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英語教材ラボ

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タスク(タスク中心の言語教育・TBLT)

task / Task-Based Language Teaching

英語の授業で、意味のやり取りを通して何かを成し遂げる課題。それを中心に授業を組む考え方がタスク中心の言語教育(TBLT)。

タスクとは、英語の授業で、意味のやり取りを通して何かを成し遂げる課題のことで、それを中心に授業を組む考え方をタスク中心の言語教育(TBLT)と呼びます。出どころ(ウィリス・エリス)、タスクの4条件(意味・情報の差・自分の言葉・成果物)、タスク前→タスク→タスク後の3段の型、練習との線引き、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの活動集までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

タスクは、英語の授業で、意味のやり取りを通して何かを成し遂げる課題です。「来週の校外学習の行き先を班で1つ決める」「2人の時間割を合わせて放課後に会える日を見つける」のように、英語を使った結果として何かが決まる・できる形をしています。文の形を練習するための問題(ドリル)とは区別され、タスクを授業の中心に置く考え方をタスク中心の言語教育(TBLT)と呼びます。

出どころ

1980〜90年代に、コミュニカティブな言語教授法の中から出てきた考え方です。ジェーン・ウィリスが1996年に「タスク前→タスク→タスク後」の枠組みを示し、ロッド・エリスが2003年に理論と研究をまとめました。日本の学習指導要領は「タスク」の語を使いませんが、解説が求める言語活動の条件(目的・場面・状況、実際のやり取り)はタスクの条件と重なります。

授業での実際の使い方

タスクの条件は4つです。

  1. 意味が中心(形を言うことではなく、内容を伝えることが目的)
  2. 情報の差か意見の差がある(やり取りしないと終わらない)
  3. 自分の言葉で言う(決まった文を言わされない)
  4. 成果物がある(決まったこと・できたものが残る)
やること
タスク前10話題に入る。必要な語を確かめる。先生が似たタスクをやって見せる
タスク20ペアや班で取り組む。先生は口を出さず、成果物ができるまで待つ
タスク後20成果物を発表。そのあとで、使われた表現・使えなかった表現を整理し、形の練習をする

タスク後に形の練習を置くのが順序の要点です。先に練習してからタスク、ではなく、タスクで「言えなかった」経験をしてから形を整理します。先生が言う言葉は、タスク中は「決めるまでが仕事」、タスク後は「さっき言いたかったのに言えなかったことは?」です。

よくある誤解

  • 難しい活動ほどよい、わけではありません。中1でも「好きな給食のメニューを班で3つ選ぶ」はタスクです。条件の4つがそろっているかで決まります。
  • 文法を教えない方法ではありません。教える位置がタスクのあとに来るだけです。
  • 毎時間タスクを置く必要はありません。単元に1〜2回、言語活動の中心として置き、他の時間は練習や帯でよいです。

校種別の違い

校種
小学校「クラスの誕生日カレンダーを作る」のように、単元の出口の活動がタスクになる
中学校単元末の言語活動をタスクの形に。情報の差と成果物を先に決める
高校意見をまとめる・順位を決める・提案を作る、の形が中心。論理・表現と接続
確認テストの前に1回、「相手に説明して答えを合わせる」小さなタスクを入れる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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