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英語教材ラボ

活動と指導法授業の型・指導法

PPP(提示・練習・産出)

ぴーぴーぴー・Presentation, Practice, Production

英語の授業を、新しい言語材料の提示(Presentation)・練習(Practice)・産出(Production)の3段階で組む授業の型。

PPP(Presentation・Practice・Production)とは、英語の授業を、新しい言語材料の提示、練習、産出(実際に使う)の3段階で組む授業の型のことです。出どころ、50分の時間配分(提示10分・練習15分・産出20分)、練習で終わってしまう授業の直し方、産出を先にするTBLTとの違い、批判と今の位置づけ、小学校・中学校・高校・塾での違いまでまとめました。

公開 2026-09-12・更新 2026-09-12

ひとことで言うと

PPPは、英語の授業を、新しい言語材料の提示(Presentation)、練習(Practice)、産出(Production)の3段階で組む授業の型です。日本の中学校の文法の授業で「導入→練習→活動」と呼ばれている流れは、ほぼこの型です。「PPP」で検索すると通信やインフラの略語が出てきますが、英語教育でのPPPはこの授業の型を指します。

出どころ

1970年代のイギリスの英語教授法で、語学学校の教員養成コースを通じて広まりました。オーディオリンガルの反復練習と、コミュニカティブ・アプローチの「使う活動」を1時間の中に順に並べた形で、教員養成の場で最初に教わる型として世界中に残っています。1990年代にタスク中心の言語教育(TBLT)から「言語材料を先に決めると、使う場面が不自然になる」と批判を受け、今は「型のひとつ」として位置づけられています。

授業での実際の使い方

50分の配分の目安です。産出の時間を先に確保して、残りを提示と練習に割ります。

段階時間やること先生が言う言葉
提示10分オーラルイントロダクションで新出の文を場面の中で聞かせ、生徒に言わせてから板書「今のを、もう一度言ってみて」
練習15分置き換え→応答→ペアの3段のドリル。短く切る「本当のことで答えて」
産出20分情報の差のあるペア活動か、3文の英作文。中間指導を1回はさむ「相手のことを聞いて、3つメモ」

残りの5分が振り返りと次回の予告です。練習で終わってしまう授業が一番多い失敗で、原因はたいてい提示が説明になって15分かかることです。提示を「聞かせて言わせる」に絞ると10分で済みます。

産出を先にする型(生徒にまずやらせて、できなかったところを教えてから、もう一度やる)は、TBLTやTest-Teach-Testと呼ばれます。既習の文法を使う単元では、こちらのほうが生徒の「知らないから聞きたい」を作れます。

よくある誤解

  • PPPは古い、ではありません。新出の文法を初めて扱う時間には、今でも一番組みやすい型です。全部の時間をPPPにするのが問題なだけです。
  • 提示=文法の説明、ではありません。説明は練習のあと、生徒が形に気づいてからのほうが短く済みます。
  • 産出は「発表」でなくてよい。ペアで相手の本当の情報を聞く3分の活動も産出です。

校種別の違い

校種特徴
小学校提示は絵カードと先生のやり取り、練習はチャンツ、産出は相手を替えて聞き合う活動。3段の名前は使わないが流れは同じ
中学校文法の導入時間の基本の型。産出の20分を先に確保すると練習止まりにならない
高校文法は既習が多いので、産出を先にする型(やらせてから教える)と使い分ける。論理・表現は産出が中心
個別指導は練習に寄りやすい。確認テストの前に、相手のいる産出を1回入れる

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執筆: 英語教材ラボ編集部

首都圏の公立中学校で英語を10年教えた元教員が、実際の教室で使っていた教材を原型に制作・検証しています。詳しくは教材のつくり方と運営者情報へ。

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