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英語教材ラボ

活動と指導法聞く・音声

オーバーラッピングとリピーティング

おーばーらっぴんぐ・overlapping / repeating

オーバーラッピングは音声に重ねて文字を見ながら読む練習、リピーティングは音声を止めて聞いたあとに繰り返す練習。音読の段の2つ。

オーバーラッピングとは、英語の音声を流しながら、文字を見て音声にぴったり重ねて声に出す練習、リピーティングとは、音声を1文ずつ止めて、聞いたあとに繰り返す練習のことです。2つの違い(同時か、あとか)、シャドーイングとの関係、音読の段としての順番、教科書音声での5分の型、速さについていけない生徒への手当て、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

オーバーラッピングは、英語の音声を流しながら、文字を見て、音声にぴったり重ねて声に出す練習です。リピーティングは、音声を1文ずつ止めて、聞き終わったあとに同じように繰り返す練習です。違いは「同時に言うか、あとに言うか」で、リピーティングは音を覚える段、オーバーラッピングはリズムと速さに乗る段にあたります。この2つのあとに、文字を見ないシャドーイングが来ます。

出どころ

どちらも音読指導と音声学習の現場で定着した用語で、学習指導要領の本文にはありません。教科書の音声教材とデジタル教科書の再生機能が整ったことで、授業でも家庭でも使いやすくなりました。同時通訳の訓練から来たシャドーイングと合わせて、「音声を使う音読の3段」として整理されます。

授業での実際の使い方

内容を理解した本文で、5分の3段です。

やること文字ねらい
リピーティング21文ずつ止めて、あとについて言う見る音を1文ずつ入れる
オーバーラッピング2止めずに流し、音声に重ねて言う見る速さとリズムに乗る
シャドーイング1文字を見ずに、少し遅れて言う見ない耳と口をつなぐ

オーバーラッピングで重ねられない生徒は、音声の速さについていけないのではなく、文字を目で追うのが間に合っていないことが多いです。スラッシュを入れた本文か、1行ずつ指で追わせると重なります。先生が言う言葉は、リピーティングでは「同じ音で」、オーバーラッピングでは「音声にぴったり重ねて。遅れたら次の文から入り直して」です。

よくある誤解

  • リピーティングをすればオーバーラッピングは要らない、わけではありません。リピーティングは自分の速さで言えてしまうので、英語の本当の速さに乗る経験はオーバーラッピングでしか起きません。
  • オーバーラッピングは文字を見てよい練習です。文字を隠すとシャドーイングになり、難しさが1段上がります。順番を飛ばさないことが要点です。
  • 速い音声を使うほど効く、わけではありません。教科書の通常速度で、長さを30秒以内に区切るほうが、全員が重なれます。

校種別の違い

校種
小学校チャンツや歌で「音声と一緒に言う」形が、オーバーラッピングの入口
中学校本文の音読の2段目・3段目として帯に。家庭学習の指示にも使える(「オーバーラッピング3回」)
高校速読の前に、読んだ英文の音声で。長い英文は段落ごとに
リスニングが苦手な生徒の家庭学習に、教科書音声とセットで指示する

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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