中1の3学期は「中2の0学期」と呼ばれます。それなら学年末テストの発展版も、中2で本格化する力——読んだ内容に応じて自分のことを書く技能統合——への助走として設計するのが筋です。難しい単語や例外的な文法で難しくするのではなく、力の伸ばしたい方向で難しくする。この教材は、標準版と同じ「留学生Alexを迎える」ストーリー・同じ範囲のまま、支援を外して「読んで書く」大問を足した中1・学年末の発展版サンプルです。1年間の文法で十分に戦える生徒に、次学年の課題の形を先に見せます。
この教材で解決できる悩み
- 力のある生徒が標準的な学年末テストでは差がつかない
- 発展問題が難しい単語や重箱の隅の文法になってしまう
- 難易度別に3種類のテストを作る時間がない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年・学年末(1年間の総まとめ:be動詞・一般動詞・三単現・can・現在進行形・過去形。全教科書対応) |
| 形式 | 生徒用5ページ+教師用2ページ。標準版の構成に「読んで書く」大問7を追加 |
| 配点 | 100点満点・全小問に配点明記(知識・技能50点/思考・判断・表現50点) |
| 難易度 | 発展版(同一場面・同一設計の基礎版・標準版は別ページ) |
| 編集 | Word版で固有名詞・範囲・本文・配点を自校に合わせて差し替え可 |
支援を外し、統合を足す
3つの版は、同じ問題セットの支援量と統合の度合いを変えた別バージョンです。中1・学年末版の作り分けはこうなっています。
| 基礎 | 標準 | 発展 | |
|---|---|---|---|
| 大問2 チャット+メモ | 語群8語から選ぶ(10問) | 三単現・過去形は元の形を提示(10問) | ヒントなしで補う(8問) |
| 大問3 場面のやり取り | 5場面 | 5場面 | 4場面(易しいあいさつを除く) |
| 大問4 資料読解の提案 | 応え方も選択式 | 日本語記述+英語1文 | 部活と観戦の両立プランを提案 |
| 大問6 メッセージ | 条件2つ・書き出しつき | 条件3つ・30語以上 | 条件4つ・40語程度 |
| 大問7 返信ライティング | なし | なし | あり(読んで書く統合・10点) |
| 場面・ストーリー・測る力・配点の刻み | 共通 | 共通 | 共通 |
支援のつまみ(語群・選択肢・書き出しヒント)を外し、統合のつまみ(読んで書く)を足す。この2つだけで難易度は十分に動きます。
中1のうちに、50対50を経験させる
発展版も100点満点で、小問の刻みは共通です。知識・技能の小問を少し絞り(チャット16点・場面8点・読解の事実確認を1問減)、空いた分を大問7の返信ライティング10点に回します。結果、観点比率は標準版の55対45から50対50へ。知識・技能と思考・判断・表現がちょうど並びます。中2・中3と学年が上がるほど思考型の比重は増え、高校入試では思考・判断・表現型が主流になります。力のある生徒には、そのバランスを中1の学年末で先に経験させておく——発展版の難しさは、この「先取り」です。
発展版の大問7は、Alexから届いたメッセージ(「何部に入っているの?」「今年いちばんの思い出は?」)を読んで、3文以上で返信する問題です。読んで理解したことに応じて、現在の文(部活)と過去の文(思い出)を書き分ける。大問6で練習した使い分けを、今度は相手の質問に導かれて行う形で、技能統合の入口としてちょうどよい負荷になっています。
標準版・基礎版との接続
テスト全体の設計思想(1年分の文法の使い分け・全大問への目的・場面・状況の設定)は標準版のページで説明しています。支援を足しても測る力を変えない基礎版の考え方は基礎版のページへ。妥当性・信頼性を含めた作問の土台は中1・1学期標準版のページにあります。当サイトのテスト作りの相談(上位層が退屈している・難易度と平均点の設計)とあわせてご覧ください。