中2で習った受け身を中3で読み直すと、つまずきは be動詞+過去分詞の形ではなく、そのまわりにあります。must be mixed(助動詞のあとの be)、is known to・is made from・were surprised at・was filled with・am interested in(by 以外の前置詞とセット)、そして by the river・by hand のように「する側」ではない by。この1枚の本文は、チョコレート工場の見学を11文で書き、助動詞つき3・by 以外の前置詞つき5・ふつうの受け身5の13が出ます。NEW CROWN 3 Lesson 3 や Here We Go! 3 Unit 1 の「受け身の運用」、そして入試の読解で出る形をそろえました。
罠は3つ。②の The factory opened は「開店した」の過去形で、be動詞がないので受け身ではありません。⑩の I have eaten は have+過去分詞の現在完了で、be+過去分詞と見た目が似ています。⑩の後半 how it was made は間接疑問(前の1枚)の中にある受け身で、こちらは数えます。①の表で「be動詞があるか」「be+過去分詞か、have+過去分詞か」の2つを声に出させるのが、この回の芯です。
この教材で解決できる悩み
- ドリルでは形が書けるのに、本文の中でその文法を見つけられない・意味が取れない
- 教科書の本文以外に、その文法が「意味を運んでいる」まとまった英文がない
- 読解の問いに「なんとなく」で答える生徒に、根拠の文を指さす習慣をつけたい
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(受け身の運用を習ったあと。検定6種のどれでも) |
| 本文 | "A Chocolate Factory Tour"(オリジナル・11文・約129語)に受け身が13回 |
| ①の分け方 | 助動詞+be+過去分詞/by 以外の前置詞つき/be+過去分詞(by 〜 など) |
| 構成 | 生徒面A4表裏(表: ねらい→本文(文番号・語注つき)→①見つけて分ける→②根拠で読む→③言い換える/裏: ④パラレルライティング→⑤1分リテリング→豆ポイント)+3ページ目=解答・全訳・指導メモ・次の1枚 |
| 時間 | 50分(20分版=本文+①②) |
本文——"A Chocolate Factory Tour"
Last month, our class was invited to a chocolate factory by the river. The factory opened in 1978, and it is known to everyone in town. Chocolate is made from cacao beans, and the beans come from Ghana. First, the workers crush the beans, and sugar and milk are added. The paste must be mixed for three days. We were surprised at the smell, and the room was filled with it. Each bar is wrapped by a machine, but the boxes are packed by hand. "Can the factory be visited on weekends?" I asked the guide. "Yes, but tickets should be bought online," she said. I have eaten chocolate for years, but I didn't know how it was made. Now I am interested in the people behind every bar. ——by が3回出ますが、「する側」を表すのは⑦の by a machine だけです。
5つの問いの見どころ
②は「チョコレートはカカオ豆から作られる(T・③)」「この工場は、週末には見学できない(F・⑧⑨)」「How long must the paste be mixed?(For three days.)」「How are the boxes packed?(By hand.)」で、2問目は Yes, but 〜 の条件つきの答えを読み切れるか、4問目は by hand を手段として答えられるかを見ます。③は「①を能動の文に(The factory invited our class last month.)」「④の後半を能動の文に(Then the workers add sugar and milk.)」「⑦の前半を能動の文に(A machine wraps each bar.)」「⑧を平叙文に(The factory can be visited on weekends.)」で、能動に戻すと be動詞が消えて動詞が主語に合うこと、助動詞つきは「助動詞+be+過去分詞」の並びが動かないことを1問ずつ。④は「行った場所と招かれた・連れて行かれた→そこで作られているもの→作る手順→おどろいたこと→いま興味があること」の5行で、受け身を4回以上・by 以外の前置詞を1つ以上。⑤のキーワードは chocolate factory・cacao beans・three days・by hand・online です。
文法を読むとは
文法の練習は1文単位になりがちで、生徒が「本文の中でその文法が何をしているか」を読む機会は、教科書の本文を除くとほとんどありません。このシリーズは、目標文法が7〜13回出るオリジナルの本文(中1は60〜90語、中2・中3は100〜130語)を読み、次の5つの問いで「読む→形を見る→使う」を1コマに収めるPremiumの紙です。中1から中3まで23の文法を、教科書の配列に近い順に並べてあります。
- ① 見つけて分ける: 本文の目標文法に全部下線を引き、種類ごとの表(be動詞なら am / is / are、過去形なら規則・不規則・was / were…)に書き出す。本文に「◯回あります」と印刷してあるので、生徒は数が合うまでさがす
- ② 根拠で読む: 文法の読み取りで答えが決まる問い4つ(T / F 2問+英語で答える2問)。答えを決めた文の番号を書く欄があり、「なんとなく」の正解を防ぐ
- ③ 言い換える: 本文の文を材料に、主語・時・肯定否定・疑問を操作する4問。本文を見てよいので、形の練習が文脈つきになる
- ④ パラレルライティング: 本文と同じ骨組み(役割+ヒント)で自分のことを5文書く。目標文法の最低回数を指定
- ⑤ 1分リテリング: キーワード5つだけを見て本文の内容を1分で話す。聞く人は目標文法が出た回数を正の字で数える
裏面の最後に豆ポイント(その文法を読むときの1つの視点)。3ページ目は①〜④の解答(根拠の文番号と理由つき)、全訳、先生向けの指導メモ(50分の流れと20分版)、次の1枚です。解答が生徒面の裏にないので、表裏をそのまま配れます。
| 学年 | 文法(23本) |
|---|---|
| 中1 | ①be動詞・②一般動詞・③三単現・④命令文・⑤過去形・⑥現在進行形・⑦can・⑧未来表現 |
| 中2 | ⑨過去進行形・⑩助動詞・⑪接続詞・⑫不定詞・⑬動名詞・⑭比較・⑮受け身・⑯現在完了(経験) |
| 中3 | ⑰現在完了3用法・⑱関係代名詞・⑲分詞・⑳仮定法・㉑不定詞の発展・㉒間接疑問・㉓受け身の運用 |
前後の教材
形の練習は「受け身の定着ドリル」(無料)。「受け身の発展の使い分けワークシート」(Premium)で by 以外の前置詞と助動詞つきを深める。中2の基本形は「文法を読む⑮——受け身」(Premium)。前の1枚は「文法を読む㉒——間接疑問」(Premium)。
