ディクテーション(一言一句の書き取り)は聞く練習ですが、ディクトグロスは聞く・書く・文法・協働が一度に動く総合練習です。先生が本文の要約(3〜4文)を普通の速さで2回読む。生徒はキーワードだけメモし、グループでメモを持ち寄って「聞いた内容と同じ意味の英文」を復元します。
進め方
- ①本文の要約文を3〜4文で用意する(本文そのままではなく要約——著作権的にも学習的にもこれが正解)
- ②1回目の放送: 聞くだけ(メモ禁止)。2回目: キーワードのみメモOK(文で書き取ろうとしない指導が重要)
- ③グループでメモを合体し、英文を復元する(15分)。「同じ意味なら同じ単語でなくてよい」と宣言
- ④グループの復元文を板書 or 提出→原文(要約)と比較。「意味は同じか」「文法は正しいか」の2観点で
- ⑤最後に本文の該当箇所を開き、原文の表現と読み比べる——「本文はこう言っていたのか」の発見で締める
この活動の急所
この活動の宝は、復元文と原文の「差」にあります。生徒の英文が Ken like soccer なら三単現が、He go to park なら冠詞と過去形が、グループの全員の目の前で問題になる——文法の誤りが、指摘される前に自分たちで発見される構造です。
本文活用術シリーズの中での位置
リテリング(本文を自分の言葉で再生)の聞く版・協働版です。リテリング段階表の記事とセットで、本文の「再生系」活動の両輪になります。