不定詞の3用法は、用法の名前を覚えても文が読めるようにはなりません。生徒に必要なのは「この to 〜 は、こと・ため・ための のどれか」を前の語から決める手順です。このワークシートは3用法を「こと・ため・ための」の3語で通し、目印さがしでは I want to visit(こと)、I went to the library to borrow(ため)、homework to do(ための)、I'm glad to see(して)の意味を右の欄で○をつけて判定します。
決め手は「前の語」です。want / like のあとなら「こと」、動作の文のあとなら「ため」、名詞(something・books)のあとなら「ための」、glad / happy のあとなら「して」。この1つの手順で、3用法は読めるようになります。
この教材で解決できる悩み
- 定着ドリルでは正しく書けるのに、テストや発話で形が崩れる(どの形を使うかを決めていない)
- 「なぜまちがいか」を生徒が自分の言葉で言えず、同じ誤りがくり返される
- 正誤問題だけでは「2つとも正しい文の意味のちがい」を扱えない
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学2年(不定詞の名詞的・副詞的・形容詞的用法を学んだあと。検定6種のどれでも) |
| 位置づけ | 文法ステップ2=定着ドリル(形を固める)のあと、応用ワークシート(自分のことを語る)の前。会員限定の「使い分けワークシート」シリーズ |
| 構成 | 生徒面A4表裏=表: ねらいと目印→①目印さがし(6問・決め手の語を書く)→②どっちも正しい(3組・意味のちがいを説明)→③実答案の診療所(5問・誤答タイプを名指し)/裏: ④ふくらませる(5段の産出)→⑤ペアで確かめる(2分の手順)→⑥仕上げの3問。3ページ目=解答・許容範囲・タイプ別の直し方・先生への指導メモ |
| 記入箇所 | 約35(決め手6・説明3・診断5+直し5・産出5段・自己採点3) |
| 時間 | 15〜20分(⑥は宿題への切り出しも可) |
something to eat と to eat something——語順で意味が変わる
どっちも正しいの①は、I want something to eat.(食べるための何か=to eat は something の説明)と I want to eat something.(何かを食べたい=to eat は want の中身)。②の I went to Tokyo to see my aunt.(会うために=目的)と I went to Tokyo and saw my aunt.(行って、会った=順番)、③の books to read(読むための本)と like to read(読むこと)も、不定詞が「前の語」で決まることを説明させる問いです。
実答案の診療所——have to do と homework to do
A「to のあとが原形でない」(I want to visited)、B「目的の to 抜け」(I went to the park play soccer.)、C「ための の語順」(「するべき宿題がたくさんある」を I have to do a lot of homework. と書く)、D「something の位置」(hot something to drink)。Cは文としては正しいのに意味がちがう(しなければならない)例で、語順が意味を変えることを日本語との対応で確かめます。
使い分けワークシートとは(文法ステップ2)
定着ドリルは「正しい形を書く」練習です。ところが定期テストや発話で崩れるのは、形を知らないからではなく「この場面でどの形か」を決められないからです。使い分けワークシートは、その「決める」を練習の中心に置きました。
- 目印さがし: 正しいほうを選ぶだけでなく、決め手になった語を書きます。空欄の生徒は形を丸暗記で選んでいるので、机間で「どの語で決めた?」と聞けます。
- どっちも正しい: 2つとも正しい英文を並べて意味のちがいを日本語で説明させます。正誤問題では育たない「文法は意味の選択だ」という見方が、ここで生まれます。
- 実答案の診療所: 実際の答案に出る誤りに名前を付け(4タイプ)、診断→修正→理由の順で扱います。模範解答しか載らない問題集には作れない形式です。
- ふくらませる: 1文から2文、対比の文へと5段で産出し、ペアで読み合って自己チェックします。個人で解いて終わる紙ではなく、授業が回る紙です。
解答は生徒面の裏ではなく3ページ目にあるので、表裏をそのまま配れます。3ページ目には許容範囲と、15分で回す手順・机間で見るものを書いた指導メモがあります。
導入→定着→使い分け→応用の一本道
形を固めるのは「不定詞の定着ドリル」(無料)、形容詞的用法は「不定詞(形容詞的用法)『ふしぎな自動販売機』ワークシート」(無料)。このワークシートで3つを読み分けられるようになったら、「将来の夢スピーチ」(無料)で自分の夢を語る段へ。測るなら「不定詞の10分小テスト」の標準・発展です。
