不定詞の3用法は「名詞的・形容詞的・副詞的」という分類の暗記から入ると、使えない知識になりがちです。このタスク型授業案では、「自分たちの理想の学校の時間割をつくって発表する」というゴールに向かう過程で、3用法すべてを必要だから使う状況を設計しています。
この教材で解決できる悩み
- 不定詞の用法分類は言えるのに、英文が書けない・話せない生徒が多い
- タスク型授業をやってみたいが、時間配分と評価の設計が難しい
- グループ活動が「日本語での相談会」になってしまう
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(NEW HORIZON 2 Unit 3 学習後) |
| 文法項目 | 不定詞(名詞的・形容詞的・副詞的用法) |
| 形式 | 授業案A4(企画シートの型と評価ルーブリックつき) |
| 所要時間 | 50分×2コマ |
| 準備物 | 企画シート(下の型をグループに1枚)、付箋 |
タスクの設計
ゴール: 「転校生に自慢できる、夢の時間割」を英語でプレゼンする。
- I want to take Cooking class.(名詞的用法 → やりたい授業を挙げる)
- We have time to sleep after lunch.(形容詞的用法 → 時間割の目玉を説明)
- We go to the gym to play dodgeball.(副詞的用法 → 各授業の目的を説明)
用法名は教えず、発表に必要な「型」として3つの文フレームを配ります。分類の整理はタスク後(2コマ目後半)に行います。
授業の流れ
1コマ目: 企画(インプット→グループワーク)
- 教師のモデルプレゼン(5分): 教師自身の「夢の時間割」を見せて笑いを取りつつ、使ってほしい表現を3回以上聞かせます。
- グループで時間割づくり(25分): 企画シートに沿って、月〜金の1日分だけ設計します。
- 発表原稿づくり(15分): 3つの文フレームを最低1回ずつ使うルールで原稿化。
2コマ目: 発表と言語フォーカス
- リハーサル(10分)→ 発表(20分・1グループ90秒)
- 教師による誤りの取り上げ(10分): 発表中にメモした誤用を匿名で板書し、全体で修正。
- 3用法の整理(10分): 発表で使った文を3グループに仕分けし、ここで初めて用法名を与えます。
企画シートの型(グループに1枚)
欄はすべて英語にしてあります。上の3つの文フレームを、どの欄でも使えます。
| Period | Class | What do you do? Why?(to ~) |
|---|---|---|
| 1st | ___ class | We ___ to ___. |
| 2nd | ___ class | |
| 3rd | ___ class | |
| Lunch | We have time to ___. | |
| 4th | ___ class | |
| 5th | ___ class | |
| Best point | I want to ___. |
文フレーム: I want to take ___ class. / We have time to ___. / We go to ___ to ___.
評価ルーブリック
| 観点 | A | B | C のときの手だて |
|---|---|---|---|
| 知識・技能 | 3フレームすべてを正しく使っている | 2フレームを正しく使っている | 1つ以下なら、フレームの穴うめ原稿を渡して1つずつ足させる |
| 思考・判断・表現 | 目的や理由が聞き手に伝わり、転校生が行きたくなる工夫がある | 内容は伝わるが、理由が薄い | 授業の名前だけなら、to ~ で目的を1つ足させる |
| 主体的に学習に取り組む態度 | 聞き手に伝わるよう、リハーサルで言い方を直している | 原稿を見ながらでも、最後まで伝えようとしている | 発表が止まるなら、リハーサルで教師と1回練習する |
発表が苦手な生徒への配慮の例:
- 原稿を見ながらの音読発表を認める(評価は内容と言語で見る)
- 1人1文の分担を決め、全員が1回は話す形にする
- 文フレームの穴うめ原稿を用意し、名詞と動詞だけ自分で選べるようにする
- 人前がとても苦手な生徒は、録音か録画での発表を認める
