校の読解の中心になりました。速読は、大学入試の長文が長くなった1990年代以降に「時間内に読み切る」訓練として広がり、大学入学共通テスト(2021年〜)の語数の多さで中学校にも意識されるようになりました。

授業での実際の使い方

2つは教材も測るものも違います。

精読速読
教材少し難しい文(既習の文法の組み合わせ・1文が長い)少し易しい文章(既習の語彙9割以上・100〜200語)
時間15分で3〜5文5分で1本
やること主語と動詞に印、修飾をかっこ、訳で確かめ、英語に戻すタイムを測って読み、内容の問いに答え、語数÷秒×60でwpmを出す
測るもの構造が取れたか速さと理解の両方(正答率7割を切ったら速すぎ)

wpm(1分あたりの語数)の目安は、中1で60〜80、中3で80〜100、高校で100〜150です。共通テストは語数が多く、目安として1分120語前後で読めないと時間内に終わらないと言われます。速読は毎回タイムを記録させると、生徒が自分の伸びを見られます。

順番は、単元の中で精読→速読の順です。精読で構造を取った文法が、速読の文章で「見た瞬間に分かる」状態になっているかを確かめます。多読は授業外(朝読書・家庭)に置きます。

よくある誤解

  • 速読=飛ばし読み、ではありません。全部の語を、かたまりで速く処理することで、理解の問いで7割を切ったら速読になっていません。
  • 精読=訳読、でもありません。訳は確かめの手段で、精読の中心は構造に印をつける作業です。
  • 精読ができれば速読もできる、わけではありません。速さは速さの練習でしか上がらないので、5分でも毎回置きます。

校種別の違い

校種特徴
小学校どちらもしない。絵本を音声つきで読む(多読の入口)
中学校精読15分+速読5分の型を単元に1回ずつ。wpmを記録して伸びを見せる
高校精読は構造の難しい文だけに絞り、速読の語数を200〜400に。共通テストの速さを1年から意識する
入試の長文で、時間内に終わらない生徒は速読、設問で落とす生徒は精読、と分けて紙を選ぶ

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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