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ディクトグロス

dictogloss

短い英文を通常の速さで2回聞いてキーワードだけメモし、班で協力して元の文章を復元する活動。文法の気づきを起こす。

ディクトグロスとは、短い英文を通常の速さで2回聞いてキーワードだけメモし、班で協力して元の文章を復元する活動のことです。ディクテーションとの違い、出どころ(ワインリブの文法ディクテーション)、4段の手順と時間、文法の気づきが起きる理由、英文の長さの目安、小学校・中学校・高校・塾での違い、当サイトの授業案までまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

ディクトグロスは、短い英文(3〜5文)を通常の速さで2回聞き、聞きながらキーワードだけをメモして、そのあと班で協力して元の文章を復元する活動です。一語一句を書き取るディクテーションとは違い、メモは断片で構いません。復元するときに「ここは過去形だったはず」「主語が複数だから動詞は…」という相談が起きて、文法の気づきが生まれます。

出どころ

オーストラリアの言語教育研究者ルース・ワインリブが1990年の著書で示した方法です。原題は Grammar Dictation(文法のためのディクテーション)で、聞く・メモする・復元する・比べるの4段で、文法を「説明される」のではなく「必要になって気づく」ことをねらいにしています。

授業での実際の使い方

やること
準備2話題と難しい語を2〜3つ黒板に書く。「聞きながら、単語だけメモ」と言う
聞く3通常の速さで2回読む。1回目はメモなしで全体を聞き、2回目でキーワードをメモ
復元103〜4人の班で、メモを持ち寄って文章を書く。「意味が同じなら本文と違ってもよい」
比べる5原文を配って、班の文と比べる。違ったところに印をつけ、なぜ違うかを1つ言う

英文は、その単元の文法が2〜3回出てくる3〜5文(40〜60語)にします。先生が言う言葉は「全部書かなくていい。聞こえた単語だけ」と「本文と同じでなくていい。意味が同じなら正解」の2つです。

よくある誤解

  • ディクテーションではありません。ディクテーションは一語一句の書き取りで、正解は1つです。ディクトグロスは意味の復元で、本文と違う言い方でも意味が通れば正解にします。
  • 聞き取りの活動だけではありません。効き目の中心は復元の段の相談にあります。班を作らずに1人で復元させると、文法の気づきが起きにくくなります。
  • 速く読む必要はありませんが、遅くもしません。通常の速さで読むから断片しか取れず、断片から復元するから文法を考えます。

校種別の違い

校種
小学校文字の書き取りは扱わないので、聞いた話の内容を絵カードで並べ直す形に置き換える
中学校単元の文法が入った3〜5文。中1は2〜3文から
高校5〜8文の段落。復元のあと、要約を1文足す形に発展させる
個別指導で、確認テストの前に文法の穴を見つける道具として

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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