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英語教材ラボ 高校版

ユニット5 受動態

主な時期: 高1

基本の整理から群動詞・完了形の受け身へ

中学で習ってきたこと

基本の受け身(be動詞+過去分詞)

高校で新しく学ぶこと

SVOO / SVOCの受動態・群動詞・完了/進行の受動態・by以外の前置詞

教材4種(使う順に)

1

受動態の見取り図

見取り図プリント(帯別4版)

例文の観察→整理表→確認問題。板書の代わりになる解説面つき。帯ごとに「どこまで見せるか」を変えた4版(学び直し=いちばん使う型だけ、入試=発展の型まで)。易しく書き直すのではなく、見せる範囲を変える設計です

2

受動態 定着ドリル

定着ドリル(3難易度)

基礎・標準=選ぶ→形を変える→並べかえ→和文英訳。発展=エラー診療所・使い分け判断・複数解の比較検討・入試実戦の和文英訳——市販問題集に無い形式だけで組んだ版

3

受動態で話す・書く

表現ワーク(3難易度)

基礎=型で書く→ペアで話す。標準=+60語の自由英作。発展=この単元の型で戦うミニディベート+反論想定つき100語エッセイ

4

受動態 10分小テスト

10分小テスト(3難易度)

24点満点。支援の量だけ変えて測る力は同じ=配り分けても公平。大問4は「本質を問う1問」――形が作れても、その形が何を言っているのかが分かっていないと答えられない問い

どのPDFも「表=生徒に配る面/裏=解答・解説」。問題面だけ配るときは1ページ目のみ印刷してください。小テストの3つの版は、測る力と場面は同じで支援の量だけが違います(配り分けても公平に採点できます)。

見取り図と基礎・標準版は登録なしで使えます。 発展版の3点(エラー診療所・使い分け判断・複数解比較/ミニディベート+反論想定エッセイ/発展の小テスト)は Premiumです。市販の問題集に無い形なので、仮定法ユニットで3点とも無料公開しています——中身を見てから判断してください。

学校の帯に合わせた授業の組み方(4パターン)

同じ教材でも、かける時間と順番は学校で変わります。求められている授業の姿から逆算した4つの組み方を用意しました——お使いの教科書と偏差値のめやすで選んでください。

学び直しから始める

偏差値のめやす: 〜40程度2コマ+帯

VISTA・All Aboard!・COMET など

  1. 1コマ目: 見取り図の「学び直し版」を配る(整理表は基本の受け身2行だけ)→気づきの自転車の2文を全員で音読し、「和訳は同じなのに何が違う?」で立ち止まる→挙手ゲーム(主語は『される側』?なら挙手)→確認3問
  2. 2コマ目: ドリル基礎版の大問1・2を2人1組で。大問2は過去分詞を作るだけなので全員が手を動かせる→表現ワーク基礎版の「型で書く」は(2) __ was built __ years ago. の1文だけ全員完成→黒板に並べる
  3. 後日の帯: 小テスト基礎版を「見取り図持ち込み可」で1回目→日を空けて持ち込みなしで2回目。大問1(3)(4)と大問2(1)(3)はこの帯の範囲外なので採点から外し、14点満点で扱う

勘どころ: 止まる原因は内容ではなく「過去分詞が作れないこと」です(taken / written / spoken / built)。導入の1分を不規則動詞に使ってください。この帯は「主語の右に『する?される?』と書きこんでから選ぶ」を徹底するだけで正答率が変わります。能動が正解の問題(ドリル基礎版 大問1(3))を飛ばさないこと——ここが判断の練習になります。

基礎を固める

偏差値のめやす: 40〜50程度2コマ+帯

Power On・Amity・BIG DIPPER・LANDMARK Fit など

  1. 1コマ目: 見取り図の「基礎固め版」(4つ=基本・過去・助動詞つき・完了形)→確認5問→ドリル基礎版の大問1・2
  2. 2コマ目: ドリル基礎版の大問3→表現ワーク基礎版の「型で書く」3文→ペアのスリーヒントクイズ。受け身2文でヒントを作らせると、by なしの受け身が自然に出ます
  3. 後日の帯: 小テスト基礎版→よくできたクラスは翌週に標準版でもう一度。この帯は24点満点で扱える

勘どころ: この帯の失点の大半は「助動詞のうしろの be 落ち」です(can be used の be)。will / can が出るたびに「be は消えない」を合言葉にしてください。完了形の受け身(has been decided)は、完了形ユニットの「基準はいつ?」がそのまま生きます——前の単元とつなげて見せると定着が速くなります。

実力を伸ばす

偏差値のめやす: 50〜60程度2コマ+帯

MY WAY・LANDMARK・Grove・FACTBOOK など

  1. 1コマ目: 見取り図の「実力版」30分(6つの型)→ドリル標準版の大問1・2。大問1(3)は能動が正解なので、ここで「主語はする側かされる側か」に立ち止まる
  2. 2コマ目: ドリル標準版の大問3・4→表現ワーク標準版(型で書く→ペアQ&A→60語の自由英作)→ペアで読み合い、by の有無だけを相互チェックして1か所書き直す
  3. 次週アタマ: 10分小テスト(標準版)。大問4は「同じ出来事でも主語の選択で響きが変わる」を問うので、返却時に良い答案を2つ読み上げる

勘どころ: この帯の勘どころは「受動態=書き換え」という中学の習慣を崩すことです。by を付けない受け身のほうがふつうだと繰り返してください。known to / covered with / made of は前置詞ごと覚える——「なんでも by」の答案には、by が『した側』の名指しであることを返すと直りが速いです。

入試へ挑む

偏差値のめやす: 60以上1コマ+課題(反転)

CROWN・ELEMENT・PROMINENCE・Vision Quest Advanced など

  1. 前日: 見取り図の「入試版」(SVOO / SVOC の受動態と「主語の選択」まで)を配布し、確認問題まで解いてくる。ミニディベートの論題も前日に示す(訳は付けていないので、自分たちで読み解かせる)
  2. 授業: ドリル発展版の大問2(同じ内容を能動で書くか受動で書くか)と大問3「どちらも正解」の検討から入る→大問1のエラー診療所→表現ワーク発展版のミニディベート
  3. 課題: 発展版の100語エッセイ→次時の冒頭で相互添削(3手順)→書き直して提出。小テストは発展版

勘どころ: 能動と受動の使い分けは「何を話題の主にするか」で決まります。長文で受動態を見たら「なぜこの文は受け身か」を1つ言わせてください——直前の話題を主語に受け渡すためであることがほとんどで、これが分かると英文の流れが読めるようになります。ミニディベートの論題は by が主役——ふだん省く「する側」をあえて名指しして争う構図まで見せると、受動態の全体像が閉じます。

このユニットの「使う」課題

「日本の物・文化」を受け身で紹介する。表現ワークで書いた文は、そのままスピーキングのペア活動と、定期テストの自由英作文の種になります。文法を教えたら、使わせるところまで——が英語教材ラボの高校版の設計です。

中学の同じ文法に戻る(学び直し)

この単元でつまずく生徒の多くは、中学範囲の土台が揺れています。中学版の同系文法の教材(ドリル・小テスト・すべて無料)を先にはさむと、高校の内容がすっと入ります。高1の初期に中学内容を整理し直すことは、学習指導要領(英語コミュニケーションⅠ)も明記する正攻法です。