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英語教材ラボ 高校版

季節・時期

4月、最初の3コマで何をするか|高1の入口と、力を測るタイミング

高校英語の4月、最初の3コマの組み方です。1コマ目にオリエンテーションを長くしない理由、実力テストとは別に必要な「読める語数」の測り方、帯活動を初日から始める効果、評価の説明をどこまでするかまで。読解・速読と文法ユニットの無料PDFで組めます。

公開 2026-08-30・更新 2026-08-30

4月の最初の3コマは、1年でいちばん効率よく使える時間です。行事が入らず、進度の遅れもなく、生徒がこちらを見ている。ここで何をするかで、その後の帯活動が回るかどうかがほぼ決まります。

よくある使い方は、1コマ目にオリエンテーション、2コマ目に実力テスト、3コマ目から教科書。これだと、生徒が英語に触れるのが3コマ目からになります。

1コマ目:評価の話は5分、残りは英語

伝えることを絞ります。

  • 5分 … 持ち物、進め方、評価の大枠(詳細は配布物で)
  • 5分 … 帯の説明(このあと1年やる形を、初日にやってみせる)
  • 25分 … 短い英文を1本読む
  • 10分 … 読めた語数と、かかった時間を記録する用紙を配って書く
  • 5分 … 次回の予告

評価の詳細を口頭で20分やっても、4月に覚えている生徒はいません。紙で配って、実際に評価する場面が来たときにもう一度言うほうが通ります。

初日に英文を読ませるのは、「この授業は英語を読む時間だ」を最初の50分で示すためです。ここで説明だけの1コマにすると、「英語の授業=先生の話を聞く時間」という設定が入ります。

2コマ目:測るのは点ではなく、語数と速さ

入学時の実力テストは学校で実施されることが多いですが、あれは点しか出ません。授業を組むのに必要なのは、どのくらいの語数の英文を、どのくらいの速さで読めるかです。

測り方は簡単です。

  1. 200語前後の英文を配る(初見読解ミニテストの基礎版など)
  2. 3分で、読めたところまでに線を引かせる
  3. 語数を数えて、÷3でWPMを出す(表を配れば生徒が自分で出せます)
  4. 設問に答える(内容が取れているかの確認。ここは点にしない)

出てくる数字は、クラスによってかなりちがいます。60WPM前後のクラスと110WPM前後のクラスでは、1年で扱える語数がまるで変わります。この数字を4月に持っていると、9月に「読ませすぎている」かどうかの判断ができます。

3か月ごとに同じ形で測ると、伸びが見えます。同じ英文を使い回さず、同じ難易度の別の英文を使ってください(速読ラダーが3難易度でパラレルに作ってあるのは、この用途のためです)。

3コマ目:帯を確定して、教科書に入る

3コマ目から通常運転にします。ここで大事なのは、帯の形をこの日に確定して、以降変えないことです。

いつ
速読+語数の記録5毎回
10分小テスト10週1(曜日を固定)

小テストの曜日を4月に固定しておくと、生徒の準備が習慣になります。途中で曜日を動かすと、そこで習慣が切れて戻りません(→10分小テストを週1で回す)。

高1で、中学の内容に戻るかどうか

戻るなら4月です。5月以降に戻ると、進度と両立しません。

ただ、まるごと戻す必要はほとんどありません。高校の文法ユニットの見取り図は帯別4版で刷り分けられるので、「学び直しから始める」版を使えば、中学の内容に触れながら高校の項目を進められます。別教材で中学を1か月やるより、同じ項目の中で深さを変えるほうが、時数を食いません。

1年の並びを、この時期に決めておく

3コマの裏で、教師の側がやっておくことが1つあります。1年の並びを決めることです。

この3つが4月に決まっていると、学期末の作業が一気に軽くなります。決めずに進むと、12月に全部まとめて来ます。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、中3の英語が高1でどうつながるかを見てきた立場から書いています。高校の制度・評価の記述は、高等学校学習指導要領(平成30年告示)と国立教育政策研究所「指導と評価の一体化」参考資料、大学入学共通テストの公表問題にあたって確認しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

この記事で使った紙は、すべて無料でダウンロードできます

論理・表現の設計図と運営キット、評価とテストの作問の道具。刷るだけで1コマが流れます。

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