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英語教材ラボ

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目的・場面・状況

もくてき・purpose, situation, and context

言語活動に学習指導要領が求める設定。何のために(目的)・どこで誰と(場面)・どんな事情で(状況)英語を使うのか。

目的・場面・状況とは、学習指導要領(外国語)が言語活動に求める設定で、「何のために(目的)」「どこで・誰と(場面)」「どんな事情で(状況)」英語を使うのかのことです。これが無い活動は練習で、あると言語活動になります。出どころ、3つの見分け方、教科書の活動に足す例(中1〜中3)、思考・判断・表現の評価との関係、設定が飾りで終わる失敗、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

目的・場面・状況は、学習指導要領(外国語)が言語活動に求める3つの設定です。目的は「何のために」(相手の予定を知って会う日を決めるため)、場面は「どこで・誰と」(放課後の教室で、転校生と)、状況は「どんな事情で」(来週の土曜だけ空いている)。この3つがあると、生徒は「言わされている」のではなく「言う必要がある」状態になり、練習が言語活動になります。

出どころ

学習指導要領(小・中・高の外国語)の目標に「コミュニケーションを行う目的や場面、状況などに応じて」という文言があり、5領域の目標と言語活動の設定の中心に置かれています。「思考・判断・表現」の観点は、この目的・場面・状況に応じて英語を使えているかを評価するものなので、設定が無い活動では思考・判断・表現が評価できません。

授業での実際の使い方

教科書の練習に3つを足すと、言語活動になります。

学年・文法練習のまま目的・場面・状況を足す
中1・be動詞隣の人に I'm from ... と言う目的: 新しい班で自己紹介カードを作る/場面: 班替えの初日/状況: 共通点が1つ要る
中2・助動詞Can you ...? の練習目的: 文化祭の係を決める/場面: クラスの話し合い/状況: 得意なことで分担
中3・関係代名詞人物を説明する文を作る目的: 留学生に日本の有名人を紹介する/場面: 歓迎会/状況: 相手は日本を知らない

3つを見分ける問いは、「この活動の英語は、誰に、何のために、どんな事情で言うのか」です。答えが「先生に、練習のために」なら、まだ設定が無い状態です。先生が生徒に言う言葉は、活動の前の「誰に・何のために」の1文で、これが有るか無いかで生徒の英語が変わります。

よくある誤解

  • 設定を書けば言語活動になる、わけではありません。「留学生に紹介する」と書いても、教室に留学生役がいなければ、生徒は先生に向かって言います。場面を教室の中に作る(ペアの相手が留学生役になる)まで要ります。
  • 毎回新しい場面を考える必要はありません。教科書の題材(単元の場面)をそのまま使えば、場面と状況は付いてきます。足すのは目的です。
  • 難しい設定ほどよい、でもありません。「来週の土曜だけ空いている」のような小さな事情で十分です。

校種別の違い

校種特徴
小学校単元のゴール(伝える相手と目的)が3つの設定そのもの。「誰に伝えるか」を毎単元決める
中学校練習に3つを足して言語活動にする。思考・判断・表現の評価の前提
高校意見を述べる活動で、相手と目的(説得する・提案する)を決める
確認テストの英作文に「誰に・何のために」を添えると、書ける量が増える

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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