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フォニックス

phonics

英語の文字(つづり)と音の関係を規則として教える方法。文字の名前(エー)と音(ア)を分けて教えるのが出発点。

フォニックスとは、英語の文字(つづり)と音の関係を規則として教える方法のことです。出どころ(英語圏の読みの指導)、日本の学習指導要領が小学校と中学校でどこまで求めているか、文字の名前と音の違い、授業で使う順(音の気づき→1文字1音→組み合わせ)、ローマ字との混同、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの記事までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

フォニックスは、英語の文字(つづり)と音の関係を規則として教える方法です。文字 a には「エー」という名前と「ア」という音があり、c-a-t の3つの音をつなぐと cat と読める、というように、文字の名前ではなく音から単語を読めるようにします。英語圏の子どもが読みを覚える指導法で、日本では「読めない単語は覚えられない」問題への手立てとして広まりました。

出どころ

英語圏の初等教育の読みの指導法です。日本の小学校学習指導要領(平成29年告示・外国語)は、文字については「文字の読み方(名前)が発音されるのを聞いて、どの文字かが分かる」ことと、音声で慣れ親しんだ語を書き写すことまでを求めていて、つづりと音の規則(フォニックス)そのものは中学校で扱う内容です。中学校の学習指導要領は「文字と音との関係」を音声の指導事項に含めています。

授業での実際の使い方

小学校から中学校にかけて、次の順で積みます。

やること校種の目安
音の気づき単語の最初の音を聞き分ける(apple と ant は同じ音で始まる)小3・4
文字の名前アルファベットの名前(エー・ビー)を、大文字・小文字とも小3・4
1文字1音a は「ア」、b は「ブ」のように、文字と音を1つずつ。名前と音を分けて言う小5・6
組み合わせc-a-t をつないで読む。sh・ch・ee のような2文字1音中1
例外サイレントe(make)、母音の長短。規則に合わない語は覚える中1・2

授業では、単語を出すたびに「最初の音は?」と1回聞くだけでも積み上がります。先生が言う言葉は「名前じゃなくて、音で」です。中1で新出語を読ませるときに、規則で読める語(cat・sit・stop)と覚える語(said・one)を分けて示すと、生徒は「読める単語」を自分で増やし始めます。

よくある誤解

  • 小学校でフォニックスを体系的に教えることは、学習指導要領が求めていることではありません。小学校は音の気づきと文字の名前まで。規則は中学校で扱います。
  • ローマ字ではありません。ローマ字は日本語の音を文字にする規則で、英語のつづりとは対応しません。ローマ字で英語を読む癖(name を「ナメ」)は、フォニックスで直します。
  • すべての単語が規則で読めるわけではありません。よく使う語ほど例外が多いので、規則で読める語と覚える語を分けて示します。

校種別の違い

校種扱う範囲
小学校音の気づき・文字の名前・書き写し。規則の指導は求められていない
中学校文字と音の関係。新出語の導入で規則を示す。中1が中心
高校発音記号と合わせて、つづりから発音を推測する力に
単語が覚えられない生徒に、規則で読める語から教え直す

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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