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英語教材ラボ

活動と指導法授業の型・指導法

机間指導

きかんしどう・monitoring (walking among the desks)

活動中に教師が机のあいだを歩き、生徒の様子を見て、声をかけ、拾ったものを全体に戻す指導。机間巡視より「指導」に重心がある。

机間指導(きかんしどう)とは、活動中に教師が机のあいだを歩いて、生徒の様子を見て、声をかけ、全体に戻す指導のことです。机間巡視との違い、読み方、英語の授業での3つの役目(見る・声をかける・拾う)、ペア活動と英作文での回り方、1人に20秒の目安、中間指導へのつなぎ方、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

机間指導は、活動中に教師が机のあいだを歩いて、生徒の様子を見て、必要な生徒に声をかけ、拾ったものを全体に戻す指導です。読みは「きかんしどう」。古い言い方の「机間巡視(きかんじゅんし)」は見て回ることに重心がありましたが、机間指導は「見て、教える」までを含みます。学習指導案の「指導上の留意点」に一番よく出てくる語のひとつです。

出どころ

学習指導要領の用語ではなく、授業研究の中で使われてきた一般的な語です。指導案の様式で「机間指導を行い、つまずいている生徒を支援する」のように書かれ、教育実習で最初に身につける動きとされます。近年は「机間支援」と書く自治体もありますが、やることは同じです。

授業での実際の使い方

英語の授業での机間指導の役目は3つです。この3つを分けて意識すると、歩いているだけの時間がなくなります。

役目見るものやること
見る目標の文が出ているか、手が止まっている生徒はどこか名簿に印をつける。全員に声をかけようとしない
声をかける止まっている生徒、1文目だけ書けた生徒「ここまで合っている」と先に言ってから次の1手
拾うよい言い方、多い間違い2〜3組の発話や1文をメモし、活動のあとに全体へ戻す(中間指導)

回り方の目安です。教室をS字に1周して3分。1人の机に20秒以上とどまらない(そこで説明を始めると、残りの30人が止まります)。ペア活動では、机のそばに立って聞くだけで生徒の英語が変わるので、静かに立つ時間も机間指導です。英作文では、全員の1文目だけを見て回るのが速く、1文目で型が外れている生徒だけに声をかけます。

黒板の前に戻る位置も決めておきます。活動を止めて指示を出すときは、教室の前に戻ってから声を出す。後ろから大声で指示すると、前の生徒は振り向くだけで聞いていません。

よくある誤解

  • 全員に声をかけるのが親切、ではありません。時間内に回れず、後半の生徒に1回も行けなくなります。名簿に印をつけて、前回声をかけていない生徒から回ります。
  • 机間指導の途中で1人に文法の説明を始めない。全体に戻すべきつまずきなら、活動のあとに黒板でやるほうが全員に届きます。
  • 歩いているだけの「巡視」で終わると、生徒は見られていると感じるだけで、指導にはなりません。拾って戻すところまでが1セットです。

校種別の違い

校種特徴
小学校活動が多いので机間指導の時間も多い。ALTと2人で教室を半分ずつ回ると、声をかける回数が倍になる
中学校ペア活動と英作文で。拾った英語を活動後の中間指導に使う。名簿に印をつけて記録に残す
高校ライティングの時間に、1文目だけを全員分見る回り方。個別の添削は机間ではなく回収後に
個別指導は授業のすべてが机間指導。生徒の手元を見て、解説より先に「どこまで合っているか」を言う

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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