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受け身の再導入『この掲示、どこにある?』授業案(だれがやるかを書かない英語)

中2で形を習った受け身を、中3で「行為者を書かない選択」として入れ直す50分。学校の掲示18文で場所あてクイズをしたあと、能動態に書きかえる実験で「言う必要がない・だれでもいい・言わないほうがいい」の3つに分けます。

対応: 検定教科書6種のどれでも中3・NEW CROWN Lesson 3 の進度に合わせて作成)/文法: 受け身/公開 2026-09-23・更新 2026-09-23

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中3で受け身が戻ってくるとき、生徒はすでに be動詞+過去分詞 の形を知っています。それなのに英作文になると能動態しか出てこないのは、形を忘れたからではなく「いつ受け身を選ぶのか」を一度も習っていないからです。この授業案は、学校の掲示を材料にした場所あてクイズで受け身を18文浴びせたあと、それを能動態に書きかえる実験で「だれがやるかを書かない」という選択のほうを導入します。

この教材で解決できる悩み

  • 中2の復習として形だけなぞると、1時間が作業になって生徒が退屈する
  • テストでは書けるのに、自由英作文では受け身がまったく出てこない
  • 「〜される」という和訳の説明だけで終わり、なぜ受け身なのかを説明できていない

教材の概要

項目内容
対象中学3年(NEW CROWN 3 Lesson 3/Here We Go! 3 Unit 1 ほか)
文法項目受け身(再導入・助動詞+受け身・by の扱い)
形式授業案A4・3ページ
所要時間50分×1コマ
準備物印刷のみ(投影版を使う場合はプロジェクタ)

授業の流れ(50分)

導入: 掲示クイズ(18分)

「同じ場所に貼ってある掲示」を3枚ずつ見せ、どこの掲示かを当てさせます。6問で18文、すべて受け身です。

  1. Quiet voices are expected here.
  2. These desks are shared with people you do not know.
  3. Books are returned to the counter before you leave.

答えは図書室。1枚目では図書室・美術館・病院のどれもありえて、2枚目で半分が気づき、3枚目で確定する——この勾配がクイズの生命線なので、ヒントの順番は入れかえないでください。以降は体育館(Outdoor shoes must be taken off at this door.)、音楽室、保健室、美術館、職員室と進みます。

正解のたびに聞くことが1つだけ決まっています。「で、だれが expect してるの?」。生徒は「みんな」「学校」としか答えられません。そこで英文を指さして「じゃあ、この英語のどこに書いてある?」と重ねます。この往復を6回くり返すのが、この18分の仕事です。

最終問は職員室で、3枚目は Your report card is written at one of these desks in December. だれが書くかは全員が即答できます。即答できるのに英語には書いていない——ここで気づきのパートへ入ります。

気づき: 18文の共通点(8分)

板書に残した18文を見渡して「共通点は?」と問います。be動詞+過去分詞 はすぐ出ます。形が出たら合格にせず、「もう1つある」と粘ってください。だれがやるか書いていない、が生徒の言葉で出るまで待ちます。

例外は1つだけ用意してあります。美術館の It is protected by thick glass. です。唯一 by が出るうえに、そのうしろが人ではありません。「by のあとは人」と刷り込む前に、ここで一度崩しておきます。

展開: 書きかえ実験(12分)

ペアで、次の3文を能動態に直させます。直せるかどうかではなく、直したときに何が起きるかを見るための実験です。

もとの掲示能動態にすると起きること
Books are returned to the counter.You return books to the counter.案内が命令に変わる
The graduation ceremony is held here.The school holds the graduation ceremony here.だれが開くかは、話題ではない
Your report card is written at that desk.Your teacher writes your report card.言えるけれど、言うと角が立つ

3行が埋まったところで、受け身を選ぶ理由を3つに整理します。言う必要がない/だれでもいい・わからない/言わないほうがいい。教科書本文に出てくる受け身がどれに当たるかは、この3つの物差しでほぼ説明がつきます。

出口: 自分の学校の掲示を作る(10分)

ペアで、自分の学校のどこかに貼る掲示を1枚、受け身で作らせます。場所は教室・保健室・体育館・昇降口から選択。条件は2つだけで、be動詞+過去分詞 を使うことと、だれがやるかを書かないことです。書けたら「なぜ書かなかったのか」を3つの理由のどれかで言わせます。

まとめ(2分)

でき上がった掲示を2〜3枚読み上げ、次の時間は教科書本文の受け身を同じ3つの物差しで読む、と予告して終わります。

定着・受験への接続

書きかえ実験の3行は、そのまま定期テストの「適切なほうを選び、理由を書きなさい」という設問に転用できます。教科書本文(平和・環境・科学の題材)の受け身は、ほとんどが「言う必要がない」か「だれでもいい」のどちらかです。本文を読む前に物差しを渡しておくと、和訳のときに主語を探してさまよう時間が減ります。同じ文法の練習は受け身の使い分けワークシート文法を読む(受け身)に続きがあります。

投影版パワーポイント(Premium)

この授業案には、導入18分の掲示クイズをそのまま投影できるパワーポイント(全27枚)が付属します。スライドを進めるたびに掲示が1枚ずつ増え、もう1回進めると正解と「だれが○○するの?」の問いかけがめくれます。

掲示18文はすべて〈be+過去分詞〉で、by が出るのは美術館の by thick glass の1回だけ。答えスライドのポイント欄には、その問で板書に残す語(must be taken off、was painted と is protected の同居など)を1行で入れてあります。発表者ノートには、クイズの勾配を崩さない読み方と、自校の掲示に差し替えるときの作り方を書いています。ダウンロードはPremiumのファイルです。

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この教材のPDFは登録不要・無料です。学校の授業・校内研修での利用は自由ですが、再配布・販売はご遠慮ください。 編集できるWord版はPremiumのファイルです(ログイン後にダウンロードできます)。投影してそのまま帯活動に使えるPowerPoint版もPremiumです。はじめの1本は無料。替えのシートと2本目以降の活動はPremium(月980円・年9,800円)——線の全体はPremiumのご案内にあります。

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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