本文へスキップ
英語教材ラボ

活動と指導法授業の型・指導法

教材研究

きょうざいけんきゅう・lesson preparation through material study

授業で使う教科書や教材を教える側の目で読み込み、何をどう扱うかを決める準備。英語では本文・生徒・活動の3層で見る。

教材研究とは、授業で使う教科書や教材を、教える側の目で読み込み、何をどう扱うかを決める準備のことです。英語の授業での3層(本文を読む・生徒を読む・活動を決める)、1時間ぶんを15分で終える順番、教科書会社の指導書との付き合い方、時間が取れないときに削るもの、教育実習と研究授業での教材研究、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

教材研究は、授業で使う教科書や教材を教える側の目で読み込み、何をどう扱うかを決める準備のことです。読みは「きょうざいけんきゅう」。英語では、教科書本文の文法・語彙・内容・音声を読む作業だけでなく、生徒が何を知っていて何でつまずくかを読み、その上でどの活動を置くかを決めるところまでを指します。

出どころ

教育の一般的な語で、学習指導要領の用語ではありません。教育実習では「教材研究をしてから指導案を書く」と教わり、研究授業の指導案には「教材観・生徒観・指導観」の欄があります。この3つの欄が、そのまま教材研究の3層(教材を読む・生徒を読む・指導を決める)に対応しています。

授業での実際の使い方

英語の教材研究は3層に分けると、何をすれば終わりなのかがはっきりします。

やること目安
本文を読む音読を3回(音声の難所を知る)・新出文法は「既習の何と比べるか」を決める・語彙は生徒が引っかかる語に印5分
生徒を読む既習表現の一覧を見て、本文で使える形を確認・前回の小テストの誤答を見る3分
活動を決めるこの本文で「生徒に何を言わせるか・書かせるか」を1つ決め、評価するなら規準を1行書く7分

順番は、活動→評価→説明の順に決めます。説明の準備から始めると、活動が残らない授業になります。1時間ぶんを15分で終えるには、教科書会社の指導書と年間指導計画を「読む」のではなく「引く」ものとして使い、必要な欄だけ見ます。

時間が取れないときに削るのは、自作のプリントです。本文の音読と活動の決定は削れませんが、プリントは既存のもの(教科書付属のワーク、当サイトの教材)に置き換えられます。

よくある誤解

  • 教材研究は説明の準備、ではありません。説明は指導書に書いてあります。研究が要るのは「この本文で何を言わせるか」のほうです。
  • 全部自作しなければ手抜き、でもありません。教材研究の成果は授業の中で生徒が動くかどうかで、プリントの出どころではありません。
  • 指導書を読めば終わり、でもありません。指導書は平均の生徒向けに書いてあるので、自分のクラスの既習と誤答で読み替える作業が必要です。

校種別の違い

校種特徴
小学校単元の8時間を通した教材研究(絵カード・音声・活動の並び)。担任は英語の音声を自分で確かめる時間を入れる
中学校本文の文法と既習の対応が中心。定期テストの作問まで見通した教材研究にすると、指導と評価がつながる
高校本文が長いので、扱う段落と扱わない段落を決める研究になる。読解は発問の設計が教材研究の中心
学校の教科書と進度を確かめることが教材研究の第一歩。生徒の教科書を開いてから紙を選ぶ

この用語が出てくる教材と記事

関連用語

この用語が出てくる記事(サイト内)

本文でこの用語を使っている記事です。用語の使われ方を、実際の授業の文脈で読めます。

執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

ほかの用語をさがす